1977年度世界グランプリロードレ
ース350ccクラス世界チャンピオン
の片山敬済さんの動画での質問コー
ナーの事。
「コーナーの走り方」について、
「雑誌では、コーナー手前で2つか
3つ高いギアに上げてから回転を落
として回るのがよい、とする解説と、
コーナー手前でギアを落としてから
回る、という二つの意見があるのだ
が、どちらが正しいのですか?」
との旨の質問があった。
片山敬済さんは、「この二つは、別
なコーナーでの事をそれぞれ言って
るのではなかろうか」と言って両者
の差異についての前置きをしたまま、
「私はコーナー手前でギアを上げて
回るというのは無いと思う」とした。
私個人としては、「そんな頓珍漢な
コーナリング解説をする雑誌が現代
にはあるのか」と驚いた。
ありとあらゆる公道走行とサーキット
でのコーナー走行の場面を思い起こ
したが、カーブ手前でギアをいくつ
も上げてそして回るというシーンは
存在しない。
物理的に絶対におかしい妙な事を
言っているからだ。
動画を見ると、「高いギアだとトル
クが無くなって回転も下がり、そこ
で旋回してからアクセルを開けると
ブボボボボと回転がついて来ないの
で安全に加速できるから」とその
雑誌は主張している、との事だ。
思った。
今の時代、そんなレベルなのだなあ、
と。
知的認識のレベルが。
だから、上体ガチガチの背筋真っ直
ぐ伸ばしのアゴ出しの両腕をハンド
ルに突っ張る大嘘の危険運転をやる
人だらけなのだなぁ、と感じた。
多分、マッチをすれない連中の世代
の認識レベルなのだろう。
小学校の運動会で「速く走るには手
を振れ」と指導したら、観客に向か
って手を振りながら走るような。
コーナーへの減速進入時、旋回頂点
のパーシャル時、脱出の加速時、す
べての場面で「適切なギアに入れて
ある」のが正しい。
適切なギアとは、パワーとトルクと
速度が同調した「自己意思下でコン
トロールできるギア」の事だ。
オートバイでシフトアップする時に
一回空ぶかしを入れる位に意味不明
な事を「コーナー手前でシフトアッ
プ論」者は「走るための技法」であ
るかのように言っている。
驚いた。
しかし、現代のレベルなのだろう。
「肘は直線でも真横になるべく張
れ」というような事を書いていた
雑誌も確かにあったし実見した。
呆れるのを通り越して、驚いた。
野球の投手は股の下から投げるの
が速球の投球方法、とか言ってる
のと同じ類だと見切れたからだ。
現代、何事につけ、人間力がかなり
ひどい事になっている。
もっと衝撃的な事を指摘しましょう
か?
今の子、楽器演奏をする人以外、
両手の五指を順番に動かせません。
グーパーしかできません。
これ、事実。