3月に再演するはずであった劇団四季『マンマ・ミーア!』は幾度となく延期を余儀なくされ、それでも7月14日火曜日に再演実現!わずか1か月間、しかも「半分の観客」「赤字」の公演であったが、昨日無事に千秋楽を迎え、俳優陣は満面の笑みを浮かべ、観客の拍手は鳴りやまず、号泣!素晴らしい千秋楽となった。
かつて僕たちが歴史で習った「スペイン風邪」は(僕らから見れば)「歴史のわずか1ページ」あるいは「1行」に過ぎなかったわけだが、その「スペイン風邪」に匹敵するパンデミックを今、僕たちは享受している。おそらく未来に歴史を学ぶ者(学生・生徒)にとっては「スペイン風邪」同様に今回の「新コロナパニック」も「歴史の1行」として片づけられるだろう。しかしその「歴史の中」に今、我々はいるわけだ。その渦中で行なわれた『マンマ・ミーア!』はとても『意義ある出来事』であり、今後数百年にわたって語り継がれることだろう。それほどまでに今回の横浜公演は『貴重な』『勇気ある』公演だったのだ。何よりも俳優陣からすれば「演じられた喜び」は過去の演劇人生の中で『最高の瞬間』であったに違いない。まさに『奇跡』である!!
しかし残念ながら公演期間は「5分の1」に短縮され、しかも「一人置き」の観客動員。単純計算して、5分の1×2分の1=10人に1人しか観ることができなかったことになる。多くの『マンマ・ミーア!』ファン、あるいは劇団四季ファンが観ることができなかった『マンマ・ミーア!』。今後新コロナはどうなるかはわからないが、10月1日からの『福岡公演』が無事に始まることを祈るばかりである。
なお『マンマ・ミーア!』福岡公演のチケットは今週土曜日から発売!観にいくことができなかった方!是非、福岡でお会いしましょう!
☆会員発売開始:2020年8月29日(土)
★一般発売開始:2020年9月06日(日)
https://www.shiki.jp/stage_schedule/?aj=0&rid=0050&ggc=3503#202010
1か月という短期間であったが多くの『奇跡』が観られたことは「喜びの誤算」となった。
◆新たなる岡村ドナは初代ドナ・保坂知寿を超えたか!?
初代ドナの保坂知寿があまいりも素晴らしい演技を魅せてくれたのでなかなか後に続くドナは大変であったが、濱田めぐみドナの登場でようやく保坂ドナに対抗できる“貫禄あるドナ”を観ることが可能となったが…訳あって退団。その後のドナは、アラフォー独特の『喜怒哀楽の激しい』性格を演じるには(残念ながら)程遠く、このまま『かわいい』『貫禄がない』ドナが続くと思われたが、今回の横浜公演での岡村美南ドナの演技はまさに『アラフォーの喜怒哀楽は激しいドナ』にふさわしい演技を魅せてくれ、ようやく保坂・濱田ドナに匹敵するドナが誕生したのではないかと筆者は思った次第である。
特に「うまいなあー」と思うのは「間の取り方」。筆者は劇団四季『マンマ・ミーア!』を初演より70回以上(世界をあわせると100回以上)観てきたが、だれがドナを演じ、誰がソフィを演じるかによって、『マンマ・ミーア!』そのものも変わってきてしまう。そういう意味で言うと、この“危機迫った“コロナ渦中”において、岡村ドナの演技には脱帽に値するものがあったと思うが、皆様はいかがお感じになったであろうか?
◆若菜まりえソフィは今までのソフィ感をガラリと変えた!
『マンマ・ミーア!』日本公演初演時の樋口ソフィ、吉沢ソフィがあまりにもすばらし過ぎて、なかなか彼女たちに匹敵するソフィは出てこなかったが、日本ツアー途中で登場した谷口ソフィの演技はすばらしく、このまま彼女でソフィは決まり!と思われたが訳あって退団。その後のソフィは僕にはピンとこなかったが、横浜公演での若菜ソフィは「新たなるソフィ」が誕生したのではないかと思っている。若菜(さん)には失礼だが、若菜(さん)はいかにも見た目「わがまま」な感じだ。この「わがまま」こそが最後、ドナと和解する「スリッピング・スルー」で涙を生むわけだ。ドナとソフィが喧嘩すればするほど、観客はそのギャップに号泣するのだ。そういう意味で言うと、若菜ソフィは単なる「かわいいソフィ」ではなく、「わがまま」で「かわいい」が、でもどこかまだ「若すぎるおこちゃまの」ソフィを見事に演じてくれたのではないかと筆者は思うが、皆様はどう思われますか?
◆阿久津陽一郎、ギネスか?
2002年『マンマ・ミーア!』初演、スカイで登場した阿久津陽一郎はその後サムとなり、初演以来ずうっと出続けている。このような俳優は世界の『マンマ・ミーア!』では一人もおらず、「ギネスに申請」してもいいのではないかと思う次第だ。筆者と仲が良いから言っているわけではなく、初演から18年経った日本の『マンマ・ミーア!』の歴史は阿久津を見ると「走馬灯」のようにいろいろなことがよみがえってくる。阿久津も年齢を重ねたわけだ。まさに「阿久津=劇団四季『マンマ・ミーア!』の歴史」と言っても過言ではない。今後も阿久津には出続けてほしい。
◆『マンマ・ミーア!』上演は世界で日本だけ。
あのロンドンでさえも、ブローウエイでさえも、『マンマ・ミーア!』は上演されていない。つまり“世界で日本だけ”が『マンマ・ミーア!』上演に踏み切ったわけだ。劇団四季に改めてお礼を言わなければならないだろう。ありがとうございます。今後も福岡、京都での公演続行を願ってやみません!
◆筆者「公安警察・立川警察」刑事10人に自宅を襲撃される!
多くの劇団が「クラウドファンディング」を立ち上げてもお金が集まらず苦労している。筆者も即「劇団四季クラウドファンディング」を立ち上げたが、まず「政府」から脅された。「東山さんはジャーナリスト。中立でいなければいけないのではないですか?」「あなたが劇団四季を救えば、政府が悪者になるでしょう?」。一体、彼らは何を考えているのでしょうか?また「資金が集まらない劇団」からも誹謗中傷され、最後には「公安」からの指示命令で、筆者宅に10人の刑事が襲撃!ベランダに入られ窓が割れるくらいたたかれるは、玄関を蹴られたり、金属バットでぶち壊されそうになったり……。結局、諸先輩方のアドバイスで僕の名前ではなく「劇団四季」の名前で「クラウドファンディング」は立ち上がり、あっという間に「2億円」が集まった。日本中の劇団の中で「クラウドファンディング」に成功したのは劇団四季だけ。政府はこれを「恐れて」いたわけだ。なお、筆者は過去に「タヘリまゆみ」という変態のせいで、警察に今回と同じく襲われたことがあり、いつも“備え(万が一)”はしてあったが、世界で「クラウドファンディング」を立ち上げ「警察に襲撃された」のは「筆者だけ」らしい。
◆「退場してください」のアナウンスに観客無視!劇団四季のはからいで「6回」のカーテンコール!
7月の『マンマ・ミーア!』横浜公演初演時に「7回」カーテンコールがあり「『マンマ・ミーア!』の楽しみ方」を知らなかった黒岩神奈川県知事は「これではコロナが蔓延してしまうじゃないか!」と激怒した。これによりカーテンコールは最高5回までとなり、それを超えると「退場してください」とアナウンスが入るようになったが、昨日の千秋楽の観客は退場アナウンスを無視!しばらく拍手の音だけが続いたが、劇団四季のはからいで「6回目のカーテンコール」が実現!やっぱり『マンマ・ミーア!』のカーテンコールはほかのミュージカルと違い、こうでなくっちゃね!
こうして日本の『マンマ・ミーア!』に新たな1ページが刻み込まれました。
劇団四季吉田社長を筆頭に『マンマ・ミーア!』を“世界で日本だけ上演”に踏み切ってくれたことに心から感謝します。社員・スタッフの方も「緊張」の中、大変だったでしょう。心中お察しします。是非、今後も福岡公演、京都公演そして!『マンマ・ミーア!』を続けてほしいと思います。
そのためには我々も「マスク」「咳エチケット」などの『マナー』を100%守らなければなりません。
俳優の方もまだまだ「緊迫した日々」が続くでしょう。大変すぎます。
こうして「劇団四季」「俳優陣」「観客」が“三位一体”となって初めて上演が可能となり続くのです。
次回はぜっーーーたいに福岡でお会いしましょう!!