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会話
②現在、絵馬は自分で描くか、既成の絵の付いた絵馬に願い事を書いて奉納するのが定番。でも少し前までは門前の絵馬屋で馬の絵と奉納者の名前を描いていた。松倉相場と言われ1銭=百両、1円=壱萬両等と称する大法螺を吹くのが楽しみだったという。柳田国男が恐怖した子返し絵馬についても触れる。
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④十五年戦争にも絡む満蒙開拓団にて、未婚のまま満州の地に果てた若者達への供養が目的。「日本農民は掠奪者だったのだろうか。そうではない。一部の侵略的な植民地主義に操られた被害者であった。(中略)二〇年近く農民を眩惑した王道楽土の虹は、擬制国家満州国とともに儚く消え去った」
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⑤「この歴史体験は、皇国史観に立つ農本思想が、侵略的な植民地主義にもろくも乗ぜられる弱さをもち、ファシズムの狂気に流される危険を孕んでいる、という教訓を残してくれた」著者の訴えは、もはや絵馬の話題を飛び越えてしまっていた。
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⑦算額絵馬の項目では、二十八次方程式、七十次方程式、果ては千二十四次方程式まで登場。神社仏閣にある算額を目当てに放浪する数学好きを遊歴算家と呼んだ。
ところで算家の発音って「さんか」なわけで、まさかこれもサンカの一種と語られていたのではと勘ぐってしまった。34万円の本だけある(
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