現時点でイラスト化されている南パンノニア軍の兵器を紹介します。
空中艦船 | 飛行機械 | 地上兵器 | その他 |
戦闘空母シュトラサ | 戦闘機ストレガ | サキラェ装脚車 | |
オシェーク級装甲突撃艦 | 打撃戦闘機シュガール | ディッツ自走砲 | |
クルド級護衛艦 | |||
カノッサ級空雷艦 | |||
(劣)ガリアグル級軽巡空艦 | |||
(劣)バリステア級軽巡空艦 | |||
シュトラヴァルカ級空中打撃艇 | |||
たくさんメカが出てきて、どれが初期の機体なのか・どの時代の機体なのかをわかりやすく設定するためのカテゴリーを設けました。
年代ごとの歴史的背景については是非歴史をご参照ください。あくまで世代のイメージですので製造年月日がカテゴリー外の可能性もあります。
説明文における「最新」という言葉は593年を"現在"とした前提で描かれています。
カルタゴ条約(551年~622年):
1,南パンノニア自治国が所有する空中艦の武装は口径15cmに制限される。
→特例A:経済協力と引き換えに中型空母の所有を1隻のみ認める。武装制限は口径18cmまで認める。
2,南パンノニア自治国が所有する空中艦の器官代謝量は180qに制限される。
→特例B:特例Aに倣い中型空母の代謝量制限は500qまで許可するものとする。
3,南パンノニア自治国陸軍の野砲は150mmに制限される。
4,南パンノニア自治国陸軍は戦車を所有してはならない。
第二紀世代
帝国に吸収された南パンノニアはその技術力を買われ、軍需品の無償供与を条件に自国の空中艦隊を有する。
乗員 | 520名 |
動力 | 生体器官x1 直列ハンガリアエンジンx2 重ハンガリアエンジンx2 |
出力 | 496q 4000psx2 9000psx2 |
最大速度 | 150km/h |
武装 | 艦首長砲身対艦キライ砲 (85cm) 艦首30cm破砕噴進砲x6 艦首硬化パンノニア鋼衝角 18cm連装砲x1 18cm単装砲x3 2cm連装高速対空砲x2 14cm単装砲x8 機銃多数 戦闘機ストレガx25 |
インペリーア・デニアマジャル製
帝国の属国、南パンノニア自治国の艦隊旗艦”シュトラサ”。
カルタゴ条約の特例によって建造が許可された南パンノニア随一の巨艦です。
生体機関とプロペラエンジン技術は、さながら連邦国と帝国を足して2で割ったような見た目。
戦闘空母シュトラサには特徴的な装備として、艦首のキライ砲と大きく目のように開いた光学望遠鏡がある。
艦首長砲身対艦重キライ砲
キライ砲は、かのパンノニア王国が帝国と戦った際に使用した巨砲の名。
帝国に編入されたとしても、民族としての誇りの象徴を艦首に掲げている。
その実態は来たるべく帝国軍への反乱に備えた決戦兵器。"重散弾砲"とカモフラージュしているが、帝国軍が設けた属国艦隊用の艤装制限を完全に逸脱した大口径狙撃兵器。現代に蘇ったキライ砲といえる。
85cmという口径はこの世界3番目の巨砲である。後述する光学望遠鏡と連動しており、帝国軍を射程外の超長距離から粉砕する。
光学望遠鏡
光学望遠鏡の内部にはさまざまな巨大レン
ズが複雑に配置されており、それらを組み合わせることで優秀な索敵能力を得る。映し出された映像は艦内の反射鏡伝いに艦橋や射撃指揮所へ伝達される。整備員泣かせの最新技術だ。
連装高速対空砲
連装とは言うが、よく見ると4本の銃身を束ねたものが2本で1砲塔というごまかし方をしている。
雷撃コースに入った敵戦闘機を寄せ付けない、登場が早すぎた脳筋ファランクス。
巨大な艦体が圧倒的な弾薬量を保証しています。カルタゴ条約には積載弾薬量の制限がないのだ。
乗員 | 410名 |
動力 | 生体器官x1 フン・エンジンx1 |
代謝 | 490q |
最大速度 | 155km/h |
武装 | 18cm長砲身連装砲x1 18cm無砲身三連砲x2 15cm単装砲x4 |
バレイデュース造船製
帝国本国が南パンノニアのために設計した中型戦闘艦。
前面に武装を集中させることにより大きさの割に強力な戦闘力を持っている。
帝国としてはコストパフォーマンスに優れ、なおかつ反乱の際に満足に使えにくいものをオシェークに求めたが
南パンノニア艦隊はこのオシェークをたいそう有り難がり、独自の突撃ドクトリンを成立させてしまう。
皮肉にもカルタゴ条約体制の中で限りなく強力な艦艇を帝国は自ら設計し、与えてしまったのである。
速度は加速が鈍く、低速域では旋回速度も遅い。
敵をめがけて最大速度で突進し、正面から打ち破る槍騎兵のような役割を負っている。
一つの巨大な生体器官に機能を押し込んだため酸素消費量が大きく、下部のエアインテークはその対策だ。
速度が乗らないと機敏に反応しないため、後部の内燃エンジンで低速域からの加速を支援する。
正面からの攻撃には打たれ強いが側面からの攻撃には弱く、自由パンノニアのシルミウム級が本船の脅威である。
この独特の流線型で末広がな設計はバレイデュース造船の顔となった。
なお属国での運用が前提となっているため対空装備を持っていない。
15隻が供与される。その後近衛艦隊から6隻の発注を受けた形跡がある。
第二紀世代
乗員 | 130名 |
動力 | 生体器官x4 |
代謝 | 150q |
最大速度 | 160km/h |
武装 | 15cm連装砲x1 15cm単装砲x2 14cm単装砲x4 空中魚雷発射管x2 |
インペリーア・デニアマジャル製
属国艦隊に示された建艦基準ギリギリまで武装を施した護衛艦。使い勝手がよく、南パンノニア艦隊の主力艦である。
十字のように伸びた生体器官は安定性と俊敏な艦隊運動に遺憾なく発揮されており、運用次第では帝国軍の駆逐艦以上のポテンシャルを持つ。
他の南パ軍艦艇にも言えることだが、船体の割に多種多様な武装が載っており癖が強い。
貴重な設計士のスケッチ 記録によれば3分以内で描かれたラフらしい
第二紀世代
乗員 | 30名 |
動力 | 生体器官x1 |
代謝 | 85q |
最大速度 | 160km/h |
武装 | 15cm単装砲x2 14cm単装砲x4 空中魚雷発射管x4 |
インペリーア・デニアマジャル製
”空雷艇”とも”駆逐艦”とも言える機体。
小柄な船体に駆逐艦の砲を2基も搭載した重武装な空雷艦。コストも安いが装甲は絶望的で、単艦で行動することはまずない。
南パンノニア軍の艦艇は基本分散すること無く艦隊で移動している。
ひじょうにやわい。かわいい。
第三紀世代
注:右のは帝国軍正規艦隊のもの Notice:Right one is Imperial fleet version
乗員 | 310名 |
動力 | 生体器官x1 機械式循環ポンプx4 |
出力 | 320q (実質代謝量450q) |
最大速度 | 140km/h |
武装 | 15cm連装砲x5 15mm三連装機関砲x2 14cm単装砲x6 艦首空中魚雷発射管x4 |
グレーヒェン工廠製
帝国軍のガリアグル級軽巡空艦のモンキーモデル。
装甲の作りが粗悪な上に、生体器官を安定させる循環器が取り外され、船体中央部の三連装砲は砲身部分を機関砲に変更されてしまった。
設計自体が優秀なのが幸いしてそれでもなお南パンノニア艦隊の主力である。
余談ではあるが正規品の欠点である対空機銃の欠如を皮肉なことに機関砲の搭載で改善してしまったことになっている。
第二紀世代
注:帝国軍正規艦隊のもの Notice:Imperial fleet version
乗員 | 300名 |
動力 | 生体器官x1 |
代謝 | 280q |
最大速度 | 140km/h |
武装 | 15cm榴弾砲x2 15cm重対空砲x2 14cm単装砲x8 機銃多数 |
インペリーア・ヴィマーナ造船所製
南パンノニア艦隊の反乱を防止するために本国より派遣された監視艦。
こちらもモンキーモデルであり、砲は15cm以下に制限されている他に、循環器などの設備が取り外されている。これは万が一監視艦を乗っ取られた場合を考慮したものである。
第一紀世代
プロトタイプと正規品 Prototype and Latest version
乗員 | 90名 |
動力 | 生体器官x2 |
代謝 | 80q |
最大速度 | 110km/h |
武装 | 15cm単装砲塔x2 対地ロケット砲x32 |
インペリーア・ヴィマーナ造船所製
かつて帝国が北半球へ信侵攻した時代に使われていた艦船。
同時代のラーヴァナやコアテラと同時期の産物であるが、この舟はそこまで優秀な設計でなかったため帝国では使われなくなった。
その分を南パンノニアは押し付けられ、これを改良した(右図)。といっても同型艦のパーツはもう存在せず、撃破された同型艦のパーツをつなぎ合わせることで補修している。
数年後にはおそらくパルエからは消滅するであろう舟である。
第二紀世代
乗員 | 1名 |
動力 | 生体器官x1 補助発動機x1 |
出力 | 8q 20ps |
最大速度 | 177km/h |
武装 | 機銃x2 30mm対艦砲x1 |
インペリーア・デニアマジャル製
南パンノニアオリジナルの戦闘機。設計の際、自国の戦闘機を上回らないように制限が課せられたが技術者が優秀であったため制空戦ではグランビア以上のポテンシャルを現す。
といっても装甲は貧弱で生体器官も小さいのでやはり実用的ではない。幸い内燃機関に関しては制限がなかったので(帝国人が見落としていただけである)補助発動機を載せることで生体器官の低出力を補っている。
(心臓のようにポンプを稼働させることで一時的に高速度を出させる)
第三紀世代
乗員 | 1名 |
動力 | ラコツィア式 生体エンヂンx1 ハンガリア M620エンジンx2 |
出力 | 23q 700ps |
最大速度 | 310km/h |
武装 | 機銃x4 30mm多目的機関砲x1 煙幕装置 ウェポンベイx3 |
ギルド・ボルチェシ製
パルエ航空史に残る記念碑的航空機。
南半球勢力のお家芸である生体技術と、パンノニア王国時代から引き継いだ機械工学を掛けあわせた
パルエ初の本格的な「生体・機械 複合動力機」。北半球勢力や南半球勢力もついに成し遂げられなかった夢の戦闘機が完成した。
開発は帝国のグランツェル戦闘機に打ち勝つことのできる機体をコンセプトに極秘裏に行われた。
▲グランツェル戦闘機
グランツェルは、当時世界最高性能の機動力をもっており、初遭遇した連邦の新鋭ユーフーⅡ戦闘機も恐慌状態に陥ったほどの実力を持っていた。
打倒帝国を密かに掲げる南パンノニアの技術者は持ちうる技術を結集させて、条約の穴を突いてなんとかグランツェルを上回る機体を設計しました。
後述する戦車開発でも、やはり同じ動きがされていました。結局のところ、帝国はポテンシャル豊かな南パンノニアを制御しきれなかったことがわかります。
シュガールの特徴
・可変櫛型エンジン
高機動を実現する可動生体器官を禁止された南パンノニアは、エンジンの向きを限定的ながら可変させることで高い機動性を確保しました。
ただの可変エンジンに満足せず、串型配置ペラを導入、生体器官に劣らぬ強力な推進力を得ることに成功しました。
・ラコツィア式生体エンヂン
これまでの「浮遊する臓器を取り出して電力を流す」という従来から何も変わっていない生体器官の扱い方に疑問を思った技術者たちがあたらしい生体制御法を確立させたエンジン。臓器ごと切りだすのではなく、スカイバードの本来の体のパーツを出来るだけ活かし、彼らが持つ細かいバランス器官などをそのまま取り込んだ、天然に近い姿を保つことにより驚異的な瞬発性と安定性を実現しました。
・ウェポンベイ
パルエでは非常に先進的な、副次武装を取り付けられるアタッチメント機構。
今後の技術の進歩を見越して、より先進的な兵装を積むことができるようになっています。これは目覚め作戦で大いに役立ちました。
優秀な機体でしたが、量産機の1号が完成したのは惜しくも南北停戦条約が調印された644年でした。
35機が生産され、パンノニア動乱で貴重な航空戦力として勇戦しました。
▲南北統一後の 統一パンノニア塗装
第三紀世代
乗員 | 3名 |
動力 | パニアン発動機 |
出力 | 60ps |
最大速度 | 25km/h |
装甲(前/横/背) | 60mm/10mm/5mm |
武装 | 160mm榴弾砲 同軸機銃 |
インペリーア・デニアマジャル製
兵站の負担を軽減するため、帝国が南パンノニア現地で作らせた戦車。
帝国はもともとパンノニアの技術力を買って自治国としてのいくらかの優遇処置をとっていた。無論兵器開発に関しては厳しい制限を課していたが、帝国は彼らのポテンシャルを甘く見すぎていたのだ。
新型戦車を作らせるとはいえ、ついこの前帝国陸軍がリリースした誉れ高い最新鋭戦車ゼクセルシエより高性能であってはならない。
「ホバー式生体器官の使用禁止」南パンノニアに課せられたのはあまりに挑発的で無慈悲な制限であった。
▲帝国の最新戦車ゼクセルシエ。
だが―――
南パンノニアは、独自のエンジン工学と浮遊能力を持たない筋肉パーツとしての生体器官を融合させ、ゼクセルシエを上回る戦闘マシーンを作ってしまったのだ!!
4つの生体脚を外付けパーツとして装備し、エンジンからの動力を用いたパワードスーツを脚に装備させ、軽快な走行を可能とした。
更に凶悪な傾斜角度と装甲厚となったくさび形装甲、そして何よりも約3倍の口径を誇る榴弾砲。優秀な観測機構とゼクセルシエのほぼ上位互換と言っても良い性能であった。
弱点を上げれば、制限による絶対数の不足、側面装甲、わずか8発という携行弾数の少なさと25km/hという低速である。
帝国技術陣は自分たちの優越思考を捨てざるを得なくなったのだった…
外付けパーツの理由?
いずれ脚を取り上げられても、生体器官なりをくっつけて浮遊戦車化させるための保険ですよ!! エンジンを使った血圧コンプレッサー機構も予想のうちよ!!
第二紀世代
乗員 | 5名 |
動力 | 簡易生体器官 |
代謝 | 8q |
最大速度 | 22km/h |
装甲(前/横/背) | 15mm/5mm/5mm |
武装 | 230mm榴弾砲 機銃x2 |
インペリーア・デニアマジャル製
"戦車を作ってはならない"ならば、自走砲ならOKだろう?
だいたいそんなノリで作られたこの自走砲だったが、前面装甲を御覧いただきたい。
なんとヤスリで器用に先端部分がえぐられていて…そう、こいつは直射も出来る自走砲なのだ!
断じて、条約の抜け道をついて巨砲戦車を運用をしようとしたのではない、らしい。
誰もが最初に印象を受ける巨大な2対の鎌は、攻撃用ではなく
榴弾砲の発射時の反動を受け止めるためのもの。地面にぶっ刺して踏ん張るわけである。
断じて、近接戦闘用の対人アタッチメントとして使おうとしたわけではない、らしい。
パンノニア人、ウソ、つかない。
装填は筋肉装置がやってくれるので、装填手はひ弱そうなやつでも務まる。
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