劣化予測手法について
- どのように劣化予測していますか? 事業者様からいただく水道配管・漏水データと、独自の技術で構築した環境データベースに基づいて、機械学習のアルゴリズムを用いて、配管の劣化を予測します。
- 環境データはどのように集めていますか? 主に官公庁、研究機関等が提供しているオープンソースから集めています。1,000以上の変数から成る様々な環境データ(人口、土壌、河川、交通網、地震など)をFracta独自で構築しています。
- 環境データベースはすでに構築されていますか? すでに日本全土を網羅するデータを構築済みです。
精度および検証方法について
- 精度の検証はどうやっていますか? 一般に米国の水道事業者との共同検証に用いられている方法(タイムシフトスタディ)を採用しています。具体的には、①まず過去のある時点(例:2014/12/31)を基準点とおき、②それ以降の数年間(例:2015/1/1-2019/12/31)の破損確率を予測、③同期間に実際に生じた破損履歴と照合することで、検証しています。日本においては、2019年に神戸市や川崎市等において実施した実証検証(PoC))にて同様の手法で検証をしております。
機能について
- 配管の絞り込み検索や表示機能はありますか? 漏水リスクレベル、布設年度、管種、管径、過去漏水履歴でフィルター機能をご利用いただけます。
- データ更新履歴は残りますか? 現在、更新した履歴がアップデートされる仕様にはなっておりませんが、今後機能のアップデートの可能性はございます。
- 日本版はありますか? 2020年サービス提供を開始しております。
劣化予測の対象範囲について
- 給水管も診断可能ですか? 排水管を主眼としておりますが、状況次第で給水管の劣化予測を実施します。
- バルブなど付属品も診断可能ですか? 現時点は管本体を予測診断の対象としておりますが、お客様のご要望にお応えすべく検討しております。
- 下水道、工業用水にも使えますか? 十分適用可能だと考えており、現在実証検証に取り組んでおります。
費用について
- 料金体系はどのようになっていますか? 管路延長距離に応じて課金させて頂いております。詳しくは個別にお見積りさせて頂きます。
導入事例について
- 導入事例は? 2019年日本における有効性を6つの水道事業体(神奈川県企業庁、川崎市上下水道局、神戸市水道局、大阪市水道局、越谷・松伏水道企業団他)にて検証しました。そのうち3つの水道事業体(川崎市、神戸市、越谷・松伏水道企業団)では検証を完了しています。これにより、米国27州にわたる60以上の水道事業体に提供しているオンライン管理診断ツールと同等の有効性が確認されたため、2020年春より水道事業体に向けて提供を開始しています。
導入までに必要なこと
- 導入に必要なデータは何ですか? 基本的な水道配管データ、並びに過去の漏水事故履歴データをご提供頂ければ、弊社の劣化予測ソリューションをご利用可能です。
- 配管データはどのようなものが必要ですか? 水道管の位置情報、各水道管の材質、直径、設置年度など、お持ちのデータをすべていただければと思います。
- 漏水データはどのようなものが必要ですか? 破損・漏水の履歴(いつ、どこで破損・漏水したか)がわかる、お持ちのデータをすべていただければと思います。
- 配管データや漏水データを、電子化してもらえますか? お客様のデータ管理状態に合わせて、電子化にあたりお見積もりを出させていただきます。
- 社内の既存システムに繋げられますか? ご相談承ります。
導入後について
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アフターフォローにはどういうものがありますか?費用は発生しますか?
製品の使い方等について不明点ございましたら、専門スタッフが適宜対応させて頂きます。また、水道管の更新履歴等のアップデートは現時点ではお客様にて実行出来ない仕様になっておりますが、お客様にて取り扱いができるよう開発中でございます。
アフターフォローの費用については契約形態によって異なりますので、個別にお見積りにて対応させて頂きます。