北海道地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。
高山植物は沢山ありますが、その中でも私の一番好きな植物
食虫植物モウセンゴケについて紹介したいと思います。
植物なのに生きている虫を捕まえて食べるという不思議な生態と、
ずば抜けて個性的なその姿に、モウセンゴケを見る度に心奪われてしまいます。
モウセンゴケ 学名 ドロセラ・ロツンディフォリア
【7月1日撮影 沼の平】
コケのように群生しますが、花も咲くので、実際にはコケの一種ではありません。
モウセンゴケの特徴は、第一に食虫植物であること、湿気があり、やせた酸性土壌を好む湿生植物であるということです。
食虫植物であるモウセンゴケは葉の上にとりもちのような粘液を出して虫を捕え、消化酵素を出して養分を吸収します。
大雪山では主に沼ノ平、沼ノ原、原始が原などで見られます。
【7月30日撮影 沼の原】
どうしてモウセンゴケは植物なのに虫を捕えるのでしょう?
それは植物に不可欠な栄養分が不足している場所にモウセンゴケがはえているために、虫を捕らえて栄養をおぎなう必要があるからです。
では虫を食べないと枯れるのかというと、しっかり光合成も行っているので枯れません。
植物の成長に必要な、リンや窒素が豊富な虫を食べて栄養をとっているのです。
ナガバモウセンゴケ 学名:ドロセラ・アングリカ
ナガバノモウセンゴケは文字どおり葉の長いモウセンゴケで、日本では北海道と尾瀬に自生しています。日本では限られた地域だけにみられる非常に珍しいモウセンゴケです。
虫を捕らえると、長い葉が丸まって虫を逃さないように巻き付きます。
大雪山では沼の原で見られます。沼ノ原はモウセンゴケの生育地でもあるのですが、
ナガバモウセンゴケとの自然雑種の、サジバモウセンゴケという種類もあるようです。
【7月29日撮影 沼ノ原】
7月末に沼ノ原巡視に行ったときに、咲き始めのナガバモウセンゴケの花を見つけました。
つぼみも沢山ついていたので、今頃は沢山の花を咲かせているでしょうか。
見れば見るほど不思議な植物です。
あの粘液がキラキラと輝く姿をまた見たいと思いました。
【7月30日撮影 沼ノ原】
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アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、利尻礼文サロベツ、知床、阿寒摩周、釧路湿原、大雪山、支笏洞爺国立公園があります。
高山植物は沢山ありますが、その中でも私の一番好きな植物
食虫植物モウセンゴケについて紹介したいと思います。
植物なのに生きている虫を捕まえて食べるという不思議な生態と、
ずば抜けて個性的なその姿に、モウセンゴケを見る度に心奪われてしまいます。
モウセンゴケ 学名 ドロセラ・ロツンディフォリア
【7月1日撮影 沼の平】
コケのように群生しますが、花も咲くので、実際にはコケの一種ではありません。
モウセンゴケの特徴は、第一に食虫植物であること、湿気があり、やせた酸性土壌を好む湿生植物であるということです。
食虫植物であるモウセンゴケは葉の上にとりもちのような粘液を出して虫を捕え、消化酵素を出して養分を吸収します。
大雪山では主に沼ノ平、沼ノ原、原始が原などで見られます。
【7月30日撮影 沼の原】
どうしてモウセンゴケは植物なのに虫を捕えるのでしょう?
それは植物に不可欠な栄養分が不足している場所にモウセンゴケがはえているために、虫を捕らえて栄養をおぎなう必要があるからです。
では虫を食べないと枯れるのかというと、しっかり光合成も行っているので枯れません。
植物の成長に必要な、リンや窒素が豊富な虫を食べて栄養をとっているのです。
ナガバモウセンゴケ 学名:ドロセラ・アングリカ
【7月30日撮影 沼の原】
ナガバノモウセンゴケは文字どおり葉の長いモウセンゴケで、日本では北海道と尾瀬に自生しています。日本では限られた地域だけにみられる非常に珍しいモウセンゴケです。
虫を捕らえると、長い葉が丸まって虫を逃さないように巻き付きます。
大雪山では沼の原で見られます。沼ノ原はモウセンゴケの生育地でもあるのですが、
ナガバモウセンゴケとの自然雑種の、サジバモウセンゴケという種類もあるようです。
【7月29日撮影 沼ノ原】
7月末に沼ノ原巡視に行ったときに、咲き始めのナガバモウセンゴケの花を見つけました。
つぼみも沢山ついていたので、今頃は沢山の花を咲かせているでしょうか。
見れば見るほど不思議な植物です。
あの粘液がキラキラと輝く姿をまた見たいと思いました。
【7月30日撮影 沼ノ原】