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7-10. TPUフィラメント メーカーごとの特徴まとめ

はじめに

柔軟性のある3Dプリンター用の素材としておなじみのTPUですが、メーカーによってそれぞれ特徴があります。
硬さも結構違うのですが、ごく一部のメーカーを除いて硬度の表記がありません。
そこで、Amazonで手に入るTPUを一通り購入して、プリントに適したノズル温度や、硬度を比較してみました。
TPU色々ありすぎて、どれを買ったらいいか分からない!という人の参考になる・・・かもしれません。

比較した TPUフィラメント のメーカー一覧

今回比較したのは、下記6社のTPUフィラメントです。

  • 3D Best-Q
  • ANYCUBIC
  • eSUN
  • Pxmalion
  • PRILINE
  • Sain Smart

プリントに適したノズル温度は?

それぞれのフィラメントを、ノズル温度190℃から230℃まで10℃刻みでプリントし、プリントに適したノズルの温度や、ノズル温度による造形物の表面状態の変化などを調べました。

ノズル温度以外のプリント条件は下記の通りです。
今回の実験では、下記の条件でプリントできないものは造形不可としました。

  • ノズル径    :0.4mm
  • 積層ピッチ   :0.3mm
  • プリント速度  :20mm/s
  • ベッド温度  :60℃

3D Best-Q

ANYCUBIC

eSUN

Pxmalion

PRILINE

Sain Smart

ノズル温度は硬度に影響するか?

プリントする際のノズル温度が、造形物の硬度に影響するかどうかを調べます。

調査方法

①造形可能なノズルの最高温度と最低温度で試験片をプリントする。

②試験片の片方の端を固定し、もう一方の端に重りとしてクリップを取り付ける。

③それぞれの試験片のたわみ量を比較する。

3D Best-Q

ANYCUBIC

eSUN

Pxmalion

PRILINE

Sain Smart

TPUフィラメント硬度ランキング

上記の実験と同様の方法でたわみを比較し、6社のフィラメントの硬度をランキングにまとめました。
ノズル温度が硬度に影響したメーカーのフィラメントは、最低温度、最高温度それぞれの試験片を使用しています。
一方、ノズル温度が硬度に影響しなかったメーカーのフィラメントは、最高温度の試験片のみを使用しています。

さいごに

全体の傾向としては、

  • ノズル温度が低いほどベッドへの食いつきは悪いが、表面状態はきれいにプリントできる。
  • ノズル温度が低いほど、造形物の硬度は低くなる。

ということが分かりました。
最後まで読んでくださった方、(もしいるとしたら)ありがとうございました!

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