「資本政策表フォーマット」を公開します

皆様、いつもお世話になっております。プライマルキャピタルの佐々木です。
今回は、私が投資先経営者と使っている資本政策表のフォーマットを公開したいと思います。

使い方はシンプルで、上図の色付きセルに実数を打ち込んで使用するスプレッドシートです。

念のため、使い方をイメージしやすいように参考値を記載しておりますが、1/ ご存知のように事業領域や事業モデルによって必要資金や株価設定、資本政策は大きく変わってきますし、 2/ 資金調達条件は経営者と投資家の議論のもと双方の合意をもって決定されるため第三者がその是非を評価できるものではないので、皆様ご自身の状況に合わせてご活用いただけますと嬉しく思います。(一応、本サンプルでは、エンジェル/シードラウンドをPre5,000万円で750万円を調達、シリーズAラウンドをPre3億円で約6,000万円を調達した場合で記載しています。)

※当ファイルに関する不備やご意見/ご質問等がございましたら、info@primalcap.com か私 佐々木までご連絡いただけますと幸いです。

Hiroshi Sasaki Venture Capitalist Primal Capital http://primalcap.com/ Portfolio→ Gatebox, Photoruction, mamari, Synapse, LaFabric, Crevo, OneVisa etc.

Hiroshi Sasaki Venture Capitalist Primal Capital http://primalcap.com/ Portfolio→ Gatebox, Photoruction, mamari, Synapse, LaFabric, Crevo, OneVisa etc.

今日お話した内容を覚えている範囲でメモします。ご参考まで。

  1. イケてるモデル/スキームを考える前に、ユーザー課題をひとつに絞ってみよう。
  2. その課題を(既存の仕組みを利用して)極力シンプルに解く方法を考えよう。
  3. 自分たちが絶対に勝てる・土地勘のある局地戦に持ち込もう。
  4. とにかくひとつ、シンボリックなユーザー体験を回そう。泥臭くていい。スケールの心配をするのは、その後でもきっと大丈夫。

※魅力的なゴール、大きなマーケットで戦っていく構想が持てていることが前提。Big Pictureが描けていないと、将来性のない小さなモデルが出来てしまうだけなので注意(特に4)

ご質問・ご相談・ツッコミ等は、お気軽にFBメッセージやTwitter DMをいただければと。


【ご報告】2016/12/14(水)、武地 実さん率いるウィンクルが開発してきたGateboxが、いよいよ本日発売となりました⇒ http://gatebox.ai/
チームの皆様、サポーター皆様、お疲れ様です&おめでとうございます!

2014夏からIoT/スマートハウス/ロボティクス文脈で武地さんと事業ディスカッションを開始し、2014年末に「それだ!初音ミクと結婚できたらいいんだ!」と事業アイデアの着想を得てから2年、やっと一区切り、ようやく第一歩を踏み出すことができました。
個人的に、非常に思い入れのある起業家・事業でして、今日という日を迎えることが出来、とにかくめちゃくちゃ嬉しいです。
美味しいものを食べた時に言葉が出てこないように、驚くほど言葉が出てこないのですが、ベンチャーキャピタリストという仕事に携わることが出来、武地さんという起業家と仕事をしてこられた幸せを噛みしめています。

1年前にコンセプトムービーを公開した際には「本当に動くの?プロダクト出来てから言ってよ…」といったような声もいただきましたが、、、Gatebox動きますよ!本日公開したムービーは実写です!!

記事にしていただいたメディアの皆様には、専用のモデルルームへご招待させていただき実機(ハード+アプリ)を体験していただきました。これから少しずつではありますが、ご体験いただく機会を増やしていければ、と思っております。

ところで、グローバルで見ますと、Amazon EchoやGoogle Homeといったプレーヤーがひしめく市場で事業を展開していくことになります。それらが現在「音声によるコントロール=機能」について製品を開発しているのに対し、Gateboxはもっと自然に日常に寄り添いながらユーザーの生活をサポートしたり癒やしを与えてくれたりします。
そうは言っても初期プロダクトは…という声もあるかもしれませんが、「10年後、20年後にあらゆる日用品がIT化された時、テクノロジーと人とはどのようにコミュニケーションを取っているだろう?」をGoogleやApple, Amazonに負けず劣らず、ビジョンの見えている起業家だと確信しております。
※ご参考: 孫 泰蔵さんのFacebook投稿(素敵な応援コメントをありがとうございます!) https://www.facebook.com/taizoson/posts/10154298674494492

今日の発表をご覧いただき、皆さんの頭の中に浮かんだ「こういうのあったらいいな!」や「ここどうなってるの?」につきましてはご安心ください。しっかりとプロダクトロードマップを引いておりますが故、順次開発してまいります。来冬、お手元に届く際にはさらなる進化を遂げていると思います。(是非ポチってくださいね!)

描いている絵は大きいですし、登ろうとしている山は高く険しいのですが、その分、成し遂げた時の達成感はひとしおだと思います。
クレイジーな起業家の成功を必死に応援していこう、と改めて誓った日となりました。

普段の生活空間で初音ミクや好きなキャラと一緒に過ごせたり、Star Warsのホログラムコミュニケーションのような世界が実現したり、そんな未来を想像するとワクワクしませんか?

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積極採用中です!ご興味お持ちの方はこちらからよろしくお願いいたします!
http://vinclu.me/recruit/

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> ウィンクル社プレスリリース
キャラクターとの次元を超えた共同生活を!バーチャルホームロボット「Gatebox」の限定予約販売開始
〜298,000 円で日米を対象に公式サイトで予約受付〜
https://www.atpress.ne.jp/news/117868

> TechCrunch Japan様
好きなキャラと生活できる“バーチャルホームロボット”の「Gatebox」、期間限定の予約販売を開始
http://jp.techcrunch.com/2016/12/14/gatebox-order/
岩本 有平さん、最高な3ショットをありがとうございます!冗談抜きに最高の思い出になります。

> THE BRIDGE様
2次元の嫁は29万8000円!バーチャルホームロボット「Gatebox」300台の限定販売を日米で開始
http://thebridge.jp/2016/12/gatebox-launch
Takeshi Hiranoさん、企画段階から今までエモい記事をありがとうございます!引き続きよろしくお願いいたします!

> 週刊アスキー様
「Gatebox」でバーチャルお嫁さんを自宅に召喚しよう
http://ascii.jp/elem/000/001/403/1403833/

> CNET Japan様
最高の“おかえり”にこだわる — “俺の嫁”と暮らせるIoT機器「Gatebox」が予約開始
http://japan.cnet.com/entertainment/35093590/


【拡散希望】このフォームは多くの方にご覧いただきたいです。是非ともよろしくお願いいたします。 http://bit.ly/2e0YDRL

1)個人的に「こんな人はぜひ!」という人物像
PCやスマホだけではイノベーションが起こりづらくなっている昨今、テクノロジー分野や製造/小売業、B2B特定産業等で得た知見が、新産業創造に不可欠となってきています。
私自身が研究・事業出身ということもありますが、“インターネットや金融業界外の方”が、2〜3年、必死にスタートアップとはなんぞや?VCとはなんぞや?をキャッチアップする環境として国内最高の環境と思います。
肉体的にも精神的にも非常にタフなので、心身ともにハードコミットが必須ですが、厳しい環境ほど本質的に「楽しい」環境なのではないか?と思います。
※もちろん起業経験やITベンチャーで活躍中で、より大きなトライをされたい方にも全力でお薦めします。是非ご検討いただきたく思います。

2)インキュベイトファンドのアソシエイトとは
2010年のインキュベイトファンド発足以来、
初代 木下 慶彦さん(現 Skyland Ventures 代表パートナー)
二代目 佐々木(現 プライマルキャピタル 代表パートナー)
三代目 笠井 レオさん(現 IF Angel 代表パートナー)
と、各々が各々の強い思いを胸にアソシエイト業務に取り組み、今は各々のVC哲学を持って、独立してファンドを運営するようになった面々が名を連ねます。
パートナーの背中を見て日々起業家と向き合い、業界の多くの先輩方と接点を持たせていただく中で、ゼロイチに真剣に取り組むというのはどういうことなのか?を学び、実践できる環境がインキュベイトファンドにはあります。
私でもかまいませんし、きっと木下さんも笠井さんも質問をぶつけると快く色々なお話をしてくださると思うので、気になることがある方はOBにコンタクトされてみてください。

3)インキュベイトファンドとは
赤浦さん、本間さん、和田さん、村田さんという錚々たるベンチャーキャピタリストが、イコールパートナーシップを組んでいるという稀有なVCファンドです。(投資実績はこちら⇒ http://incubatefund.com/portfolio
特徴としては、文字通り「創業期に特化し、最初から最後まで起業家を支え抜くこと」を地で行っていることに尽きると思います。
新産業創造において、時に火種であり、時に触媒として、大きなインパクトを生むことにどう貢献できるか?を、フラッグシップファンド以外にもIncubate CampやFellow Programといった様々な取り組みを実施するなど、日々探求し続ける姿は外からではなくチームの一員として中から見るべきだと思います。
※詳細については、Corporate Siteをご覧いただければと思います。

4)私が学んだこと
大きく分けて以下のふたつです。
①起業家に真剣向き合うとは?
フォーム内でも言及されていますが、
「株式取得して座して売買益を待つ投資家”Investor”ではなく、経営責任の一部を苦楽も含め一緒に背負う資本家”Capitalist”になりたい人」
「夢の中でも働いている支援先起業家からの相談があれば、いついかなるときでも応えようとする人」
「利他的な資本序列(成功事例において、起業家>出資者>自社の順に報われる)を尊重し、情熱を注げる人」
といった点です。
起業家を事業だけでなく個人としても真剣に応援し、彼らの成功のために鼓舞し、特に厳しい意見をぶつけ合う、そんな信頼関係を構築していけることが大切だと思っています。
②大きなインパクトを追求することの楽しさとは?
こちらについてもフォーム内では、
「従来のベンチャーキャピタリスト像をなぞりたい人じゃなくて、新しいベンチャーキャピタリスト像を模索したい人」
「ベンチャーキャピタリストとしての個人の成長に加え、 VCファームとしての組織の進化にも貢献したい人」
と言及されていますが、時価総額のひとつの目安で1,000億円、ひいては日本全体・世界に貢献する事業を生み出していくことを目指す時、これだけ変化の早い時代には、過去の成功事例を踏襲するだけではなかなか難しいものがあります。自分達もVCファンドを運営する起業家として試行錯誤することが非常に重要です。
また、オールインでホームランを狙う起業家と仕事をさせていただくことが、シンプルに勉強になりやりがいがある、ということでもあるかと思います。

もちろん、起業家と投資家では、立場の違い故に、本質的に相まみえない部分もあるかとは思います。
ただ、IFのパートナーが本音で話している場に居合わせると、VCという方法を通してイノベーションを真剣に追求していることを痛感します。だからこそのシードVC=創業期特化なのだと思います。

取り留めのない文章ですし、応援コメントになっているのかわかりませんが、応募フォームとインキュベイトファンドは間違いないので是非ともよろしくお願いいたしますw
以上、佐々木が私見でお届けいたしました。


以下、ぱぱっと箇条書きで記します。
※MTG/ディスカッション時についてではなく、“日常的なコミュニケーション”について言及します。

1)投資家→起業家
・投資家が気軽に連絡(メッセージやいじり等)したつもりでも、起業家には「ちゃんと対応しなければ」というプレッシャーが働く/タスクになり得る。
・投資家が複数いる場合、(思いつきで)良かれとコメントをした時、経営陣の意思決定とベクトルが異なる場合や背景を理解できていない場合には、混乱やストレスを引き起こす原因となることがある。
・起業家の発言/様子から、意図を汲み取る努力を。

2)起業家→投資家(対策)
・習慣的に、オープンに、良い悪いにかかわらず情報共有することを意識する。(KPI管理シートやGoogleAnalytics等はアカウント共有してしまうのが良いですよね。)
・協議事項やアラートは早く上げる。経営チームのFacebookグループ等の活用で、日々コミュニケーションを取れてる状態を作りましょう。
・コミュニケーションのイニシアチブを取りましょう。「株主を使い倒す」という言葉がありますが、せっかく迎え入れた投資家ですので、経営資源として上手く活用する、くらいの心づもりが良いと思います。起業家に頼まれごとをされて嬉しくない投資家はいないはずです。
・可能であれば月次で資料にまとめてみるのも、事業進捗をおさらいするという点では効果的かもしれません。(僕は経営日記をつけることを勧めることもあります。)

もちろん、コミュニケーションの良し悪しはケースバイケースですし、信頼関係の醸成の仕方も十人十色です。また、投資家から起業家へのコミュニケーションがよそよそしくなるのも、起業家が投資家へ日々必要以上に気配りをする必要もないと思います。ひとつ「こういうこともあるよね」と読んでいただければ幸いです。
自分も日々必死に試行錯誤の毎日ですが、起業家の良き伴走者となれるよう頑張っていきます。


昨日、笠井さんがGPを務めるIF Angelがアナウンスされました。
・若手がファンドを立ち上げる理由 — 元学生起業家の笠井レオ氏、IF Angelを設立(THE BRIDGE) http://thebridge.jp/2015/10/if-angel
・元学生起業家の22歳、シード期特化ファンド「IF Angel」をスタート(TechCrunch Japan) http://jp.techcrunch.com/2015/10/23/ifangel/

僕はこの件についてコメントを求められるたびに、
“様々な要因により昨今スタートアップの資金調達がしやすくなってきましたが、シード期に起業家と真摯に向き合って、心身共に併走していける人材は極めて少ないと思う。事業や資本政策等において、笠井さんはそれが出来る数少ないベンチャーキャピタリストのひとりだと思う。”
と答えてきました。

また、MTGに同席した際には、
“ベン・ホロウィッツ氏の『HARD THINGS』にあるように、自身の起業/経営経験に裏付けられた提言ができたり相談にのったりすることができる。”
“起業家の経験とインキュベイトファンドでの経験があるからこそ、起業家フレンドリーなコミュニケーションが取れるのかな。”
ということを感じています。

考え方は十人十色ではありますが、僕個人は、笠井さんの独立は国内シード期においては大変ポジティブな出来事ではないかなと思っています。
もちろん、僕が手放しで喜んでいるだけでよいわけはなく、VCが増えるということは魅力的な起業家への競争率が上がることを意味します。また、エンジェル投資家の活躍により、そもそも1st Roundで起業家と出会えない可能性も高まっていきます。
ただ、それでも大きな視点で考えると、日本から骨太なスタートアップが生まれていくためには、VCが起業家に選ばれること・VCの競争環境が今以上のものとなることは必要なのではないでしょうか。

僕自身と言えば、投資判断や起業家支援はもちろんのこと、まだまだファンドの運営業務についても至らぬところだらけで、日々危機感と緊張感は増すばかりです。ともに戦わせていただいている起業家みんなに応えるべく、出資してくださっている方々に結果でお返しするべく、ご一緒させていただく皆様から貪欲に学び、初心を忘れることなく邁進していきます。

末筆ではありますが、笠井さん、本当におめでとうございます。起業家の良きパートナーとして頑張っていきましょう。自分も頑張ります。
これからもよろしくお願いします。


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