現時点でイラスト化されている連邦軍の兵器を紹介します。
たくさんメカが出てきて、どれが初期の機体なのか・どの時代の機体なのかをわかりやすく設定するためのカテゴリーを設けました。
年代ごとの歴史的背景については是非歴史をご参照ください。あくまで世代のイメージですので製造年月日がカテゴリー外の可能性もあります。
説明文における「最新」という言葉は593年を"現在"とした前提で描かれています。
第三紀世代
ヒトコトで:巨大で、強くて、無能
乗員 | 4100名 |
動力 | ソルーン24気筒ヂーゼルエンジンx1 パゼリア11式エンジンx10 浮遊ノームx1 |
出力 | 102000psx1 15500psx10 70000lcx2 |
最大速度 | 145km/h |
武装 | 42cm四連装砲塔x4 20cm連装砲塔x17 14cm単装高角砲x6 12cm連装両用砲x4 艦首重誘導空雷x8 艦尾回転翅同調重誘導空雷発射管x4 四連装空雷発射管x6 戦闘機x16 or 空雷機x4 or 戦闘偵察機x10 対空爆雷x36 機銃多数 以下省略 |
コンセプトデザイン:蒼衣わっふる
アーキル連邦が建造した、北半球世界最大・最強にして同国の総旗艦を務めるワンオフの大型戦艦。
クンバカルナは老朽化が進んでいた総旗艦戦艦アーキリアに代わり"今後百年は空中の頂点に居続けられるような大戦艦"として発注された。
何者にも勝るように全てを規格外に設計された、アーキル造船技術の結晶。
アーキルの誇りであり、そしてアーキル連邦の団結の象徴でもあった。
もともと艦首には旧文明のレーザー砲であるリコゼイ砲が乗せることを想定して設計されていたが、サルベージが間に合わずやむなく航空機を搭載している。
射出された航空機は着艦時にそのまま口に向かって戻っていくので、ひどく非効率であった。
また、クンバカルナの面白い特徴として分離機構があり、近接戦闘時には船体下部のユニットが分離・反転して護衛艦として戦えるようになっている。
艦を180°逆さまにしてくっつけるというアイデアはコンスタンティン級駆逐艦で実績があり、通称ツインコンスタンティンは艦内設備を作り変えずにそのまま逆さまにしたので"物"が逆流し大変なことになったが、今回はトイレの排水管にポンプを取り付けて"物"の逆流は阻止している。
平時はひたすら首都上空で動かざることデブの如しニート生活を謳歌しているが、リューリア作戦ではついに実戦投入。
アーキリアン十八番であるガバガバ運用によりまんまと敵の包囲網に補足され、
帝国軍のグレーヒェン艦隊とネネツ軍のアナスタシア艦隊に挟撃され、見事爆沈した。(実績開放:アーキルらしい最期)
戦艦グレーヒェンとの同航戦による激しい砲戦に夢中になっているクンバカルナは、右舷後部より巡洋戦艦ナドノフの体当たりを脇腹に受け、
浮遊ノームが損傷。浮遊力を高密度で溜め込んでいるノームから膨大なエネルギーが発散され、クンバカルナは滑空しつつ地面へ激突する形となった。
クンバカルナの爆沈の時点で、リューリア作戦はすでに失敗したも同然であった。
第一紀世代~第二紀世代
ヒトコトで:とにかく硬い旧式
乗員 | 2100名 |
動力 | パゼリア11式エンジンx4 浮遊機関x4 |
出力 | 19900psx4 17000lcx2 |
最大速度 | 120km/h |
武装 | 25cm連装砲x2 15.5cm両用砲x4 戦闘機ユーフーx8 艦首オリハルコン共振衝角 |
コンセプトデザイン:リッド氏
連邦軍の空中艦の中でも非常に古く、未だに現役の大型戦艦。
既存の艦を上回る大型戦艦として建造され、当時の最高技術がつぎ込まれた。
"大型戦艦にはアーキルの艦名を受け継ぐ"という空中艦隊の伝統に則り、二代目アーキリアとして一隻が作られた。
600年台に超大型戦艦クンバカルナが竣工するまで長らく総旗艦として君臨していたが、リューリア作戦にてクンバカルナが撃沈されると再びアーキル総旗艦になる。
武装はお世辞にも良いとはいえず、第二紀世代の重巡にすら総合的には劣っている。
それでもこのアーキリアが名戦艦たる所以の一つには、過剰なまでの重装甲がある。
特に艦橋周りの装甲板は帝国の最新鋭戦艦であるグレーヒェン級の直射にも耐えられる厚みを持っており、加えてこれまた規格外の支柱により補強されている。
改修に継ぐ改修でシルエットが変わるたびに船体が増築されており、その過程での造船所の手抜きがかえって防御力の向上を助ける結果となった。
後に、アーキリアは連邦軍の九割が消滅したリューリア作戦を生き延びた貴重な戦艦として余生を過ごすこととなる。
艦首のラムは当時はまだ衝角戦法が主流だったことを示している。
現在ではただの飾りに過ぎないが、第二艦隊のトレードマークとして存在し続けている。
第二紀世代
ヒトコトで:埋没艦橋からの無視界戦闘がすごい
乗員 | 870名 |
動力 | パゼリア11式試作エンジンx2 重浮遊機関x1 |
出力 | 12000psx1 18900cx2 |
最大速度 | 135km/h |
武装 | 63.8cm帝式臼砲x4 14cm側面速射砲x8 扇対空砲x4 三連装機関砲x2 16cm両用砲x2 戦闘機ユーフーx5 警備艇ホルスx2 重噴進筒発射管x12 空雷発射管x6 |
コンセプトデザイン:六方晶ダイヤモンド氏
ノイギリェは第二紀に建造された、鹵獲した帝国軍の63.8cm臼砲を砲塔ごとポン付けした火力特化した戦艦である。
この艦は、アーキル軍によって撃破された帝国のバルデン級臼砲戦艦二番艦"ナイジーラ"を徹底的に分析し、連邦側の技術で生体式駆動系を再現した特異な設計が特徴だった。
左右非対称の変則的な砲塔配置もナイジーラ級そのままであり、まさに帝国生まれの戦艦が連邦で生まれ変わったといってもよい。
名前もナイジーラを連邦語で読んだノイギリェとなっているのも納得の出自である。
ただし全てがナイジーラのままというわけではなく、本艦では当時としては数十年も時代を先取りした戦闘指揮所が搭載されていた。
真の艦橋は船体内部にあり、盤上に艦隊駒を逐一再現させることで無視界指揮が可能だった。
リューリア作戦にて、第三艦隊は序盤にあっけなく撃沈された第一艦隊と合流しようと大陸を南下。
当然第一艦隊は壊滅したのでその空域にいるはずもなく、帝国軍と会敵しつつ迷走。ついに追い込まれ、エクナン半島近くの万年曇の禁地と呼ばれる視界ゼロの霧へ突入。
両者の鼓膜と聴音機だけで相手の位置を捕捉して潜水艦戦を演じたのち、帝国艦を撃破するものの動力と揚力を喪失。ハードランディングをし船体は2つに断絶した。
両艦とも戦闘中行方不明とされて都市伝説と化してしまい、目覚め作戦後に気象異常が無くなるまで発見されることはなかった。
ノイギリェのエピソードは、まるりょう氏執筆の「第三艦隊の軌跡 沈黙の空中艦編」にて音声記録という設定で楽しむことができる。
第三紀世代
ヒトコトで:超高出力の韋駄天戦艦
乗員 | 1860名 |
動力 | 模造リアクター・コアx4 冷却用エンジンx1 ドリウ90式高出力エンジンx4 重浮遊機関x1 |
出力 | 750000lcx4(推定値) 9000psx1 15800psx1 34000lcx2 |
最大速度 | 213km/h |
武装 | 32cm連装砲塔x6 14cm単装砲x10 4連装対空機関砲x8 艦首空雷発射管x6 側面空雷発射管x12 |
コンセプトデザイン:ぐんそう氏
連邦最速の空中艦。その称号を持つ船が、駆逐艦でもなくまさかの戦艦、それも旗艦級大型戦艦というところがこの艦の異常性を物語っている。
複合軍需メーカーであるシグモダン社が開発した、"リアクター・コア"という旧時代製炉心の荒削りな模造品を搭載したことにより大出力を引き出すことができた。
全開運転時には200km/hを超える快速を叩き出したが、エンジンにみるみる熱が蓄積されオーバーヒートを引き起こすことと、あまりの速さに他の艦が追従できないことから戦艦には無用の過剰性能になってしまった。
リューリア作戦では、周囲からの再三にわたる警告を無視、第四艦隊を率いて単独で帝都を目指し、ヤケクソの艦隊戦を敢行した後に自爆という運命を遂げる。
ガリナス・ハーン。第四艦隊司令官。連邦には"戦犯"、帝国には"英雄"扱いされるという奇妙な司令官だった。
和平後、帝都近くでジッカスの大きなプロペラの破片が発見され、乗組員だった者たちが毎年この場に集まり、当時の艦長を追悼しているという。
ジッカスのエピソードは、ぐんそう氏・まるりょう氏執筆の「第四艦隊の軌跡 大突撃編」にて楽しむことができる。
第二紀世代~第三紀世代
ヒトコトで:巨大艦シリーズの礎となった多甲板空母
乗員 | 3400名 |
動力 | 試製ベテルギアエンジン3号機x1 試製ドリウ89式高出力エンジンx4 試製アルゴル中型エンジンx4 重浮遊機関x1 |
出力 | 76000psx1 15800psx4 7000psx4 34000lcx2 |
最大速度 | 108km/h |
武装 | 32cm三連装砲塔x1 32cm連装砲塔x5 17.7cm副砲x3 14cm単装砲x48 12cm連装高角砲x24 連装パンパン砲x16 四連装パンパン砲塔x4 空雷発射管x12 対空爆雷発射穴x24 機銃多数 戦闘機x80(計画値) |
コンセプトデザイン:八分儀氏
第二紀世代から第三紀世代にかけて建造された大型空母。空母というより、その実態は武装空中プラットフォームと呼ぶにふさわしい。
当初の計画ではアーキリアに代わる連邦総旗艦を務める巨大戦艦となる予定だったが、船体構造に脆弱性が発見され、その後空母兼試験艦へと転用された。
そのため、第三紀世代の艦船では標準的とされるありとあらゆる装備が試験用に実装されているが、重量の問題で装甲厚は駆逐艦程度にとどまった。
斉射しただけで致命的な損害を被る危険があるとされるほど船体構造が脆かったが、この母体無くしては後のアーキル空中艦たちは誕生しなかった。
リューリア作戦では第五艦隊を指揮。五十六隻中空母が七隻という空母艦隊として出撃。
想定外の事態の連続で各艦隊との連携が取れず、孤立する第四艦隊の救援のため前進するも、合流した第四艦隊の生き残りから艦隊壊滅の報告を受け撤退を決意。
帝国の追撃艦隊からの攻撃で大破炎上し、鎮火のため艦隊より脱落。一度は墜落するものの、応急処置を施し"燃えるものは全て燃えた"船体はその後不屈の精神で航行し続け、帝国の"稲妻部隊"との戦闘で航行用のエンジンが吹き飛ぶまで空にあり続けた。
アルゲバルは撤退の途にてエンジン喪失により浮遊機関の出力を落とされ、静かに自沈処理をされた。本隊から脱落した後、各艦隊からはぐれた艦で再編成した第五艦隊の生き残りが全速で撤退する中、移乗した乗組員らは離れていくアルゲバルへ向け帽を振っていたという。
アルゲバルのエピソードは、八分儀氏執筆の「第五艦隊の軌跡 大撤退編」にて楽しむことができる。
第三紀世代
ヒトコトで:優秀な次世代型大型戦艦
乗員 | 2300名 |
動力 | アルタィリエンジンx1 アーキリアエンジンx2 重浮遊機関x1 |
出力 | 80500psx1 37000psx2 34000lcx2 |
最大速度 | 140km/h |
武装 | 35cm対艦狙撃砲x1 32cm三連装砲塔x9 18cm連装砲塔x5 14cm単装高角砲x2 12cm連装両用砲12 機銃多数 戦闘機x20(計画値) 大型爆弾倉x1 |
コンセプトデザイン:まるりょう氏
帝国の艦艇に多分に影響された旗艦級戦艦。
艦のアウトラインおよび左右バルジ部分の飛行滑走路で理解できる航空戦艦としての能力と、さらには連邦艦では初めて、帝都を空襲するための爆弾倉をもつ最新鋭の大型戦艦。
ザイリーグ人の技師が連邦のこれまでの常識にとらわれずに設計した結果、左右の翼は前後に長い流線型で、砲塔や船体装甲も被弾経始が意識された凹凸が少ない丸みのあるデザインとなり、伝統的なアーキル戦艦のイメージとは離れたユニークな見た目となっている。
艦載機はギズレッツァといった新鋭機の搭載が予定されていたものの、空母が多く所属する第五艦隊に航空部隊を吸われたため、配備されたのがセズレどころか骨董品のユーフーになってしまう。
仕方なく突貫工事で艦尾にトゥラーヤ式着艦装置を取り付けたため、飛行甲板下部のバルジ内格納庫から摩訶不思議な経路で発艦することになっている。
リューリア作戦では後方にいたため会敵せず、艦隊は無傷のまま主力部隊壊滅を知る。
各艦隊の支援と救助に向かわせるために複数の部隊を分派させ右往左往しているうちに士気がダダ下がり艦隊内で反乱が起き、さらに帝国軍に退路を断たれ本国への帰還不可能が明白となった。
艦隊司令部は、突撃して自滅するぐらいなら降伏、いや降伏するなら仇敵帝国より直接衝突したことのない後魚がおいしそうなネネツの方が待遇はよさそうだと、ノスギア山脈沿いに南下、山地に隠れつつ一路ネネツを目指すことに決定。
憎きクランダルティンにだけは降伏してなるものかと、途中捕捉したバセン隷区の帝国警備艦隊を蹴散らし、その後帝国本国の近衛艦隊と激突。格上との勝負に一度は敗走するものの、地形を活かした待ち伏せ作戦からタイマンに持ち込み、自艦の装備を最大限活かした戦闘でインペリウム級二番艦”ネイダール・ノイエラント”を撃沈するという大金星を挙げた。
翌日、ユット・ザイリーグ以下九隻はぼろぼろの姿でネネツ領内に進空成功。旧式艦一隻を残して爆破自沈させネネツ自治管区に降伏という結果で幕を閉じた。
壊滅した艦隊の中では最も生存者が多く、かつ最も帝国本国艦隊にダメージを与えた艦だった。
着底した第六艦隊の残骸を発見したネネツ自治管区は、帝国にだまってこれらを回収しようとするのだが、それはまた別のお話。
ユットザイリーグのエピソードは、まるりょう氏執筆の「リューリア、第六艦隊の軌跡 大亡命編」にて楽しむことができる。
第二紀世代
ヒトコトで:超旧式 それでも狙撃砲の強さは光る
乗員 | 800名 |
動力 | アーキリアエンジンx4 補助噴進機関x2 重浮遊機関x1 補助気嚢管 |
出力 | 44800psx1 18900cx2 |
最大速度 | 120km/h 噴進ブースト時155km/h |
武装 | 43cm重対艦狙撃砲x3 艦首空雷発射管x12 32cm連装砲塔x1 17.7cm連装砲x5 14cm砲x8 三連装ロケット砲x1 戦闘機ユーフーx4 機銃多数 |
コンセプトデザイン:ガルマン氏
500年代に建造された旧式艦で、戦艦アーキリアと並ぶ代表的古参艦。
当時大流行した固定式の狙撃砲を三門も装備し、超々遠距離からの砲撃戦に特化している。
なんとフォウ王国の十八番であるはずの噴進機関を姿勢制御用に装備しており、主な使い方は主砲発砲時の反動相殺だったものの、いざとなれば加速に使ってオーバーブーストを行えた。
最高速度は遅いが、加速力や機動力には優れている。
リューリア作戦では、連邦総旗艦クンバカルナ率いる第一艦隊の護衛を担当していたが、帝国・ネネツの急襲を受け第一艦隊が壊滅。随伴艦を失ったユィーラシエは撤退を決意。
…しかし、退却に使用したジェット気流が運悪く旧兵器の潜む南東方向へ流れていることに気づき、撃沈は避けられないことを全員が悟る。
せめて一矢報いようといつでも狙撃砲を撃てるように、旗艦ユィーラシエは攻撃要員以外の乗組員を脱出させ、万全の用意を整えた。
そして――
地平線のはるか彼方が光った瞬間に自慢の狙撃砲三門が火を噴く!!直後にユィーラシエは無数のレーザーを浴び轟沈。
数十年後に行われた目覚め作戦によって
ユィーラシエの残骸が40kmの彼方に破壊された旧兵器とともに確認され、
単艦で旧兵器を破壊した唯一の戦艦として搭乗していた全員の名前と共に英霊として祀ったモニュメントが連邦首都に建てられた。
ユィーラシエのエピソードは、ガルマン氏執筆の「第七艦隊の軌跡 一騎討ち編」にて楽しむことができる。
第三紀世代
ヒトコトで:最新鋭技術と妥協が入り交ざったゲテモノ 戦闘能力は信頼していい
乗員 | 1950名 |
動力 | 直列ダッカンエンジンx1 + 回転数増幅ギアx1 ドリウ90式高出力エンジンx4 リコゼイ直結式浮遊機関x1 浮遊機関再起動用エンジンx1 |
出力 | 50060psx1 15800psx4 ∞lc 6000ps |
最大速度 | 147km/h ブースト時160km/h |
武装 | 低振リコゼイ砲(1射のみ)x1 艦橋対空爆雷射出装置 艦首魚雷発射管x16 32cm連装砲塔x8 19cm副砲x18 14cm砲x2 三連装両用機関砲x6 試製誘導弾発射基x1 回転式噴進砲x4 目眩まし高出力探照灯x2 機銃多数 |
コンセプトデザイン:蒼衣わっふる
ヂットラントは、"先進技術実証艦"として建造されたワンオフの期待の旗艦級戦艦。とても攻撃的な武装配置になっている。
パルエに三発しかないと言われる超高コストな指向性噴進弾や二股に分かれた艦首を利用した偏差射撃装置を持つなど、豪華な仕上がりのように見えるが、
実際のところ、余った予算で作ろうとしたら途中で金欠になり、建造途中の重巡と駆逐艦の艦首部分を無理やり接合して妥協した結果この姿になったという不思議なバックストーリーがある。とはいえ、先進技術実証艦の肩書は伊達ではない。
発掘したリコゼイ砲(の残骸といったほうがよいもの)から浮遊機関のエネルギーを抽出する半永久機関を実現している。
しかし動作が不安定なので、保険として常に補助動力で浮遊機関にエネルギーを与え続ける機構になっている…ってコレ、始動と緊急再起動にだけ外部動力を必要とする従来型のほうがマシでは!?
もちろんリコゼイ砲も理論上撃てることは撃てるのだが…誰も撃とうとしない。
まず発掘リコゼイ砲の試射でさえ凄まじい被害を受けたのに、リコゼイ砲の残骸から組み立てた、一度もテストしていない最終兵器なんて撃てるはずがない。
そんな期待と妥協の入り混じったヂットラントは、リューリア作戦にて総旗艦クンバカルナ撃沈と第三艦隊壊滅の報告を受け撤退を決定。道中帝国の精鋭艦隊"稲妻部隊"の襲撃を受けて両艦首がぐにゃりと曲がった挙句吹き飛ぶ致命傷を負う。
決死の逃走劇でなんとか連邦領内への帰還に成功するが、あまりにも損傷が激しく600年台末期の目覚め作戦まで復帰することはなかった。
ヂットラントのエピソードは、蒼衣わっふる氏執筆の「第八艦隊の軌跡 大翻弄編」にて楽しむことができる。
▲第二紀で見られる旧塗装
▲第三紀ではいくらかの改修が施されている
第二紀世代
乗員 | 240名 |
動力 | パゼリア10式エンジンx1 補助エンジンx2 駆逐艦用浮遊機関x1 |
出力 | 13900ps 9800lc |
最大速度 | 145km/h |
武装 | 12cm単装砲x5 10cm榴弾砲x4 高角砲x2 3連対艦噴進弾x2 対空爆雷x2 機銃多数 |
第二紀初期における連邦軍の標準型駆逐艦。
コンスタンティン級は、第一紀時代の空飛ぶ砲台型から脱し、完全な舟型艦船へと進化したエポックメイキングな艦船だった。
コストパフォーマンスと空気抵抗、効率的な武装配置を目指した結果非常にスマートな船体設計となっている。
大量に生産された上、要求された以上の性能を発揮して第三紀に入っても第一線で活躍した。
第二紀世代
乗員 | 221名 |
動力 | パゼリア11式エンジンx1 駆逐艦用浮遊機関x1 |
出力 | 15500ps 9800lc |
最大速度 | 155km/h |
武装 | 12cm単装砲x5 8cm連装砲x9 高角砲x2 対空爆雷x2 艦首空雷発射管x2 機銃多数 |
コンスタンティン級の次級となるべく建造された艦隊決戦型駆逐艦。
砲口径こそ前級と変わらないが、貫通力・砲精度・装填速度が飛躍的に向上。
艦橋に傾斜装甲が取り入れられており安全性が向上。でも下部艦橋は?
第三紀世代
乗員 | 170名 |
動力 | パゼリア11式エンジンx1 駆逐艦用浮遊機関x1 |
出力 | 15500ps 9800lc |
最大速度 | 164km/h |
武装 | 12cm連装砲x4 8cm連装砲x4 高角砲x2 対空爆雷x2 空中魚雷発射管x2 機銃少量 |
総火力を犠牲にして船体の小型化、高速を狙って設計された、セテカー級の次級の駆逐艦。
小柄で空力的にも洗練された船体はジェット気流内での機動性にも優れていた。
前級より減少した砲塔数を連装にすることで打撃力を補っている。
優秀な艦船ではあったが高価なのが災いし、主力駆逐艦の座を得ることはなかった。
同級七番艦"ニニギリエ"は、帝国軽巡相手に戦闘機のような"格闘戦"を挑んだ伝説を持つ。
無論、帰還後は三ヶ月のドック入りとなった。
第二紀世代
砲撃中のアッダバラーン級重巡空艦タリオンと対空巡洋艦メリア
乗員 | 581名 |
動力 | アーキリアエンジンx1 重浮遊機関x1 浮遊機関再起動用エンジンx1 |
出力 | 44800ps 21000lc 822kw |
最大速度 | 122km/h |
武装 | 20cm連装砲x3 15.5cm両用砲x6 12cm副砲x16 9cm連装対空砲x4 5.7cm4連装対空砲x2 機銃多数 観測機レイテアx2 |
第二紀に建造された主力重巡。プレケメネス級の次級にあたる。
上層部が戦艦クラスの船を出し渋る連邦軍にとって、重巡こそが事実上の戦艦として扱われている。
”何でも屋”というコンセプトを艦船設計に織り込んでいる連邦軍の思想が顕著に現れているのが特徴で、高精度の対地攻撃が可能な主砲が艦体下部に装備されていることがその一例である。
建造から時間が経っており旧式化も目前であったが、常に数に劣る連邦にとって重要な戦力に変わりはなく第三紀でも運用が続けられた。
リューリア作戦にて建造された大半が喪失してしまう。
第二紀世代
乗員 | 720名 |
動力 | アーキリアエンジンx1 補助エンジンx2 重浮遊機関x1 浮遊機関再起動用エンジンx1 |
出力 | 44800ps 2000ps 20800lc 900kw |
最大速度 | 125km/h |
武装 | 20cm連装砲x4 15.5cm両用砲x4 対地重機関砲x4 艦首狙撃砲x4 艦首空中魚雷x6 艦中央空中魚雷x2 機銃多数 観測機レイテアx1 戦闘機ユーフーx6 内火艇3型x4 ドラム式輸送筒x4 |
第ニ紀世代の重巡の完成形。
あらゆる事態を想定した武装が施されており汎用性が高く、連邦軍上層部が戦艦を出し渋るせいもあり実質的な戦艦として活躍した。
生産数においてはアッダバラーン級より少なく、高い戦闘能力から決戦の切り札としての役割を負っていた。
全てにおいて無難な、アーキルらしさの詰まった船。
特筆すべき事項の一つとして、初期の共振探知機を搭載しており遠くの帝国艦を察知する能力を持っていた。
砲撃を受け艦内が大炎上中。艦載戦闘機デズレリアを緊急発艦させている。生き残っている二番砲塔が最後の抵抗を見せているのがわかる。
この後船体は大爆発を起こし、船体は七つに割れて吹き飛んだ。
第三紀世代
乗員 | 733名 |
動力 | ドリウ90式高出力エンジンx4 重浮遊機関x1 浮遊機関再起動用エンジンx1 |
出力 | 15800psx4 22000lc 900kw |
最大速度 | 120km/h |
武装 | 20cm連装砲x4 15.5cm両用砲x8 5cm単装多目的砲x16 艦首空中魚雷発射管x8 艦尾4連装空中魚雷x4 機銃多数 観測機レイテアx2 艦載戦闘機デズレリアx8 |
第三紀世代の最良艦として名高いオケアノス級重巡空艦の三番艦。
オケアノス級はどれも魔改造されており、それぞれを並べても同型艦とは思えないのが特徴。
ヴェストゥーラはそのなかでも一際重武装で、搭載した八機の戦闘機を運用できるよう艦底部に大規模な艦載機発着ポートを有していた。
また砲撃能力もあり、空中魚雷も撃てる万能艦だった。これは「なんでもできてつよいのがほしい!でも高いのはイヤ!」という連邦艦隊の需要に合致していた。
しかしその重量ゆえに装甲厚が犠牲になっており、打たれ弱さを洗練されたダメコン技術で補っていたが、根本的な解決には至らなかった。
第十二次ヒグラート渓谷艦隊戦にて戦没。
第三紀世代
乗員 | 690名 |
動力 | ドリウ90式高出力エンジンx2 パゼリア9式エンジンx2 重浮遊機関x1 浮遊機関再起動用エンジンx1 |
出力 | 15800psx2 10000psx2 22000lc 900kw |
最大速度 | 127km/h |
武装 | 20cm連装砲x2 15.5cm両用砲x6 5cm単装多目的砲x8 艦首空中魚雷発射管x4 艦尾連装空中魚雷x2 機銃多数 戦闘機セズレIVx6 |
第三紀世代の最良艦として名高いオケアノス級重巡空艦の五番艦。
オケアノス級はどれも魔改造されており、それぞれを並べても同型艦とは思えないのが特徴。
エリューシオンはオケアノス・シスターズの中では一番軽量で軽武装だったが、その分十分な速力と良好な艦載機運用能力を持っていた。
三番艦ヴェストゥーラは彼女のライバル。エリューシオンは武装も少なく、艦載機の運用数もヴェストゥーラに比べて少なかったが、身軽な分装甲が削られていなかった。
ヴェストゥーラ以上の装甲を持ちつつ快速という性格を持っていたこの艦は、中規模な艦隊戦では戦略兵器として投入された。
しかし、とある作戦行動中に原因不明の機関爆発を起こし不時着。八十五名が死亡してしまう。
その後の調査によれば、爆発の原因は繁殖期のクルカが浮遊機関のコアパーツを勝手に持ち出し、浮遊機関の整備が長い間行えなかったことに起因していると結論付けられた。
クルカの部屋があった場所にはコアパーツ(スペアを含む)が散らばっていたらしい。
そのクルカは罰せられること無く、パーツの探知能力を買われパンドーラ隊へ送られた。
これを左遷と見るかは意見が別れる。
第三紀世代
乗員 | 552名 |
動力 | ザイリッゲ小径エンジンx1 重浮遊機関x1 主砲直結エンジンx1 ドリウ90式高出力エンジンx1 |
出力 | 26000psx1 22000lc 2500psx1 15800psx2 |
最大速度 | 149km/h |
武装 | 19cm連装対艦機関砲x2 14cm艦首対艦砲x16 8cm連装両用砲x4 5cm単装多目的砲x4 艦首空中魚雷発射管x2 艦橋部隊空気銃x2 14cm単装砲(ふるい)x8 重有線誘導空雷x6 |
連邦の誇る脳筋、ダマーハン提督指揮下の主力艦…になれなかったワンオフの戦闘艦。
特筆すべきはなんといってもアーキル空中艦隊指折りの前方火力。対艦砲を二十門前部に集中配置する暴挙により凄まじいまでのトップヘビーを実現した。
艦を安定して航行させるためにはスピードを維持しなくてはならないというが、この制約はダマーハン派にとってはむしろ好都合であった――
つまり、敵陣へ突撃するということだ。
十六門の斉射の後、分間二十四発を誇る対艦砲を撃ち続けながらの突撃は、敵戦艦を物理的に叩きのめすこととなるだろう!!
この艦のベースとなったのは意外にもメル=パゼル共和国のシグニット級駆逐艦だった。
かの超射程高精度の重メルパゼン砲をダマーハンなりに解釈したものが、このカノッゼである。
なお一番艦にして最後のカノッゼ級は高速航行からの斉射試験により喪失。
150km/h近い運動をしていたカノッゼは、斉射により70km/hまで急減速し、尾部構造がバナナを押しつぶすようにめり込んだ。
もともとカノッゼの尾部はトリプラ級の使いまわしだったので、この結果は当然であった。
第二紀世代
乗員 | 1030名 |
動力 | 新アーキリアンエンジンx1 550型補助エンジンx4 重浮遊機関x1 補助浮遊機関x1 |
出力 | 67000ps 9000psx4 34000lc 8000lc |
最大速度 | 119km/h |
武装 | 32cm連装砲x5 20cm艦首狙撃砲x6 20cm連装砲x4 20cm単装砲x4 15cm下部多目的砲x2 艦首空中魚雷発射管x16 艦尾連装空中魚雷x2 8cm連装両用砲x12 機銃多数 観測機レイテアx2 |
1番艦 | 2番艦 | |
艦名 | ガンノット | ファルバス |
戦没 | ドライアード戦役 | ドライアード戦役 |
連邦の傑作、ザイリーグ級戦艦の代替として計画された"超坐級戦艦"の第一号。
二隻のみが作られ、これを拡大させたのが第二紀から第三紀の連邦の主力となるアーキエリン級である。
船体のサイズにしては武装が過剰気味であり、これは連邦版アルバレステアとも言える設計で非常に打たれ弱い。
二番艦はガンノット級ファルパス。
ガンノット級は一見失敗兵器のようだが、初の超坐級のスタンダードとして歴史的な船であり、
連邦戦艦の標準装備となる32cm砲もこの級で完成されたといってもよい。
艦首の六門の狙撃砲の集中配置も初戦では帝国を圧倒し、連邦の狙撃砲信仰者"狙撃派閥"を生み出す結果ともなった。
狙撃砲は以降の大型戦艦には大抵装備されていることから、この級の影響力が伺える。
残念ながらこの当時としては革新的だった戦艦は二隻とも610年に勃発したドライアード戦役で戦没している。
リューリア作戦まで生き残っていれば…否、生き残っていても連邦は負けていただろう。
第二紀世代
乗員 | 1280名 |
動力 | 新アーキリアンエンジンx1 550型補助エンジンx4 ソナン型補助エンジンx8 重浮遊機関x1 補助浮遊機関x1 |
出力 | 67000ps 9000psx4 2000psx8 40000lc 8000lc |
最大速度 | 110km/h |
武装 | 32cm連装砲x12 20cm艦首狙撃砲x6 20cm連装砲x11 20cm単装砲x4 艦首空中魚雷発射管x8 重パンパン連装砲x4 パンパン砲x14 機銃多数 観測機レイテアx4 あるいは 偵察機ガルダx1 |
1番艦 | 2番艦 | 3番艦 | 4番艦 | |
艦名 | アーキエリン | アーキリウム | グラン・アーキリ | カスピト・ラオデギェ |
戦没 | 目覚め作戦 | リューリア作戦後改装 | リューリア作戦 | リューリア作戦 |
量産型戦艦の中で最大・最強を誇るアーキルの主力戦艦。他の戦艦と比べても一目瞭然の巨躯を誇り、建造後数十年間もその戦略的存在を保ち続けた。
32cm連装砲を12門という大火力は、古い規格でありながらもその門数は旗艦級戦艦ユット・ザイリーグに迫る勢いだ。
艦の設計は保守的でありつつも、これまでの第二紀アーキル艦の集大成といえるほどの高い完成度を誇る。
全体的に箱型の見た目はいにしえのイクリール級を連想させるが、彼女が纏う強靭な装甲がそれがただの見た目の類似だけでないことを語っている。
帝国陣営には"超ガンノット級"、「ズーパーグノット」として知られ、グレーヒェン級でも太刀打ちできないと非常に恐れられていた。
だが、アーキルは高価なアーキエリン級を温存するべく十数年に渡り首都上空で係留させており、ようやく前線に出し始めたのは600年代に差し掛かるときだった。
連邦艦隊は戦略的価値の高いアーキエリンをうまく扱えなかったのだ。
ようやくリューリア作戦において第一艦隊で3隻が集中運用されたが、混戦・奇襲攻撃により2隻が満足に戦えず失われている。
生き残ったネームシップは共食い整備で引き続きアーキル艦隊の主力を担い、660年頃にモスボール保存となった。
彼女が再び目をさますのは目覚め作戦。近代兵器を増設し、貴重な戦力を提供した。
アーキエリンは、僚艦を庇い無数のレーザーを浴び、戦艦にふさわしい最期を遂げたと記録されている。
第二紀世代
乗員 | 1108名 |
動力 | 新アーキリアンエンジンx1 重浮遊機関x1 補助浮遊機関x2 浮遊機関再起動用エンジンx1 |
出力 | 67000ps 34000lc 8000lc 822kw |
最大速度 | 115km/h |
武装 | 15.2cm単装砲x4 12cm単装砲x6 対空砲多数 対空爆雷x32 戦闘機セズレIVx18 対艦爆撃機アグニx12 偵察機ガルダx3 機銃多数 |
アーキル連邦の数少ない正規空母。ワンオフ艦。
連邦艦らしい汎用性を意識した設計で、爆撃機を含む多数の艦載機の運用、整備能力を持ち、非常時には物資の運搬や戦車の輸送も視野に入れて開発された。
この空母の特徴はなんといっても二つの航空甲板で、この甲板のおかげで発艦・着艦作業を同時に平行して行うことが出来た。たとえ甲板上で作業中であっても、
側面の副甲板から戦闘機を直ちに発艦させることが出来るため、非常に合理的な構造になっている。なお主甲板は船体の中心軸よりやや右舷に寄っているので前から見ると左右非対称。
艦載機が満載状態で強風を受けると艦が転覆してしまう恐れがあるため、浮遊機関を左右に二基ずつ装備して常にバランスをとっている。
第二紀世代
乗員 | 910名 |
動力 | アーキリアエンジンx1 550型補助エンジンx2 重浮遊機関x1 浮遊機関再起動用エンジンx1 |
出力 | 44800ps 9000ps 40000lc 900kw |
最大速度 | 144km/h |
武装 | 20cm連装砲x2 12cm連装砲x2 40mm対空機関砲x4 高角砲x6 戦闘機セズレIVx10 観測機レイテアx3 機銃多数 |
艦名 | 戦没 | |
1番艦 | ランテ | ??? |
2番艦 | ウィトカ | ??? |
3番艦 | エイア | ??? |
4番艦 | パルエ | ??? |
5番艦 | ルーン | ??? |
6番艦 | エリクセ | ??? |
重巡を改装し護衛空母としたもの。
それぞれにソナ星系の内惑星の名前をつけ、惑星級と呼ばれるようになった。
姉妹艦ごとに見た目が著しく変わるのは、もとにしている艦体がぞれぞれ異なるからである。
3番艦エイアは、シリーズの中でも総合的な性能のバランスが整っている優秀艦だ。
格納庫を斜めに貫通するやけくそじみた第二甲板は、戦闘機の緊急発進に貢献した。
トップヘビーで操舵性が悪く、旋回ときには大きく流され艦体運動に追従するには高度な技量が必要だった。
「こいつを空母にするつもりですか!?」 ―1代目艦長 アギー・トロイ・マフェン
「船体に対して機関が貧弱すぎる」 ―2代目艦長 ハヤ・シロッキ
「みごとなデカ尻」 ―3代目艦長 マン・マンモン
「タンカーよりも鈍重」―4代目艦長 マクスエル・アジヤット
「カラッグより軽いはずなのに」 ―5代目艦長 アクタス・マジェッキ
第二紀世代
乗員 | 814名 |
動力 | 空母型エンジンx1 パゼリア9式エンジンx2 重浮遊機関x1 補助浮遊機関x2 浮遊機関再起動用エンジンx1 |
出力 | 59000ps 10000ps 34000lc 8000lc 822kw |
最大速度 | 105km/h |
武装 | 20cm連装砲x2 12cm単装砲x8 47mm速射砲x2 28mm三連装対空砲x6 連装重機関銃x2 高角砲x2 対空噴進散弾x2 対空爆雷x4 戦闘機ユーフーx9 機銃多数 |
ジョニー氏執筆の"フライトグライド"にてユーフー乗りの主人公ロアが乗っていた軽空母。
プレケメネス級旧式重巡の空母改装型で、数隻が建造された。主砲は重巡時代の名残。
老朽艦だが乗組員は年季の入ったベテランが集まっており、その経験値の高さは本級が第三紀まで生きながらえる支柱となった。
特徴的なのは離着艦方法で、画像のように艦体の両舷下部が開き、艦載機が後ろ向きに滑り落ちて空中に投げ出されてから浮遊機関を発動させる方式をとっている。
着艦時はユーフー独特の機体後部のコブからフックを展開し、艦体後部に突き出るバーに引っ掛けて、そのまま下部艦橋まで誘導、エレベーターで回収するといった複雑なシステムをもつ。
当時の設計者の苦悩が現れている一品。
▲迎撃機ユーフー
第二紀世代
乗員 | 86名 |
動力 | アーキリアエンジンx1 駆逐艦用浮遊機関x1 航空浮遊機関&出力解放器x4 |
出力 | 24000ps 9800lc 2000lc |
最大速度 | 168km/h |
武装 | 32cm連装噴進砲 機銃多数 |
戦闘機向けのエンジンを大胆にも四基同調させた高速艦。
"次世代型高速巡洋艦"を開発しようと色々欲張った結果、エンジンが重量の大部分を占めてしまい護衛艦に変貌してしまった。
それでも船体の大きさに対するエンジンパワーは凄まじい。後部に突き出る四重反転プロペラは壮観である。
数隻が建造され、速力を活かした輸送任務に従事。
第二紀世代 (画像は第三紀に機関を改装されているもの)
改装前 | 改装後 | |
乗員 | 370名 | 220名 |
動力 | ユク530型エンジンx1 浮遊機関x2 |
ハイドリ複合エンジンx2 |
出力 | 7000psx2 4000lcx2 |
13000psx2 6500lcx2 |
最大速度 | 102km/h | 145km/h |
武装 | 15.2cm榴弾砲x14 14cm回転砲塔x2 艦首21cm砲 銃座x6 艦尾空中爆雷 内火艇1型x2 |
15.2cm榴弾砲x12 14cm回転砲塔x2 艦首21cm狙撃砲 銃座x6 艦尾空中爆雷 内火艇5型x2 戦闘機ユーフーx1 観測機レイテアx1 |
第二紀初期の主力を担った傑作中型艦。後発の中型艦が粒ぞろいだったせいで多くが早々に引退してしまったレア艦である。
最後に残った一隻はフォウ王国との国境に配備され80年近く在籍しているという。
その一隻の機関は内燃機関と浮遊機関が直結した最新型に新調されているため機動性だけはバツグン。
この艦は連邦軍が帝国軍との戦いでイニシアチブを取り返した転換期における代表的な存在。
これまでの箱型の船体から舟型への船体へ変わりつつあることが艦首の円筒状構造物から見て取れる。
武装も帝国軍に習い榴弾砲を側面に大量に取り付け、対等に撃ち合うことを想定している。
特に主要部分は厳重に装甲板で防護され、これまでのアーキル軍艦とは一線を画する継戦能力を持っていた。
艦中央の回転砲塔は回転しながら撃つのではなく、あらゆる方角からの奇襲に即座に対応することを目的としたもの。
給弾機構がクソなので弾薬は一発ずつしか装填できない。
もともとはアーキルの地上要塞に配備されていた類の武装なので対艦戦闘をやらせるのは無理がある。
第二紀世代
乗員 | 417名 |
動力 | アーキリアエンジンx1 重浮遊機関x1 浮遊機関再起動用エンジンx1 |
出力 | 37000ps 34000lc |
最大速度 | 105km/h |
武装 | 35.5cm単装砲x1 15.2cm対艦砲x4 14cm単装砲x6 10cm連装砲x6 8cm副砲x12 攻城魚雷発射管x4 4連装空中魚雷x2 対空爆雷x4 |
連邦軍の軽巡空艦。
老朽化が進んだ軽巡空艦を近代化改装、さらに船体に不釣り合いな巨砲(35.5cm)を載せた艦隊決戦型兵器。
様々な武装を搭載しているが、主砲はこの世界の艦砲としては最大級のもので帝国軍の重巡から戦艦さえも葬ることも可能だった。
しかしながらベースが旧式艦であることと、そもそものアンバランスさにより船体が砲撃の反動に耐えられるかどうかは不明。
主砲の威力よりもその存在感による影響が強く、帝国艦はトリプラを必要以上に恐れており辺境艦隊の旗艦として十分な威容を誇る。
Toku氏によるデザインモデルの提供により完成しました。スペックや説明も彼のものです。
第二紀世代
乗員 | 400名 |
動力 | 中型浮遊機関 アーキリアエンジンx2 補助エンジンx2 →兼浮遊機関再起動用 |
出力 | 37000ps 35000lc |
最大速度 | 135km/h |
武装 | 15.2cm連装砲x8 8cm高角砲x14 3連装空中魚雷発射管x3 |
連邦の民間造船所活用計画によって建造された軽巡洋艦。
建造を任された造船所は民間の商船の他、軍用の大型輸送艦なども建造している大手であったが本格的な戦闘艦の建造経験は皆無だった。そこで当時新鋭巡洋艦として整備が進んでいたトリプラやその他の艦船を元にして完成したのが本艦である。
同造船所は民間船や非戦闘艦用に良質な浮遊機関やエンジンを調達することが困難であったため、複数の浮遊機関とエンジンを同調させて実用に耐える性能に仕上げていた。
本級においてもその経験が活かされることとなり、巡洋艦クラスの新造艦ということで艦政本部は積極的に大型浮遊機関なども手配出来る体制を整えていたが、造船所は一般的な大型浮遊機関ではなくあえてより小型ながら良質な個体の中型浮遊機関を選択。長年にわたり培われた同調技術を駆使することで現在に於いても通用する優秀な機動性を得ることができた。
その他、他の連邦艦船と比べて船腹にあたる部分の割合が大きいなど、設計の違いが各所に見られる。
現在でもその機動性は大型に分類される連邦艦の中でも優秀な部類に入り、また武装も近代化改修により一新され軽巡洋艦として極めて有力な戦力となっている。
一番艦は近代化改修済み、二番艦も続いて近代化改修に入るが、事故(あるいは破壊工作)により中破、工事は大幅に遅延している。
第三紀世代
乗員 | 480名 |
動力 | 小型浮遊機関x3 アーキリアエンジンx1 補助ドブルジャタンク |
出力 | 44800ps 32000lc |
最大速度 | 165km/h |
武装 | 14cm連装砲x3 10cm両用砲x4 空中魚雷発射管x4 射出型ギズレッツァx1 機銃多数 |
南北停戦後に着工した軽巡空艦。
リューリア作戦に続くヒグラート艦隊戦、商船防衛などで疲労困憊したアーキル艦隊が生み出した量産型万能艦艇。
トリコイゼイ級重巡と同様の思想で建造されたが、艦隊戦の意味合いはこの時代になると薄れてしまっていた。
船体の大きさの割に速度が早く、陸軍のサポート役として飛び回った。
同型艦は四隻。二隻はシルクダッド会戦で戦没。
生き残ったもう二隻は訓練用として使われた後にネネツ王国から購入の打診が入ったが、帝国の圧力もあり結局標的艦として一生を終えた。
燃えている画像しかなかった あれ?左舷のカナードが描かれて無くない?
第三紀世代
乗員 | 377名 |
動力 | アーキリアエンジンx1 重浮遊機関x1 浮遊機関再起動用エンジンx1 |
出力 | 37000ps 34000lc |
最大速度 | 148km/h |
武装 | 14cm連装砲x5 長砲身狙撃対艦砲x2 8cm単装砲x6 高角砲x2 艦首空中魚雷発射管x4 3連装空中魚雷発射管x1 機銃少量 |
単艦としての活動よりも艦隊内の組織行動をベースに建造された軍艦。
駆逐艦以上軽巡以下という微妙なスペックであるが、小型の船体にかなりすっきりまとめられているのが特徴。
高速駆逐艦ヴァナラと同じ製造元なのでお腹にかけてのエアロダイナミクス設計が活かされている。次期主力艦となる予定であったが、本格的な生産前にリューリア作戦が発生してしまったため七隻が建造されるのみであった。
第十二次ヒグラート渓谷艦隊戦で戦没。
ケツからのビュー。セクシー。舵の部分の作画ミスはイラスト投稿時に修正されています。
艦隊護衛艦シリーズには作画ミスがつきものなのだ。
第三紀世代
乗員 | 450名 |
動力 | ドリウ00式標準エンジンx2 重浮遊機関x1 |
出力 | 41000ps 34000lc |
最大速度 | 140km/h |
武装 | 15.2cm連装砲x3 高角砲x1 艦首空中魚雷発射管x4 2連装空中魚雷発射管x2 3連装空中魚雷発射管x2 対空爆雷 |
単艦としての活動よりも艦隊内の組織行動をベースに建造された軍艦その二。
小型でありながら強力な00式エンジンを搭載し、連邦軍最新の共振探知機を搭載している…割には船体設計は進空した時点ですでに旧式で、対空機銃もなく艦底部に砲を持たない微妙な船。
建造後は予備艦隊に配属。五年間をドックで過ごした後、初任務となるアレシボの黄昏作戦において、リコゼイ光子砲への動力伝達艦として参加。同作戦にて浮遊機関の炉心が蒸発、浮力を失いそのまま着底、以後地上砲台となる。
第二紀世代
セイゼイリゼイの存在感SeizeiLizei is watching YOU
乗員 | 4名 |
動力 | 旧式浮遊機関x1 |
出力 | 210lc |
最大速度 | 60km/h |
航続距離 | |
武装 | 催涙弾散布管x1 閃光弾発射管x1 銃座x2 |
都市などに配備されている警備艇。書類上は艦船扱いだがほとんど飛行機械である。
戦車などが配備されていない地域では、これを浮遊砲台として利用している指揮官もいる模様。装甲は…お察しである。
第一紀世代
艦首には”鋼の意思は万物を刺し通す”と 古アーキル文字で書かれている
乗員 | 90名(特攻運用時は1~3名) |
動力 | パゼリア10式エンジンx1 駆逐艦用浮遊機関x1 |
出力 | 13900ps 9800lc |
最大速度 | 143km/h |
武装 | 対艦噴進弾x4 艦首陸橋爆破用爆薬x10 |
帝国との技術差が圧倒的不利だった時代の連邦軍の艦隊決戦用特攻兵器。でも何故か第三紀まで運用された。
後部プロペラの推進力と高濃度ガスの浮力を活かしたスピードで敵艦の中枢に体当たりし、艦前部の爆薬を点火、敵の旗艦を仕留めるために開発された。
衝角攻撃を前提として作られたこの艦には主砲はなく、艦首に噴進弾を四門備えるのみである。
さすがに後期には”ほぼ”無人で運用されたが、艦橋に脱出システムを備えた有人型も存在したとか……
登場から100年以上たった皇帝作戦において全損。あまりにも遅すぎる、惜しまれぬ死だった。
第一紀世代
乗員 | 6名 |
動力 | N/A |
出力 | N/A |
最大速度 | 95km/h |
武装 | 8cmカノネン砲x4 |
記念すべき連邦初の空中戦闘艦。
帝国侵略時にアーキルが所持していた空中ユニットは"空の目号"と呼ばれる観測気球だけだった。
観測気球は北半球にとって最新鋭の代物で、アーキルの鼻に集う技師によって作られるものだった。
空中艦の脅威にさらされたアーキルの人々は、本格的な空中戦闘艦の登場までを武装したこの観測気球で抵抗することとなる。
既存の六隻に陸上戦で長年用いられてきた8cm砲(カノネン砲という代名詞がついている)を積載、空中から帝国の陸軍を攻撃した。
すべての空の目号は帝国の戦闘機によって失われているのが重要。
帝国は艦対艦戦闘、つまり空中目標への砲撃を想定していないため、ガルエ級を持ってしてもこれを排除することが出来なかったのであった。
第一紀世代
乗員 | 60名 |
動力 | 補助エンジンx2 |
出力 | 180ps |
最大速度 | 95km/h |
武装 | 10cm榴弾砲x4 三連重機関砲x2 機銃x2 |
連邦艦隊黎明期の駆逐艦。当時としては破格の快速。
浮遊機関がなかった頃の代物で、可燃性だが高い浮力を持つドブルジャガスで浮いていた。
生還率は20%だったが、連邦にとって唯一の帝国空中艦隊に対する対抗手段だった。
生き残った一部の船はアナンサラド王国へ売却され、現在でも現役だという情報がある。
第一紀世代
乗員 | 850名 |
動力 | エンジンx4 |
出力 | 400ps |
最大速度 | 75km/h |
武装 | 20cm連装攻城砲x4 14cm単装要塞砲x6 10cm回転砲塔x2 1000kg爆弾x12 機銃多数 |
第一紀における連邦艦隊の大型戦艦。
浮遊機関実用前(プレ・ジェノラッディーン)の設計で、当時の北半球最大最強の軍艦だった。
帝国軍に対し対抗すべく持ちうるすべての技術を投入してつくられており、一隻で一自治区を買うことができるほどのコストを要した。
ドブルジャガスの破格の浮遊力の恩恵を受けて大量のペイロードを誇る。
カルラ市上空戦で初投入。帝国駐留艦隊を中距離射撃で屠り、カルラ市を占拠する陸軍を威嚇爆撃で戦意喪失・投降させた。
迎撃に現れた帝国艦隊とも交戦。歴史上初の本格的な艦隊戦は連邦の勝利で終わった。
イクリール級が竣工すると、その役目を終えた。
あまりの高コストユニットなゆえに生き残った個体も解体されず、首都のラオデギアで予備戦力として保管されている。
第一紀世代
乗員 | 980名 |
動力 | エンジンx2 |
出力 | 750ps |
最大速度 | 90km/h |
武装 | 32cm単装要塞砲x2 14cm連装砲x2 14cm単装塔x6 20cm単装砲x3 機銃多数 |
第一紀末期のドブルジャガス浮遊型連邦空中艦の集大成。
重装甲で覆うことで、被弾からのドブルジャガス誘爆を未然に防いでいる。
急激な重量増大もドブルジャガスの圧縮技術が加わったことで問題となっていない。
この装甲艦に対して帝国艦隊はまたもや恐慌状態に陥り、連邦艦隊が帝国艦隊に対してほぼ対等なレベルに達した事実を突きつけた。
イクリール級はアーキリア級よりも安価に製造てきたため、より多くの戦いに身を投じた。
浮遊機関搭載艦が投入され始めても最前線に居残り、いくつかの船は補助浮遊機関を搭載したという。
第三紀世代
この艦は防衛艦27號。各艦共に旧式化した艦船を改造しているので同型艦は存在しない。
乗員 | 22名 |
動力 | ジャンク浮遊機関x1 |
出力 | 990lc |
最大速度 | 94km/h |
武装 | 12cm単装砲x1 8cm単装砲x2 対空爆雷x1 対空機銃x2 |
連邦軍の慢性的戦力不足からなる国境防衛の脆弱性に対する答えがこれである(落胆)。
船体構造図じゃないよ!旧式化したククリカン級駆逐艦を輪切りにして浮遊砲台にしたもの。ポン付けされた艦橋と浮遊機関がとってもキュートでしょ?
名前から察することが出来るように旧式艦の在庫処分ということで数十隻の防衛艦が生産(?)された。
戦闘能力はともかく、国境にこれら防衛艦を配備することは戦略的にはとても意義がある。
第三紀世代
乗員 | 6名 |
動力 | 浮遊機関x1 |
出力 | 2200lc |
最大速度 | 166km/h |
武装 | 自衛銃座x1 煙幕装置x6 噴進空雷 ・炸薬16t ・炸薬兼推進剤4t |
リューリア作戦において大敗を喫し、戦力の大半を失った連邦軍。
圧倒的戦力で北上を企てる帝国軍を迎撃するために選んだ地はヒグラート渓谷。艦隊による塹壕戦にすべてをかけた。
ランツァー型は、そんな艦隊塹壕戦を見据えて作られた特異な小型艇である。
信じがたいほどの巨大な空雷…というよりも爆弾に推進剤を取り付けた何かを、出会い頭に打ち込むことを目的として作られた。
その実態は相手にこの空雷を当てるのではなく渓谷の斜面へ発射し、一帯を通過する敵部隊ごと発破する強引な手段である。
しかしコストパフォーマンスが非常によく、出会い頭に大量に湧き出るので帝国軍を大いに苦しめたことで有名。
ランツァー級は固有艦名がなくそれぞれ番号で呼ばれ、七十九隻が生産された。
爆弾の製造が追いつかなかったらしく、十数隻は八連装の通常型空雷発射機を装備し暴れまわった。
第二紀世代
乗員 | 3名 |
動力 | 試作噴進機関x2 スクリュ型発動機x2 |
出力 | 240lc 160psx2 |
最大速度 | 144km/h |
武装 | 8cm単装砲x1 四連装対空機銃x1 六連装掃射銃 |
低空制圧艇ラーニャ302に搭載されていたエンジン二つを無理やり同期させた重戦闘機。駆逐艦に使われる重砲や対空機銃で武装した、"機"なのか"船"なのかあいまいな兵器である。
空中騎兵隊と空中艦隊の司令官たちが「これは船だ!」「いーやこれは戦闘機だ!」と取り合っている姿が目に浮かぶ。重砲が付いているので慣例に則って艦船欄に載せる。
密集すれば護衛艦としても使え、戦闘騎隊のバックアップにも使える優れもの。でも鈍足なのでボットボット落とされるよ!
第二紀世代
乗員 | 2~3名 |
動力 | 浮遊機関 スクリュ型発動機x2 |
出力 | 120lc 160psx2 |
最大速度 | 90km/h |
武装 | 量産型連発銃x4 水爆雷 照明弾 アームx4 これは武装なのか? |
格闘駆逐艇ツタンカンがあまりにもアレだったので仕方なくパンドーラ隊へ回され、彼らにいじくり回された挙句生まれたのがこの工作艦である。
主に遺跡に多い水没地形に特化しており、上空から水上艇を護衛したり発掘物を運んだりする役目を負っている。水中の敵対生物や旧兵器に対処するための武装や、事前に察知するための簡単な機器も積まれている。
出来損ないの元と比べれば素晴らしい変化である。
第三紀世代
乗員 | 550名 |
動力 | ジャンク浮遊機関x3 砲動力用内燃機関x3 |
出力 | 12000lc程度 200psx3 |
最大速度 | 48km/h |
武装 | 14cm単装砲x2 20cm連装砲x6 艦首狙撃砲x12 艦首空中魚雷x20 近接弾発射口x25 |
リューリア作戦において大敗を喫し、戦力の大半を失った連邦軍。
彼らは巻き返しのために様々な急造兵器を生産しましたが、その中でも最大級のものがこの空中砲台である。
これらはがら空きとなった首都防空の要として七隻が建造された。
艦隊が再建されるまでの間、首都ラオデギア上空で南の空に睨みをきかせた。
艦隊整備後はすぐにヒグラート渓谷へ牽引され(自力航行ができない)、渓谷における即席の要塞として参戦。
全ての火力を前面に投射するように設計されたバザルス級は、スペック通りの極めて高い攻撃力を持っていたが
その継戦能力には多くの疑問が残る。自動化されていない装填機構、直下にない弾薬庫、狭すぎる艦内…
斉射で相手に致命傷を与えられなかった場合、安々と反撃を受けてしまうことは明白であった。
左右に張り出す六つの甲板上の武装は着脱式で、対空銃座などに換装ができた。
全く変なところに合理的である。
連邦航空機紹介をご覧ください。
連邦車両紹介をご覧ください。
第二紀世代
一般的な内火艇。
乗員 | 3名 45名(定員) |
動力 | ドライワB型エンジン |
出力 | 280ps |
最大速度 | 78km/h |
武装 | 20mm艦首機関砲x4 20mm機関砲銃座x1 |
連邦軍の一般的な内火艇で、第二紀以降の中型艦船に搭載されている。
また、港湾設備では荷物の積み下ろしや埠頭間の移動などに非常に重宝されている縁の下の力持ちである。
自衛用の武装がついているのが特徴で、地上攻撃支援に使われた記録も残っている。
派生型
A型キャリア:純粋な乗員輸送用で最も生産数が多い
B型バルク :バラ済み貨物の輸送に特化した型 人員も積載可能 二番目に生産数が多い
C型タンカー:燃料を輸送するタンカー型 給油や水輸送に用いる 人員も積載可能だが居住性は劣悪だ
D型ボンバー:1000kg爆弾搭載型 皇帝作戦のため4艇が生産された無人操縦型
第二紀世代
一般的な内火艇。
乗員 | 7名 150名(最大) 戦車3両(最大) |
動力 | ミッディアンエンジン |
出力 | 505ps |
最大速度 | 102km/h |
武装 | 40mm艦首対艦砲x4 対地ロケットポッドx2 |
空中艦艇から地上い揚陸する際に使われる上陸艇。
とても堅実な設計で、前面装甲は帝国の大口径榴弾砲にも耐えられる厚みをもたせている。
対地用の武装もついているのが特徴的だ。そのせいかノーズヘビーでピッチが安定せず、繊細な操縦が求められる。
フラフラとまるで酔っ払いのような機動をするため迎撃されにくい特性がある。
もっとも、上陸後の兵士までも酔ってしまうのだが―
使い勝手はいいのだが、通常の艦艇にはこの艇を搭載または設備が少なく、上陸母艦を必要とするため
ここぞというときの運用ができない難点がある。
やむなく軽空母をミンビアム母艦にした例がいくつか存在する。
第二紀世代
輸送、戦闘、牽引もできるすぐれもの。
乗員 | 4名 18名(満載時) |
動力 | サジール社製エンジン |
出力 | 120ps |
最大速度 | 55km/h(水上) |
稼働限界 | |
武装 | 50mm速射砲 艦首ラム |
連邦軍の水上部隊に所属する艦艇。荷物を運搬したり、兵員を輸送したり、砲撃支援を行ったりとあらゆる場面でその万能さを発揮する。
なかなかの高速性を持ち、連邦軍の傑作兵器の一つに挙げられる。
第二紀世代
デーヴァを船に溶接しただけ!
乗員 | 4名 |
動力 | マクラン社製エンジン改 |
出力 | 130ps |
最大速度 | 50km/h(水上) |
稼働限界 | |
武装 | 75mm榴弾砲 7.7mm機関銃 艦首ラム |
愛称は”死んだカエル号”。
シャーシが大破したデーヴァⅢ装甲戦車の戦闘室部分を水上艇にそのまま溶接したもの。
もちろん砲塔は回転しない。一応75mm榴弾砲を撃てる戦闘艇…である。戦闘室部分が船体よりも硬い。
共和国の有名雑誌スクミトピアによる連邦兵士対象のアンケートによる”乗りたくない兵器”ランキングでは毎年トップ10に入っている。
旧時代第三紀世代
大量の艦船の浮遊機関から強引にエネルギーを集めている
乗員 | N/A |
動力 | オクロ永久機関(劣悪) 空母グラン・ザイリーガ 重巡空艦ヤシケ 重巡洋艦アッダバラーン 軽巡空艦メリア 軽巡空艦シーヤハッド 軽巡空艦ザッシーラ 護衛艦スパントス 駆逐艦セテカー 駆逐艦リッタ・セレネ 駆逐艦ロシュ 駆逐艦グラン・クルカ 駆逐艦イラ 駆逐艦カノッサ |
出力 | 18,568,900lc |
最大速度 | N/A |
稼働限界 | N/A |
武装 | リコゼイ光撃システム |
太古の地層より発掘された旧時代のレーザー砲。現世パルエ人類史上初めて起動方法を解明した光学兵器でもある。
その威力は全く予想することができなかったが、旧兵器の戦闘能力からとてつもない破壊力を秘めているとアカデミーは分析。
万が一その破壊力が予想以上のものだった場合の安全策として、射線上に人口が皆無である地点・方角を選定した。
旧時代第三紀世代
地上発射型である。
乗員 | N/A |
動力 | オクロ永久機関(劣悪) カッシニア基地発電炉 ガヂオン級戦艦x1 高速輸送艦x20 |
出力 | 19,869,300lc |
最大速度 | N/A |
稼働限界 | N/A |
武装 | リコゼイ光撃システム |
カッシール地方に極秘裏に建築された地上発射型のリコゼイ光子砲。
砲台は固定式で照射できるのは一方向のみである。
地上におびただしい数のエレキテル発電装置とバッテリーが設置されており、数に任せたゴリ押しで膨大な電力を発生させている。
輸送艦や戦艦等を係留させて艦船からエネルギーを取り出すことも可能で、帝国軍は付近の空域における軍事行動を制限せざるをえず、この砲台は抑止力として君臨した。
使われたオクロ機関は状態が悪く、突貫工事ゆえに攻撃力は劣っていたとされているが、駆逐艦1隻程度であれば即座に戦闘不能にさせることができただろう。
第二紀世代第三紀世代
何の罪を犯したかドラム缶にすし詰めにされる連邦一般兵とクルカ
乗員 | N/A(建前) |
動力 | 小型ジャンク浮遊機関x2 |
出力 | 10lcx2 |
最大速度 | N/A |
武装 | N/A |
アーキル運輸省が発案した、浮遊ドラム缶としか形容することができない発明品。
艦船や航空機に牽引させることで様々な資源(個体・液体・気体問わず)の輸送を可能にする。
構造が非常に単純で、規定出力を満たさないジャンク浮遊機関を装着することで大量生産が可能であった.
カノッサ湿地帯で大量の兵力を輸送する際、輸送艦が足りずやむを得ず人員の輸送に使用した事実はあるが、
それらが大体的に使われたのは2ヶ月の間である。
第一紀世代
第二紀世代
第三紀世代
第四紀世代
重量 | 一セット500g〜1kg |
動力 | 高カロリー |
出力 | 非常に不味いことで有名 |
最大速度 | 食べて1秒未満 |
稼働限界 | 食用保証30年 |
武装 | 形容しがたい甘味料 |
連邦軍に広く支給されている軍用糧食。専用のパックに細かく梱包された糧食は、WWIチックな未発達さを残すこの世界ではかなり現代的に思える。
しかしその味は大陸一不味いと悪名高く、ゲテモノ料理好きの共和国軍兵士でさえ味に関してはノーコメントであった。
"囚人用の石鹸を食べているよう"と称されたこのクソマズ飯の噂は帝国軍まで広がり、「連邦軍の糧食には毒が入っているから決して触れぬように」との規則ができたほどである。
しかし腹が減っては戦が出来ぬというわけで、連邦軍兵士もなんとかしてこれを可食化させるべく工夫を重ねて調理法を確立していった。
毎年四の月の日食祭では各部隊が料理した糧食の味も"まともさ"を競うイベントが開催される。
メニュー名 | 説明 |
クルカの干し肉 | 供給がし易い。またクルカ肉に慣れさせるために入ってるが、保存加工されているため、やっぱり不味い。 |
堅焼きパン | 連邦レーションの中でも食べれる分類。水分と一緒に。 |
チーズ | 保存料を使用して長期的に食べれるようになったチーズ。よって不味い。 |
チョコレート | 新商品。チョコレートにあるまじき不味さ。クルカも昏倒する。 |