福島第一「凍土壁」の温度上昇、一時は10度に…地下配管からの水漏れ原因か
2021年10月29日 06時25分 読売新聞
2021年10月29日 06時25分 読売新聞
2021年10月29日 00時18分 読売新聞
東京電力は28日、福島第一原子力発電所で、汚染水発生を抑えるために地中の土壌を凍らせる「凍土壁」の一部で温度が0度を超えたと発表した。解けている可能性もあり、東電が原因を調べている。
凍土壁は1~4号機の周囲約1・5キロ・メートルの地中を凍らせ、地下水の原子炉建屋流入を防いでいる。発表によると、このうち4号機近くの凍土壁の一部(深さ1~4メートル)で温度が8月27日から上昇し始め、9月中旬には0度を超えた。一時は約10度まで達した。
凍土壁の一部が解けた可能性があるが、周辺の地下水の水位に変化がなく、東電は「遮水機能は維持できている」としている。雨水などを流す地下の配管から水が漏れ、周囲の温度を上げている可能性があるとみて調べている。
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