明晰夢を見る方法の中で、最も重要なのは、寝る前に夢を自覚することを自分に強く言い聞かせることです。
そして、夢を自覚することに強い意欲を持つことです。

入眠時幻覚を利用することも一つの方法です。
つまり、眠りに落ちる過程で見る夢想に注意を傾けて、今何を見ていたかという反省を続けていくのです。

また、「1つ私は夢を見ている。2つ私は夢を見ている。…」と唱えながら眠りにつくと、ある瞬間、入眠時幻覚の中で自覚夢を見ていることに気付くことができる可能性が増えます。

毎朝、起床してすぐにその夜に見た夢を思い出すことを続けることも重要です。
こうして、自分の夢に親しみ、自分の見る夢の特徴を意識します。
そして、よく見る夢の場面や場所、行動を意識して、夢の中でそれが現われた時に夢を自覚するように言い聞かせるのです。
例えば、飛ぶ夢を見た時は夢に気づくようにと言い聞かます。

夢の中の行動には日常の習慣が反映されますので、日常の中でこれは夢ではないかと疑うことを習慣づけることも重要です。

日常の行動や思考が無意識的・自動的に行なわれていないかどうかを、常に意識する習慣をつけるのがいいでしょう。
つまり、今自分が何をしているかを自覚することを常に心がけるのです。
おそらくこの方法が明晰夢を見るための最も本質的な方法です。

他にも、催眠術で自覚夢を見るように暗示をかけてもらったり、他人に協力してもらってレム睡眠の時に小声で「あなたは夢を見ている」と言ってもらうことも役に立ちます。

また、自覚夢の誘導機械も開発されています。
これは目に装置を着けて寝ると、その装置がレム睡眠時の眼球運動を関知して、適度な光を目に当てることで明晰夢を誘導するというものです。