さまざまな職を経て、軽貨物運送の世界へ
インタビュアー 名高達男(俳優)
後藤 ええ。若かりし頃は声優・俳優を志していました。しかしながら芽が出ず、手に職を付けようと思考しまして。13歳の頃から得意であったパソコン業界で約16年間、システムの構築や運用管理、開発に携わりました。その後、大型二種免許を取得し大手バス会社の乗務員になりました。
名高 IT業界に16年も! そこからまったくの異業種に転職されたのは、バスの乗務員に以前からご興味があったからでしょうか?
後藤 バスというより大きな車両の運転が好きでした。ほかにも運転できる仕事はないかと考え、出合ったのが軽貨物運送でした。個人事業主のドライバーとして運送会社と契約し、2年間の経験を積んでからカーゴワークスを立ち上げたという経緯です。
名高 個人事業主から法人経営者になろうと思われた理由は、何だったのでしょう?
後藤 現行、軽貨物業界のほとんどが個人事業主の集まりです。新型コロナウイルスの影響もあり収入が不安定なうえ、同僚の請負ドライバーさんとは仕事を奪い合う状況になり、打開策はないだろうか、みんなが幸せになる方法はないか考えた結果です。業界用語で中抜きと呼ばれる中間手数料をなくし、直接企業様と提携できれば安定した雇用を見込めると思い立ち、起業しました。