ワルシャワから帰国しました!
SNSで皆さまからの温かい応援やお祝い
メッセージ
をいただき
本当にありがとうございました
何故か現地で全ては受信できて
いなかったようで
成田空港に着陸したタイミングで
続々と
を受信することができ、
嬉しかったです!
空港でのなが〜い検査の待ち時間に
blogやお返事を書いていましたが
書き切れず
そして余韻に浸るまもなく…。
非日常の世界から一気に、現実生活に呼び戻されました〜(笑)
帰国から2週間は自宅での隔離となりますが、
動画審査の〆切日などが迫っていて
その合間を縫ってオンラインレッスンをしたり…!
生徒さん達

留守中も頑張ってくれてはいましたが
2週間レッスンが無かったので、軌道修正が大変で
おまけに私は
耳が肥えすぎてしまっているから…。
今日もヒートアップなレッスン
でした〜

みんな私の帰りを
楽しみに待っててくれてありがとうね

ショパン国際ピアノコンクール
ファイナルでは反田くんと愛実ちゃんが
2人揃って入賞!という快挙

本当に素晴らしく嬉しいニュースでしたね‼︎
審査員の先生方からも
いう評判だったようです。
日本人から5人セミファイナル進出者が出たのは
新記録とかで⁉︎
(前回セミファイナルに残ったのは愛実ちゃんが唯一の日本人でした)
青柳いづみこさんのFacebookで
嬉しい記事を見つけました。
コンクールの審査員のお一人
ご高名なディーナ・ヨッフェ先生のメッセージ
↓↓↓
「今年のショパンコンクールに出場した日本人は皆素晴らしかったです。特に、小林愛実さん、反田恭平さん、進藤実優さん、角野隼斗さん。彼らはとてもクリエイティブで、本物のアーティストです!」
他の審査員の方のご感想の中にも
隼斗のファイナル進出を信じてくださっていた
声があったとお聞きしたり
また、こちらも青柳いづみこさんの
Facebookからの引用ですが…
サー・チェン先生から
「really exciting!」と嬉しいご感想も!
コンクールの私なりの感想を
備忘録として残しておきます。
会場で聴きました。
まず驚いたのはそれまで配信で聴いていた音と
会場で聴いた生の演奏の印象が
かなり違うということ
(日本から配信でお聴きになっている方の感想と、実際に現地の会場で自分の耳で聴いた率直な感想の大きな違いやズレなどから)
加えて同じフィルハーモニーホールの中でさえ
場所によって全く聴こえ方に違いが
出る事もわかりました。
はじめは三階のバルコニー席で聴きました。
(ここは間接音のまろやかな響きで音の角が取れる感じに柔らかく聴こえる、心地良いが演奏者によっては音や表情が物足りなく聴こえる事も)
同じ演奏でも一階席で聴くと
音がかなりダイレクトに聴こえて
迫力もあります。
しかし、演奏の良し悪しがわかりにくいので2階へ移動しました。
セミファイナルからは
2階中央の審査員席後ろの
いわゆるジャーナリスト席で
聴くことに。
ここの音響はなんとも不思議な感覚で
ダイレクトなようでもあり
響きが届きにくい面もあり
どちらとも言えない難しい音響だと
感じた…が、一番良し悪しが
わかりやすかった。
そこにピアノとの相性も加わって
審査員席でどう聴こえるか?
あまりに力みすぎて押し付けた音を
出していた演奏は配信でさえも
わかりましたが…。
隼斗はピアノ選定の時
「自分は選ばないピアノ」を
音出し6秒で察知した
と話していて
それはびっくりでした…!
反田さんも、実際に審査員の後ろに座って
聴こえ方をチェックし、演奏に取り入れられた
とインタビューでも話されていました。
ピアニストとしての経験がモノを言いますね。
ところで
今年のショパンコンクール
コロナの影響で一年間延期され
十分すぎる準備期間が
与えられたことで
かつてないハイレベルな戦い
だったと言われていますが…
完成度の高い演奏が飽和状態
になると
その中で
人の心を掴む演奏
もう一度聴いてみたいと思う演奏
(これは審査基準の項目にもある)
により強く心惹かれるもので…
結果を見てもわかるように
端正で音色が美しくショパンの演奏に限りなく近い自然美の演奏よりも
個性的なくらいのパンチのある演奏が
選ばれている。
審査基準が今までと大きく違っていたのは
なんともびっくりでしたし
興味深い事でした…!
楽譜に忠実である事プラス
自己主張を恐れない個性的な演奏!
3位のGarcia Garciaさん
二次、三次の演奏では常に声を出して歌を口ずさみながら伸びやかな明るいショパンを
聴かせてくれました。
途中、ん?これはショパンじゃなくて
スペイン音楽じゃないの??
と錯覚してしまうくらい
和音の響きに時々雑さはあっても
全身で音楽を楽しんでいる
伸びやかさに許されてしまう感じ?
聴いていて楽しくて
ガルシアさんの個性全開のステージでした。
こういうタイプが
上位に入ってくれて嬉しい‼︎
セミファイナルでの愛実ちゃんの
前奏曲
ショパンの人生観、特に死生観、孤独感が
曲の中に見事に投影されていて
まるで一つの物語や映画を
観ているようでした。
ピアニッシモの説得力がすごかった。
反田君も7年間かけて
ショパンコンクールに向けて準備されて
きた意気込みが本当に感じられる
細部に渡りこだわり尽くされた
立派な演奏でした!
そしてそして、一位のブルース!
私は二次のアンダンテスピアナートで
彼の優勝を予感し!
そして三次の
ショパン :「ドン・ジョヴァンニ」の「お手をどうぞ」の主題による変奏曲 Op.2
この曲を聴いて
完全に
彼の優勝を確信してしまいました
超exciting!!!!
興奮


何というレアな選曲。
しかもopus2‼︎
そしてブルース君の前に弾いた韓国のリ・ヒョク君も
なんと偶然、このレアな選曲をしていました。
ヒョク君の演奏を聴いて、「こんなに素敵な曲があったのね!」とびっくりしていたら、
そのあと続けて弾いたブルース君は
この曲をさらにさらに魅力的に
極上に!excitingに!

演奏されたのです‼︎
もうこれは聴衆の心を大きく鷲掴みに
しました

選曲は本当に大事な要素です。
演奏者の得意分野を最大限に発揮できる
曲である事も超大切‼︎
特にプログラムのラストに持ってくる曲は
超大事!
終わり良ければ全てよしでは
ないですが…笑
隼斗に
「今度コンサートでこの曲弾いてほしい〜〜〜っ
」
と、超リクエストしちゃいました。
セミファイナルまで残った
ニコライ・ホジャイノフ
(前回のファイナリスト
)
どれだけ楽譜を読み込んでいるのでしょう。
奥深く熟考された演奏で
心に語りかけてくるようでした。
本当に素晴らしく好きな演奏者の一人でした。
ノーブルな正統派では
韓国のキムスヨンさん、アメリカのタロンスミスさん、そして日本の京増さんの演奏も端正で音が極上に美しかった
(ピアノはヤマハ)
隼斗も正統派な演奏をした一人ですが、一番のハマり曲はやはり英雄ポロネーズ!ワルツ、マズルカ風ロンドの煌びやかな舞曲系が素晴らしかったと思う!
三次の幻想ポロネーズはあえて得意系でない精神性の高い後期の曲を選んだのだが、それでも大いに進化を感じられました。でももっと瞑想的、彷徨ってる感があったらよかったな。。論理的な幻ポロだったような
ソナタ2番はよかった‼︎
イタリア
のアルメリーニさん(5位?)
素朴な歌心が本当に美しく、女性的で抒情的、そして音楽が伸びやかでおおらかで温かい。
音楽はお人柄が出るなと思った次第。とてもにこやかで存在感のある女性でした。審査員にも聴衆にもとても好印象ですね。ファイナルのコンチェルトは三階までにも艶かで伸びやかな音を鳴らし歌ったショパン!さすがベルカントのイタリア
だよね、と一緒に聴いていた隼斗と、Go to Italy⁉︎と言い合ってしまったくらいでした
ファイナルラウンド
コンチェルトで感動したのは、
2位のAlexander Gadjievのコンチェルト2番
そして、一位のブルース!
1楽章では、ソロほどの感動はなくコントロールが冴えない面もあったが徐々にエンジンがかかり、三楽章ではもうキレの良さとノリノリの華やかさでラストはほぼ全員がスタンディングオベーションでした!!
を見ていたら
彼一人後ろの方で目立たない感じで
シャイな印象を受けたのですが
ブルース君のお母様のお話しによると
彼は本番全く緊張しないそうです!!
そして、囲碁やスポーツ、水泳も毎日されている?など、
とても多趣味でいらっしゃり、
ピアノはOne of them
とお話しされていて
なんとなんと!!
凄いですね!
音楽がexcitingで魅力的なのも
頷けます