もしかして手掌多汗症?そのひどい手汗の原因とは

運動をした時、湯船につかっている時、日差しの下にいる時など人は誰でも汗をかきます。これはおかしいことでも何でもなく、いたって正常な人間の生理現象です。しかし、そういった状況下でもなく特に身体を動かしたわけでもないのに体質的に汗が多い方も中にはいます。

特に手のひらの汗がひどい場合、他人の目にも付きやすい部位な為、異常に気にしてしまう方もいらっしゃいます。さらに気にしてしまうことで余計に精神性の発汗が促されてしまうため負のループに陥りがちです。そこでこの記事では手汗を書いてしまう原因やその対策についてまとめましたので手汗が気になっている方は是非参考にしてみてください。

ひどい手汗は「手掌多汗症」かも

日常生活を過ごす中で、ドキドキする場面や緊張する場面など、ストレスによって大量に汗が出てしまうということがある場合、それはもしかすると多汗症の可能性があります。
多汗症にも様々あり、汗の出やすい身体の箇所によっていくつかのタイプに分けられます。大まかに分けると、脇に多いタイプ、頭や顔に多いタイプ、手のひらに多いタイプがあります。この中でも、手のひらに汗をかきやすいタイプの方は手掌多汗症と呼ばれています。


では、手掌多汗症の症状にはどんなものがあるのか、説明します。通常、人の汗の状態は、手のひらが湿っているくらいの方から、汗が滴り落ちるほど多い方までいます。
ご自分がどんな状態か、改めて思い返してみましょう。実はひどい手汗で日常生活が過ごしにくくなっているかもしれません。
①その場の気温や運動をしているしていないに関係なく手汗が出てしまう。
②自分の手汗で携帯の画面操作やパソコンのキーボードの操作がしにくいことがある。
③書く作業をする際、ノートやプリントが手汗でにじんだり、シワシワになることがある。
④他の方と握手などで触れ合った時に、相手の方の方がサラッとしているように感じる。
⑤買い物中、商品を手に取ると自分の汗かま付くいてしまうのではと不安になることがある。
⑥汗をふいただけでハンドタオルがすぐ湿ってしまう。
⑦手のひらの皮がふやけてむけることがあったり、手のひらの皮膚トラブルが起こりやすい。


上記に当てはまるものが1つでもあれば、もしかすると「手掌多汗症」の可能性があります。

どうしてこんなに汗をかくの?手掌多汗症の原因とは。

本人は手汗の症状が普通のことだと思っていたし、手汗のせいでたまに起きるハプニングや不快感も、みんなそんなもんだと思っていた。と思っていた人も中にはいるのではないでしょうか。改めて手汗について見つめ直すことで、ご自分の身体のタイプがわかるかもしれません。


手汗のひどい手掌多汗症にはちゃんと原因があります。呼吸や循環器、消化器など、人間の身体の働きをコントロールしているのは自律神経です。自律神経には交感神経と副交感神経があり、交感神経は活動している際に働き、副交感神経は休息や睡眠時に働きます。


汗が出るのをコントロールしているのは交感神経で、交感神経が常に活発化していると大量の汗が出てしまいます。手掌多汗症は手に分布する交感神経が活発化していると考えられています。手に分布する交感神経だけが活発化する原因はわかっていません。ただし、手掌多汗症の場合、手の汗腺には異常がないことがわかっています。なお、肥満、甲状腺機能亢進症、副腎機能亢進症(褐色細胞腫、クッシング症候群)などによって発汗が増えることはありますが、こうした疾患由来の多汗では手のひらなど部分的な多汗ではなく、全身からの発汗が増える状態になります。


神経レベルの原因では根本的に自分ではちょっと…と、途方に暮れてしまう方もいらっしゃるかもしれません。しかし、日頃のフォローや病院での治療で手汗トラブルは回避できることもあります。

手汗トラブルを減らすための対策とは

手汗の対策をご紹介します。


手のひらが湿る程度の軽い症状であれば、アルミニウム・ローションで汗腺を塞いで汗をかくのをある程度抑えることができます。ストレスも発汗を促すため、睡眠不足などを避けて規則正しい生活をすることでも効果が見込めることがあります。


ただし、手掌多汗症は治療が保険適用される疾患です。上記の対策ではいまいち日常生活に不快感が残ってしまう方は病院を受診をしてみましょう。


手掌多汗症の治療方法には、飲み薬や塗り薬を使う保存療法、定期的に処置を受ける注射、そして手のひらにつながって多汗を起こしている交感神経を部分的に遮断する根本的な治療の日帰り手術がなどあります。

まとめ


原因を知ることで、やるべき対策等もなんとなくでもわかっていただけたでしょうか。病院を受診する場合も軽い治療から手術までたくさんの対応策があります。まずは自分にできるべき対策から始め、自分に合った治療を試していきましょう。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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