- インタビューや会議の音声ファイルをテキスト化したい。
- でも、文字起こしを手作業でやるのは、時間がかかって面倒すぎる・・・!
- 自動で音声データをテキスト化してくれる『文字起こしソフト(アプリ)』のおすすめを教えて!
そんな悩みをお持ちのアナタのために、パソコンやスマホで使えるオススメの文字起こしソフト・アプリ(有料/無料)を厳選してみた。
ひとことで「文字起こしアプリ」といっても、
- 録音した音声ファイルを文字起こしするアプリ
- リアルタイムで音声をテキストに変換するアプリ
- 画像やPDFの文章を読み取ってテキスト化してくれるアプリ
- 手動の文字起こし作業をサポートしてくれるアプリ
の4種類があるが、今回は1のタイプ(音声ファイル→テキスト化)を紹介する。
※2と3については、それぞれ別の記事にまとめてあるので、興味がある方は合わせてご覧あれ。
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すべて無料。音声入力アプリおすすめ11選【メモ/日記/小説】
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【超便利】画像やPDFの文章をテキスト化(文字起こし)できるアプリ・サイト16選
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この記事を読めば、面倒な文字起こしの作業を驚くほど時短できるはず。
こんな方にもきっと役に立つので、ぜひ最後までご一読あれ。
プロの文字起こしテクニックを学びたい方に。
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目次[非表示]
おすすめの文字起こしソフト・アプリ(有料12選)
Voice Rep PRO 3(Windows)
現時点で最も万人におすすめできるのがこちらのアプリ。
Googleの音声認識エンジンを活用したリアルタイム音声テキスト化がウリのソフトだが、PRO版では音声ファイル(mp3・wav・wma)の文字起こしにも対応している。
ポイントはテキスト化した文章に「タイムライン」が自動で付加される点。句読点も自動挿入してくれるので、まさにかゆいところに手が届くといった感じ。文字起こしの苦労がわかる人間には、とてもありがたい。
ワープロソフトとしても機能が充実しているので、文字起こししたものをそのまま議事録としてまとめることも可能。まさに全部入り。価格も手ごろ。
唯一の欠点はWindowsのみ対応というところだが、MacでVoice Repを使う裏ワザについても記事の後半で解説する。
ちなみに公式サイトよりも↓のVectorから購入したほうが、最大40%引きで買えるのでおすすめ。
ドラゴンスピーチ11(Windows)
以前は、このジャンルで最も有名だったアプリ。
音声認識技術に定評があるメーカーが作っているアプリだけあり、非常に高い認識精度が特徴。100万語の辞書や認識候補学習など、機能も充実している。
ファイル形式はwav・wma・mp3・dss・ds2など幅広い形式に対応。付属のノイズキャンセルマイクやスマホを使ってリアルタイム音声入力も可能。
ただ、2019年に販売を終了しているもよう……。
Amazonではまだ買えるみたいなので、欲しい方は早めに手に入れておくといいかも。
※ちなみに、既にドラゴンスピーチを持っている人は、↑のVoice Repを優待価格で購入できるメリットがあったりする。
AmiVoice Cloud Platform(オンライン)
2018年に販売終了となった有名アプリ『AmiVoice』の後継サービスがこちら。
汎用エンジンのほか、会議の議事録むけにカスタマイズされたものや、医療や金融など特定業界に特化したバージョンも用意されている。
汎用エンジンは毎月60分無料で使えるデモ版(リアルタイム音声入力)があるので、興味がある人は試してみては?
※旧版のAmiVoice利用者は、ドラゴンスピーチ同様にVoice Repへ格安で乗換可能なので、そちらも検討してみるのがおすすめ。
VoXT(Windows/オンライン)
AmiVoiceのAPIを使った音声テキスト変換サービス(1文字30円から)のほか、専門スタッフによる人力の文字起こし代行も行っているサイト。
自動文字起こしアプリでうまく読み込めないファイルなどは、こういったサービスを利用して人力でテキスト化してもらうのがおすすめ。
※動画に字幕をつけるサービスなんかもやってくれるよもよう。
Smart書記(オンライン/iPhone)
ブラウザを使って利用できるクラウド型の自動文字起こしツール。
辞書登録などの煩わしい作業も一切不要。学習機能を持ったAIは使えば使うほど成長し、使い勝手が良くなっていく、とのこと。
豊富な出力バリエーションやデータ共有など、会社で複数人と議事録等をやりとりするのにぴったりかも。
費用はそこそこかかるが、利用人数に制限がないのでオフィスなどに導入するのがおすすめ。
P-VoT(オンライン)
パナソニックが去年から正式稼働させているマスメディア向けの文字起こしサービス。
放送システムで培ってきた技術・ノウハウを遺憾なく発揮し、特別な機器を使わずとも動画や音声を自動で文字に起こし、編集することが可能。
今後はYouTuberなどもこういったサービスを利用するようになるのかもね。
Amazon Transcribe(オンライン)
AmazonのクラウドサービスAWS(Amazon Web Services)の中に導入されている文字起こしツール。
これまで日本語は利用できなかったが、去年末に正式対応し、管理画面で「Japanese」が選べるようになった。
AWSを利用しているので、自社システム等に組み込みやすいのも特徴。AI技術にも定評があるので期待が持てる。
AI文字起こし(オンライン)
Google/AmiVoice/Azureという3つのAIエンジンが利用できる文字起こしサービス。
対応ファイルはmp3・wav・m4a・oggの4つ。どんな音源・エンジンでも1分30円というわかりやすい料金体系がGood。
ファイルをアップすると、冒頭60秒を3つのAIエンジンで文字起こしした結果が確認でき、納得したうえであらためて決済できるという仕組みもありがたい。
easy writer by AI(オンライン)
こちらも名前の通り「AI」を売りにした文字起こしサービス。
音声ファイルのテキスト化だけでなく、リアルタイムの文字起こしも対応。メモ入力やGoogle検索ウィンドウなど、ライターの作業スタイルに最適化してあるアプリレイアウトもポイント。
1ヶ月は無料で利用できる(10分間まで)ので、他アプリと比較したい方などは気軽に試してみよう。
Rimo Voice(オンライン)
音声ファイルをアップロードすることで、AIが自動で文字変換してくれるほか、マイク機能で直接音声入力も可能。
音声データと文字起こししたテキストが連動しており、テキストの該当部分から音声を聞き直すこともできる。
有料のサービスだが、60分の無料トライアルがあるので、気になる方は試してみては?
Google Cloud Speech-to-Text(オンライン)
Googleがクラウドサービスで提供している音声文字起こしツール。
句読点の入力や、ベータ版だが話者ダイアライゼーション(Speaker Diarization)にも対応。複数話者を自動で認識して文字起こしに反映してくれる。
APIとして自社ツールに組み込むことが可能。月60分まで無料。Googleつよい。
Speech-to-Text: 自動音声認識 | Google Cloud
AutoMemo(ICレコーダー+オンライン)
AutoMemo (オートメモ) ボイスレコーダー AM1WH
こちらは専用のICレコーダーと文字起こしサービスがセットになったもの。
録音データはクラウドにアップロードされスマホの専用アプリで確認する仕組み。自動テキスト化にはAIを使っているとのこと。
変換サービスは別途有料オプションになるが、月1時間までは無料で使えるのでICレコーダーを新調しようと考えている人に最適かも。
おすすめの文字起こしソフト・アプリ(無料5選)
Texter(iPhone)
iPhoneの文字起こしアプリの中では、おそらくコレが最も高機能。
テキスト化できるデータは音声以外に動画もOK。リアルタイム文字起こしにも対応しており、翻訳まで自動でできちゃう。
無料版は回数・時間制限があったり広告が表示されるもよう。試しに使って気に入ったらぜひ有料版も利用してみよう。
Speechy(iPhone)
こちらも外部音声ファイルのインポートに対応したリアルタイム音声入力アプリ。
スマホアプリにしてはなかなか精度も高い。テキスト編集や文字数カウントなどの機能もあり。
無料版は時間制限があるが、ボイスメモ代わりに使うなら無料版でもいいかも。
Notta(iPhone/Android)
こちらもリアルタイム入力と音声ファイルインポートの両方に対応しているアプリ。Android版もある。
月額880円〜のサブスクリプション制だが、毎月120分間は無料で利用可能。テキスト編集や画像の挿入、翻訳なんかもできちゃう。
実際に使ってみたけれど、精度もなかなかのもので操作感もいい。議事録やノート代わりに使うならこれがベストかも。
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Speech to Text Demo(オンライン)
IBMのAI「Watson」を活用した音声ファイルテキスト化ツール。
mp3・mpeg・wav・flac・opusなど複数のファイル形式に対応している。
あくまで無料デモ版ということで、個人情報の入力は推奨されていないようなのでご注意を。
Googleドキュメント(オンライン)
GoogleドキュメントはGoogleの音声認識エンジンによる音声入力に対応しているが、録音済みの音声ファイル(mp3やwav)を読み込ませてテキスト変換するといった機能は付いていない。
しかし、とある工夫をすることで、音声ファイルをGoogleドキュメントを使って自動でテキスト化することができる。
詳しい方法は、次項で解説する。
Macで文字起こしアプリを使う3つの方法
Windowsには過去にドラゴンスピーチ、現在はVoice Repといった優秀なアプリがあるのだが、残念ながら(現時点では)Macでこれらのような専用の文字起こしアプリは存在しない。
というわけで、悩めるMacユーザーのためにMacで文字起こしアプリを利用するテクニックを3つ紹介する。
Webアプリ(ブラウザ版)を使う
今回紹介した中でも、
- AmiVoice Cloud Platform
- VoXT
- Smart書記
- P-VoT
- Amazon Transcribe
- AI文字起こし
- essy writer
- Speech to Text Demo
このあたりはブラウザから使えるので、Macでも利用可能。
クラウドサービスならではの利点もあるので、会社等で利用する際はこういったオンラインのツールがおすすめ。
仮想化ソフトでWindowsアプリを使う
上記でピックアップしたサービスはそこそこランニングコストがかかってしまうので、個人で文字起こしアプリを利用するなら、Macの仮想化機能を使ってWindowsソフトをインストールする方法がおすすめ。
標準のBootcampでもいいが、作業のたびにOSを起動し直すのが面倒ならParallelsなどの専用仮想化ソフトを使うといい。
仮想化ソフトについては↓の記事でも解説しているので、あわせてどうぞ。
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MacでWindowsソフトを動かす仮想化アプリ5選【無料あり】
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Googleドキュメントを使う
パソコンOSの標準機能である「ステレオミキサー」を活用すれば、リアルタイム音声入力のみ対応のGoogleドキュメントでも、音声ファイルのテキスト化が行える。
Windowsは標準のステレオミキサーをONにするだけでOKだが、Macの場合はSoundflowerなどのアプリをインストールする必要がある。
やり方は、Soundflowerをインストール後に環境設定を開いて、
サウンド ⇢ 出力/入力:Soundflower(2ch)
これでOK。
あとはGoogleドキュメントで音声入力を選んで音声ファイルを再生すれば、エディタ上に自動で文字起こしされる。
いちいち設定を変更するのがちょっと面倒だけど、どうしても無料で済ませたいという人は、このやり方が一番おすすめ。
音声データ作成の際に押さえておくべき3つのコツ
効率的に文字起こし作業を行うには、アプリ選びだけでなく、元となる音声データの作成時に気をつけるべきポイントというのも存在する。
- マイクに口を近づける
- 少しゆっくりめに話す
- ノイズを除去する
それぞれ詳しく解説していく。
マイクに口を近づける(or ICレコーダーを使う)
音声をクリアに録音するには、なるべくマイクに近づいて話すのが鉄則。これはリアルタイム入力の場合にも同様。
自分で話す場合は、スマホやパソコンのマイクにできる限り口を近づけるよう気をつければいいが、インタビュー等でどうしてもマイクから距離が生まれてしまうケースでは、なるべく高性能な外付けマイクを活用するといい。
最近ではスマホの録音機能をレコーダー代わりにする人が多いが、やはり専用のICレコーダーや指向性マイクの性能・使い勝手には敵わない。頻繁に利用する人は投資する価値アリ。
パナソニック ICレコーダー (ブラック) RR-XP009-K
少しゆっくりめに話す
早口の会話などは、いくら精度の高い文字起こしアプリといえども認識できないケースも発生する。
よって、音声を録音する際は気持ちゆっくりめに話すよう心がける。
インタビューや会議などで発話スピードがコントロールできない場合は、再生速度を遅くした音声データを別に用意してから文字起こしアプリを試すのがおすすめ。
ノイズを除去する
音声はクリアであればあるほどいい。
よって作成した音声データは専用のノイズ除去ソフトなどで雑音を取り除いておくと、スムーズな文字起こしができる。
- Adobe Premiere Pro(Mac/Windows)
- Audacity(Mac/Windows)
- WavePad音声編集ソフト(iPhone)
このあたりが有名どころ。ぜひ活用してみよう。
文字起こしアプリの活用アイデア5選
せっかく文字起こしアプリを導入したのだから、積極的に仕事などに活用していきたい。
そういった方のために、文字起こしアプリの活用例を5つほど紹介する。
インタビューの文字起こし
昔から一般的なのは、この用途かと。
特に取材・インタビューの機会が多いライターは、文字起こしが自動化できるだけで大幅に原稿作成作業が楽になる。
どうせ同じ時間があるなら、できるだけ記事の内容に使いたい。アプリ様様である。
会議の議事録
最近はこの用途も増えているらしい。
会議の録音データを部下に渡して、「文字起こしして(まとめて)おいて」と指示出しするような光景をよく見かけるが、部下だって貴重な人材。雑務に時間を使わせている場合じゃない。
機械化(自動化)できる作業は機械に任せて、余計な時間をとらせないようにしよう。
動画の文字起こし
こちらのニーズも日増しに高まってきている。
ブロガーからYouTuberに移行した人などが、アップした動画をブログ記事にも反映させたいとき、文字起こしツールを使ってコンテンツを作成する、というわけ。
忙しい人は外注するケースも増えてきているので、これらのツールを活用すれば副業で稼ぐこともできそう。
ブレインストーミング(ひとりブレスト)
僕がたまに使っているテクニック。
スマホのボイスレコーダーを使って思いつくアイデアをどんどん口に出していくというのがそのやり方。
目を瞑って思考の赴くままに言葉を発していると、普段は思いつかないようなアイデアやフレーズが浮かんでくる。ぜひお試しあれ。
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音声で文章作成
アイデア出しだけでなく、文章の執筆自体を口頭で行ってしまうという方法もある。
最近は音声入力ができるテキストエディタもあるので、そちらを使ってもよいのだが、後から見直したときに入力・変換のミスなどでせっかくの文章が何を書いたのかわからなくなってしまうといったことも発生する。
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そういった事態を防ぐためには、一旦ボイスレコーダーなどに録音した音声ファイルをあらためてテキスト化するという方法が確実。
パソコンやキーボードの前で構えて「さあ、文章を書くぞ!」と気負う必要もないので、ラクな気分でスラスラと文章が書けるようになる。なにかと筆が止まりがちなアナタにおすすめ。
まとめ:文字起こしソフトは「武器」になる。
最後に、今回紹介した中でも特におすすめの文字起こしソフトを目的別にまとめてみた。
- 万人におすすめの文字起こしアプリ:
Voice Rep PRO
- スマホ(iPhone)で文字起こし:Texter
- 人力で音声をテキスト化:VoXTフル
こんな感じで利用シーンに合わせて最適なツールを選ぶのがいいかと。
AIスピーカーなども普及してきているし、マイクの性能も日々進化している。これからは音声入力や文字起こしソフトの活躍機会がもっと増えてくるだろう。持っておいて損はない。
本格的に「文字起こし」の仕事(副業)で稼いでいきたい人は、別記事でおすすめの講座や仕事探しのコツなどを解説しているので、興味があればぜひチェックしてほしい。
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