10月21日（木） 日本テレビ系で放送の「THE突破ファイル」では、「突破市役所 なんでもスグやる課」をOA。

全国の自治体には様々な課があるが、そこで対応しきれない問題に立ち向かうのが実際に存在する「すぐやる課」。今回、実際に市民から寄せられたトラブルをもとにドラマ化して紹介した。

「なんでもスグやる課」の課長・野田役をマヂカルラブリーの野田クリスタルが、職員・筧役を筧美和子が、住民役をマヂカルラブリーの村上が演じた。

とある日、「なんでもスグやる課」に一人の男性が相談に現れた。「実は今うちの畑がとんでもないことになっていて…」という。



「その畑、拝見しても良いですか？」と、「なんでもスグやる課」の2人は依頼主の大根畑を見に行くが、ぱっと見なにも異常なことはない様子。

だが、「コレみてください…」と依頼主が大根を抜くと、なぜかこの畑の大根は二股に分かれているものばかり。



「これは『マタコン』と言って売り物にならない不良品の大根なんです」という。「マタコン」とは人間の股のように枝分かれした大根の通称で、その見た目から、売り物にならず、農家にとっては損失になってしまうという。



畑には『モグラ塚』と呼ばれるモグラがトンネルを掘る際にできた小山が出来ていた。
このモグラがマタコンの出来る原因だという。
モグラがトンネルを掘り進める際に根が裂かれ、そのまま発育したり、トンネルで空洞ができると根は他の場所に養分を求めて伸びるため二股大根になってしまうというのだ。





他にもトンネルに侵入したネズミが根をかじるなどして傷つけることも原因に。
（※モグラやネズミは二股大根ができる要因の一例で、別の問題が原因の場合もあります。）

一刻も早くモグラを退治しなければ大根を出荷することができなくなってしまう。しかし、モグラが掘るトンネルの長さは全長70m〜300mになるとも言われ、地中は迷路のように張り巡らされているという。

しかも、トンネルの深さは地表から30cmほど。地上からではその全貌は把握できず、モグラ退治はかなり難しい。



だが、依頼主は業者に頼むお金もないといい、「なんでもスグやる課」が引き受けることに！





職員が調べてみると、モグラは、トンネルの穴からネズミが入り農作物を荒らしたり、水田では掘られた穴からの水の流出やあぜを崩壊させたりと、農家にとって頭を悩ます害獣だという。



モグラ捕獲機は市販の高いもので1つ1500円ほどするといい、広い畑に設置するにはかなりの金額がかかってしまう。

そこで職員はモグラ捕獲機を自作することに！



「知り合いの会社から古い建築用のパイプをもらってきました！」と、パイプを使ってフタの部分が内側に傾いており、中へ入れても外へは出られない仕組みのモグラ捕獲機を作ることに！





そして早速畑に仕掛ける。



事前にモグラ塚を埋め、モグラ捕獲機をモグラが常に通るという本道に仕掛けるという。

モグラが掘るトンネルは頻繁に移動する「本道」と、餌を捕獲する時など一度しか使わない「枝道」があり、モグラ塚を全部埋めると、本道の部分だけはすぐに修復されるため、移動経路がひと目でわかるのだというのだ。



次々と本道にモグラ捕獲器を仕掛ける事、合計10箇所。

そして3日後畑を見に行くも、モグラは全く捕まっておらず！

モグラは生涯のほとんどを土の中で過ごすため、視力が退化している代わりに、鼻にある器官で振動をキャッチし餌の捕獲や移動・身の危険を判断するため、手作りのモグラ捕獲機では土に埋める際、少しでも隙間や緩みがあると足を踏み入れた時の揺れを察知し避けてしまうのだという。





そこで続いての作戦は、モグラの弱点だという「臭い」を使った作戦。



臭いが強いため害虫駆除にも使用されているという木酢液を使ってモグラ撃退を試みる！

だが、風で流された刺激臭が周りに届いてしまい住民から苦情が。木酢液作戦はあえなく失敗。



一体どうしたらモグラが撃退できるのか？

「もう本当にできることはないのか？いや、きっとまだ何か方法はあるはずだ！考えろ、考えろ…」そこで一つの突破アイデアが！

それは空のペットボトルを使った風車作戦！





風が吹くとペットボトルが回転し、地面に刺した棒から振動が伝わり、地中を揺らし、振動に敏感なモグラを攻めるという奇策！





風が吹くタイミングに規則性がない点もモグラには居心地が悪く、作物のある付近に刺すとその周辺に近づきにくくなるという効果が。さらに、羽に色をつけると鳥除けにもなって一石二鳥だという。



そして見事、モグラの撃退に成功！

熱き公務員のアイデアが農家を救った見事な突破劇であった！