明晰夢は、夜の夢の中で、夢を見ていることを自覚しならが夢を見ることです。
明晰夢を見るためには、精神的なエネルギーに余裕があることが条件です。
つまり、エネルギーを外界から内側に向けて蓄積することが必要なのです。
夢に関心を持つだけでもエネルギーが内側に注がれます。
夢日記をつけるだけでも、夢を思い出す量が何倍にもなりますが、これも、エネルギーが蓄えられるためです。
日常生活で多くの精神力を使うような問題を持っていれば、エネルギーを内側に蓄積することが難かしくなります。
自我が強くて利己的だったり、自我の防衛に必死になっていると、多くのエネルギーを消費してしまいます。
ですから、自我にこだわらないようにする必要があります。
また、毎夜、その日に起こったことを思い出しながら反省すると、感情的にひっかかっていたエネルギーが解放されます。
断食や禁欲などもエネルギーの蓄積に有効です。
精のつく食べ物を十分にとったり、呼吸法や瞑想によって気を蓄積することも役に立ちます。
朝に2度寝、3度寝と、何度も繰り返して寝ると、眠りの浅い長時間のレム睡眠を取ることができるので、明晰夢を見やすくなります。
また逆に、2日、3日と寝ずにいると、夢が意識にまで侵入してきて、起きていても幻覚を見るようになるので(つまり白昼明晰夢のような状態)、明晰夢の訓練にもなります。