「姉」のアクセントについて
「姉」のアクセントについて 「姉」は辞書には数字のアクセント記号「0」とありましたが、ふつう、「兄」と同じように「1」のアクセントで発音している人が多いと思います。 外国人は辞書を見て発音しますので日本人の発音が辞書と違うと言われ、質問を受けました。 「あね」のアクセントの違いは方言からくるものでしょうか。あるいは、ただ「兄」と合わせて間違って使っているうちに一般的にアクセントが変わってしまったのでしょうか。音声学の勉強をされた方、教えていただけますか。
日本語・5,111閲覧・25
1人が共感しています
ベストアンサー
他の方々とニュアンスの異なる回答をします。 東京では、「姉」と「電車」が、有名です。この二つは、アクセントの前後の移動・逆転が時代の変遷の中で起こりました。 東京駅に近い銀座などを別として、戦前から昭和30年代までの東京の文化の中心が、上野や浅草でした。 その辺りからの東京下町から東、千葉県まで、「姉」と「電車」のアクセントは「前」にありました。 それに従い戦前の標準語も戦後の共通語でも、そのように教えてました。 ところが、高度成長期が続く昭和40年以降になると、東京の山手線西~多摩地方の人口が急速に増える中で、若者を中心とした文化の発信地が、新宿・原宿・渋谷などに移ると、アクセントの前後も多摩地方で話されていた「後ろ上り気味・平板」アクセントが、優勢となりました。共通語の方にもとり入れました。 と、いうことなんですが‘現在40代後半も終わりの方の私は、山手線新宿駅より西側の渋谷区本町に生まれました。 今ならオペラシティとかある辺りですが、幼少の時から、「姉」と「電車」は後上りの「平板」アクセントでした。
1人がナイス!しています
質問者からのお礼コメント
ご回答ありがとうございました。とても興味深く読ませていただきました。他の方々のご回答にも心から感謝いたします。アクセントはいろいろな時代背景の中で変わってしまうのですね。
お礼日時:2010/5/5 0:32