水道人 PRIDE

─安心を守る人たち─

VOL.1

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豊田市役所
上下水道局 水道維持課
副主幹

岡田 俊樹

VOL.1
岡田 俊樹

普通のことを
普通にやること

情熱を持って水道事業に取り組む多くの方々──この<水道人PRIDE>では、そうした人たちを応援するとともに、その熱い想いに迫ります。

第1回目の今回は、Fractaと日本で初めて業務委託契約を締結していただいた愛知県豊田市の上下水道局の岡田俊樹副主幹に登場していただきました。

普通のことを普通にやること

技術を支える
スーパー公務員

「カチカチの公務員なんで(笑)」と、ご本人は謙遜しながら言う。 しかし、その口から繰り出す言葉は、やわらかで明快、どれもまっすぐで的確だ。 岡田さんがFractaのことを初めて知ったのは、2019年の夏に放送されたテレビ番組だったという。

そして翌年の春にはもう業務委託契約の締結に至ったのだから、 その手腕とスピードは、カチカチというよりスーパー公務員といった印象だ。

技術を支えるスーパー公務員

自治体によって
水のルートはちがう

お話を伺ったのは、豊田市の郊外にある配水場施設。 敷地内には、直径約50メートルもの巨大な配水池のタンクが4つ並ぶ。 「県(愛知県)の浄水場からここにいったん貯めてから、市内の配水場に届けています。 水源は県営水道からの受水が約3/4を占め、残りが地下水や河川からの水などとなっています。 豊田市とは逆に、自己水比率の高い自治体もあります。 同じ水道局でも自治体によって、地形や考え方、過去からの経緯などによって水の内訳がちがうんです」。

ふだん当たり前のように飲んだり使ったりしている水道水だが、 街や地域によってそれぞれいろんなルートを経て蛇口までたどり着いているのだ。 「だから、すぐとなりの市の役所に行っても、 それぞれ通称で使っている専門用語が異なるので、話をする前にまず用語の整理から始めます」。

「水道って“企業会計”なんです。 市役所自体は市民の皆さんに払っていただいている税金で賄っているんですが、 水道局は基本的に水道料金で運営しています。 言ってみれば水道局だけでひとつの企業体なんですね。だから自由度がある。 みんなが水道というひとつの目標に向かってやっているところが面白いですね。 組織もコンパクトで、意思決定も早くてやりやすいです」。 各水道局で水の内訳は異なるが、全国どの水道局もひとつの事業体というところは共通なのだという。

自治体によって水のルートはちがう

見えないものを見えるように

岡田さんのこれまでの公務員人生30年のうち、水道に関わるようになって今年で12年になる。 事務職なので3〜5年で異動を重ねてきたという。 「水道局の花形は技術職。事務職は、その補助がメインなんです。 でも、今は職員数の確保が困難な時代。仕事を効率的にまわす工夫が必要になります。 そこで、技術職はどうしても各々自分が受け持つ工事のことで目一杯なので、 そこをつないであげる仕事をしてきました。下支えに徹し、少しでも改善したくて」。

岡田さんの仕事の原動力となっているのは昔、先輩から言われた言葉だという。 「『その課で自分が自慢できることをひとつ残しなさい』。 それを守ってやってきたので、今まで在籍した課それぞれで胸を張れるものを持っています」。 岡田さんに仕事のこだわりをたずねると、「見えないものを見えるようにすること」だという。 たまたまだが、インフラの劣化を予測し見える化するFractaのビジョンとも重なる。

「上下水道局の職員は、知識や経験など、ほかの人には見えないものを皆さん持っています。 技術の伝承の意味からもそういう見えないものを見えるようにするだけで、仕事は変わる。 特にこういう役所みたいなところでは、それが当たり前だと思ってしまっているので変えないといけない。 いつもそのことばかり考えています」。

見えないものを見えるように
水道にとっての普通とは?

水道にとっての普通とは?

豊田市でも全国の自治体と同じように水道管の老朽化は進行しているという。 その対策のひとつとして今、Fractaの技術を実践導入し劣化状況の把握に挑んでいる。 データなどを持ち寄っての会議は、たいへん申し訳ない失礼な言い方ではあるが、 とてもお役所とは思えないほどの熱気に包まれている。 「役所の人たちの本当の姿はあんな感じ。実はみんな熱いんです。 こうしたムードに導くことは今回、いちばんやりたかったことでもあります。」

岡田さんの仕事に対するプライドは「普通のことを普通にやること。 難しい言い方をすれば、清浄な水道水を安定して供給することが使命です。 蛇口から水が出ることが普通なわけで、水が出なかったらもう大騒ぎですから。 水道の世界はすごく地味。だからこそ徹底的に普通じゃないとね」。

豊田市では、新・豊田市水道ビジョンの基本理念として「いつでも たよれる ライフライン 水道」を掲げている。 将来にわたり、災害に強い施設を構築して安全・安心な水道水を提供し、 市民のとらえた課題へ積極的に対応していくためのこの基本理念は、岡田さんの日々の思いと重なる。

「たまたま今朝、水道が気体になればいいのになと考えていたんです。気体になって流れてきて、 蛇口の手前で液体に戻って出てくる。ガスは気体じゃないですか。だから水道も気体にならないかなと。 気体なら漏水しないでしょ(笑)」。 岡田さんの見通す確かな目と思い描く夢。豊田市には間違いなくいい水が流れている。

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