我々の夢の中にも現れる普遍的な象徴世界について考えてみましょう。
様々な心理学の理論ではなく、神話や童話の中で現れる意味を中心に書きます。
人は通常、無意識的に外界の様々なものに象徴的な意味を投影しています。
象徴的な意味は、そのもの自身の性質に由来する部分もありますが、まったくそれ自身とは無関係な、それに向かい合う人の心理的な構造から一方的に投影されるものもあります。
「人」で言えば、日常的に向かい合っている家族などは、高い象徴性を投影されています。
例えば、「父」、おとぎ話なら「王」は社会的な人格の代表です。
「叔父」、おとぎ話なら「大臣」は、それに揺さぶりをかけるトリック・スター的存在です。
兄弟ならば、「兄」は社会的な人格、「末弟」はそれに反抗したり、無意識に近い人格です。
女性は男性に比べると、感情的、肉体的な創造性を象徴します。
「母」、おとぎ話なら「女王」はその社会化された人格です。
「継母」は創造性を疎外する悪役、「乳母」は社会性に限定されない領域に触れる存在です。
兄弟と同じで、姉妹なら「末の妹」が社会化されない、無意識に近い人格的存在です。
人は「父(王)」や「母(女王)」を目指して成人し、「花嫁(王女)」や「花婿(王子)」を獲得します。
しかし、その後は、「父」や「母」を越えた創造的な人間を目指して成熟を続けます。
その可能性は、「末弟」や「末の妹」が代表します。
また、ペットは人間よりもより無意識的な力や感情の象徴ですが、自然の動物とは違って、日常の人格と近い力です。