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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

運送業の新たな可能性を 自由な発想で追求する
株式会社カーゴワークス 代表取締役 後藤和弘

 
プロフィール 神奈川県鎌倉市出身。俳優を志して代々木アニメーション学院に進む。タレント活動、システムエンジニア、建設土木業、大手バス会社の運転手を経て、個人事業主として軽貨物運送を経験。2020年に(株)カーゴワークスを設立。軽貨物をはじめとする、運送業務を幅広く扱う。(株)日本創造教育研究所の思考可能研修を終え、ボランティア活動にも積極的に参加。NPO法人グリーンバードでの清掃活動や、計400回に上る献血の経験を持つ。【ホームページ
 
 
 
神奈川県大和市に拠点を置き、軽貨物運送をはじめ運送業務全般を担う、株式会社カーゴワークス。「仕事を通じて弊社に関わるすべての人を幸せにする」が、後藤和弘代表取締役のモットーだ。ハンドキャリー、バイク便やペット輸送、リサイクル業、廃品処理など、痒いところに手が届く多彩なサービス案。働きやすい環境づくり。社会貢献につながる取り組みの背景には、運送業にかける熱い思いがあった。
 
 
 

さまざまな職を経て、軽貨物運送の世界へ

 
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インタビュアー 名高達男(俳優)
名高 軽貨物を中心に運送業を手がける、株式会社カーゴワークスさん。後藤社長は、さまざまな業界でキャリアを積まれてこられたそうですね。
 
後藤 ええ。若かりし頃は声優・俳優を志していました。しかしながら芽が出ず、手に職を付けようと思考しまして。13歳の頃から得意であったパソコン業界で約16年間、システムの構築や運用管理、開発に携わりました。その後、大型二種免許を取得し大手バス会社の乗務員になりました。
 
名高 IT業界に16年も! そこからまったくの異業種に転職されたのは、バスの乗務員に以前からご興味があったからでしょうか?
 
後藤 バスというより大きな車両の運転が好きでした。ほかにも運転できる仕事はないかと考え、出合ったのが軽貨物運送でした。個人事業主のドライバーとして運送会社と契約し、2年間の経験を積んでからカーゴワークスを立ち上げたという経緯です。
 
名高 個人事業主から法人経営者になろうと思われた理由は、何だったのでしょう?
 
後藤 現行、軽貨物業界のほとんどが個人事業主の集まりです。新型コロナウイルスの影響もあり収入が不安定なうえ、同僚の請負ドライバーさんとは仕事を奪い合う状況になり、打開策はないだろうか、みんなが幸せになる方法はないか考えた結果です。業界用語で中抜きと呼ばれる中間手数料をなくし、直接企業様と提携できれば安定した雇用を見込めると思い立ち、起業しました。