自宅の蔵から銃が出てきた彼女の壮絶すぎる体験

ペタペタ触り、たった半日、通報が遅れただけで

「2月はじめに拳銃が見つかって、2月末までは、毎日のように電話か訪問がありました。同じことを繰り返し、何度も何度も聞かれました。警察は

『なんで夕方に発見したのに、通報は夜になったんだ?』

ということが引っかかっていたみたいです。そのうち、いとこから裏が取れたようで、聞かれなくなりました。

拳銃を買ったひいひい爺さん(写真:Nさん撮影)

そのときは知らなかったんですけど、小屋を解体した親方も同じように事情聴取されていました。

『本当は親方の銃で、それを隠すために、解体作業中の他人の蔵で見つかったことにしたんじゃないか?』

と疑われたみたいです。拳銃を捨てるのに、そんなめんどくさいことしないと思うんですけどね……。親方には、悪気はなかったとはいえ、申し訳ないことをしました。

警察署でも取り調べをすることになって、取調室で事情聴取も受けました。

4時間以上もかかって、大変でした。

さらに家の持ち主である父親が、わざわざ現在住んでいる別の場所から呼ばれて事情聴取をされました。

ただ、どれだけ聞かれても、今生きている人は、銃がそこにあることを誰も知らなかったんですよね。おそらく祖母は知ってたんじゃないか?と思うんですけど、もうとっくに亡くなってますし……。

撃たれた弾も多い(写真:Nさん撮影)

ちなみに夫は銃にまったく触っていなかったので、事情聴取されることはありませんでした。まさに触らぬ神に祟りなしですね。

警察には

『今度から指紋をつけないようにしてください』

って言われました。今度なんてあってたまるか、と思いました」

今度は長い猟銃用の弾が出てきた!

しかし、今度はすぐにあった。

親方に作業を再開してもらい、小屋とは別の離れの家も解体しはじめた。

すると親方が

『また見つかりました……』

と言って箱に入った弾丸を持ってきたのだ。

「もううんざりしました。ただ今回は拳銃の弾ではなく、長い猟銃用の弾でした。こちらは猟銃用だったためか、すでに拳銃で散々取り調べをしたためか、厳しい取り調べはなくアッサリと終わりました」

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