プロテインを過剰摂取したときの副作用と女性がプロテインを選ぶコツを紹介!

筋力トレーニングを習慣にしている人に限らず、プロテインは多くの人たちが口にする食品に変わりつつあります。


タンパク質で構成されているプロテインは、過剰に取り込んでしまうと健康に大きな被害を与える副作用が生じる恐れもある食品です。


こちらの記事では、プロテインの副作用を3つの観点から詳しく解説します。


さらに、女性がプロテインを選ぶときのポイントについても紹介するので、プロテインに関する知識を深めたいと思っている人は参考にしてください。

プロテインのどのような成分が原因で副作用が発生するのか


プロテインは主にタンパク質で構成された食品です。


つまり、プロテインの副作用はタンパク質を過剰摂取したときに生じる身体の反応を意味します。


そもそもタンパク質は人間の身体に必須の栄養素です。


ただし、人間の身体には適切なタンパク質の摂取量が存在します。身体に必要だからといって、タンパク質は無限に摂取して良い栄養素ではないことを覚えておきましょう。


因みに、適切なタンパク質の摂取量は体重から導き出すことができます。


トレーニングを積んでいる人の場合は体重(kg)×2、運動習慣がない人は体重(kg)×1をグラム換算した値です。


トレーニングが習慣になっている70kgの人なら、70×2=140g程度が適切なタンパク質の摂取量ということになります。


プロテインによる副作用


プロテインを過剰摂取したときの副作用としては、大きく3つの症状が知られています。


内臓に悪影響が生じるパターンや髪などに異常が見られるケース、頭痛などの症状が主な例です。


プロテインを摂取してから以下に挙げたような症状に覚えがある場合は、プロテインの過剰摂取を疑いましょう。


  • 臓器系(腎臓・肝臓・心臓・下痢など)
  • 肌・頭皮系(抜け毛・蕁麻疹など)
  • その他(めまい・痛風・糖尿病など)


臓器系(腎臓・肝臓・心臓・下痢など)

プロテインの原料であるタンパク質の代謝を司っている主な器官は肝臓と腎臓です。プロテインを過剰摂取した場合、この2つの臓器に大きな負担がかかり、体調不良を引き起こす恐れがあります。肝臓の役割はタンパク質の代謝によって生まれたアンモニアの処理です。


また、腎臓は肝臓が生み出した尿素を排出するために稼働します。プロテインの過剰な摂取が習慣になると、肝臓や腎臓は休むことができず、過度な負荷がかかってしまうのです。特に、年齢を重ねている人は腎臓への負担を警戒しましょう。


腎臓に負担をかけ続けた結果、慢性腎臓病や心臓の疾患、糖尿病などの合併症に繋がる恐れがある点に注意が必要です。また、プロテインに含まれている乳糖と呼ばれる成分が体質に合わない場合、下痢を引き起こすケースも考えられます。


全ての人が下痢になるわけではありませんが、プロテインを飲むとお腹がすぐに緩くなる傾向にある場合は、体質に合っていない可能性を考慮しましょう。


腸内環境が整っていない人は、プロテインを過剰に摂取することで腸内の悪玉菌の割合が上昇し、不快な体臭に繋がってしまう恐れがあります。


肌・頭皮系(抜け毛・蕁麻疹など)

プロテインを構成する物質であるタンパク質は、髪や肌の原料です。タンパク質の摂取量が足りていない場合、人間の身体は髪や肌を犠牲にして、内臓などの重要なポイントにタンパク質を優先的に供給します。


これほど関係が深い髪や肌に関するプロテインの副作用として知られているのがかゆみを伴う蕁麻疹です。蕁麻疹の主な原因はアレルギーだと考えられています。


プロテインは牛乳や大豆といったアレルギーを引き起こす可能性がある物質から作られていることが多く、これらの食品に対するアレルギーを持っている人がプロテインを過剰に摂取した結果、蕁麻疹が肌に生じてしまうというわけです。


また、肌トラブルとしてはニキビの増加もプロテインの副作用として知られています。筋肉を成長させる因子が脂質の分泌も促してしまい、ニキビができやすくなることが理由です。


髪に関する副作用としては、抜け毛が挙げられます。ただし、プロテインに含まれる成分が直接抜け毛を促す可能性は低いことを覚えておきましょう。プロテインを摂取する人の多くは筋トレをしています。


筋肉に強い負荷がかかることで男性ホルモンの一種であるテストステロンの分泌が促された結果、抜け毛が増えてしまうというのが、プロテインと抜け毛の関係性でよく見られる現象です。


その他(めまい・痛風・糖尿病など)

内蔵や肌以外の部位にも、プロテインの副作用が生じるケースが見受けられます。特に基礎疾患を抱えている人は注意しましょう。尿素サイクル異常症と呼ばれる症状を抱えている場合は、プロテインの過剰摂取によって倦怠感やめまい、嘔吐などが副作用として発生する可能性があります。


尿素の排出が上手くいかない尿素サイクル異常症と、代謝の際に多量の尿素を生み出すプロテインの組み合わせが、副作用に繋がる理由です。


また、大豆を原料にしたソイプロテインにはプリン体が含まれており、これが過度に体内に蓄積されると痛風などの症状に通じる恐れがあります。もともと痛風に悩まされている人も、プロテインを摂取する際はソイプロテイン以外のプロテインがおすすめです。


腎臓に過度な負担をかけてしまうほど多量にプロテインを摂取する生活を続けていると、糖尿病に悩まされる確率が高まることも覚えておきましょう。腎臓病と糖尿病が併発した場合は、タンパク質の摂取を制限した食事で対処することになります。


女性のためのプロテインの選び方


近年、プロテインは女性の健康をサポートする栄養補助食品として注目を集めています。


女性に不足しがちな栄養素であるタンパク質を手軽に補えることが理由です。


女性ならではの視点に配慮した選び方を頭に入れたうえで、目的に適ったプロテインを手にしていきましょう。


美肌を目指すならソイプロテイン

多くの女性が日々力を入れているスキンケアを、サポートする力がプロテインには備わっています。特に女性におすすめしたいのがソイプロテインです。ソイプロテインは主に大豆に含まれるタンパク質を用いています。


大豆にはイソフラボンと呼ばれる女性ホルモンによく似た働きを持つ成分が含まれている点に注目です。ソイプロテインの摂取を習慣にすることで、ホルモンバランスが整いやすくなります。


ホルモンバランスの崩れは肌や髪の調子に悪影響を与えるため、ソイプロテインを飲むことが髪や肌のケアになるのです。ホルモンバランスが整うと肌のターンオーバーが促されるので、かさついた皮膚がいつまでも皮膚に残っているといった肌トラブルの回避にも繋がります。


ホルモンバランスに配慮して美肌になりたい人は、ソイプロテインを摂取しましょう。


筋肉をつけたいならホエイプロテイン

近年では女性が筋トレをすることが新たな生活習慣として定着しつつあります。こうした時代において、筋肉をつけたい女性におすすめなのがホエイプロテインです。ホエイプロテインとは牛乳を原料にしたプロテインであり、摂取してから体内に吸収されるまでの時間が短い点が特徴です。


すぐに吸収される分、筋肉を構成する筋肉が傷ついている筋トレ直後に摂取することで、いち早く筋肉を修復させられます。筋肉を大きくしたいと考えている女性は、ホエイプロテインをトレーニング中やトレーニングの直後に飲むことを習慣にしましょう。


ただし、ホエイプロテインは熱に弱い性質の持っているので、ホットドリンクに溶かすのは厳禁です。最近ではフレーバーの種類も豊富になっているので、自分の好みに合わせた味を選んでみましょう。


健康的に痩せたいならカゼインプロテイン

ダイエットをしている女性の強い味方となるのがカゼインプロテインです。カゼインプロテインはホエイプロテインと同じく牛乳を原料にしていますが、体内に吸収されるまでの時間が長い点がホエイプロテインとの違いといえます。


体内に吸収されるまで時間がかかるメリットは、腹持ちが良いことです。腹持ちの良さはダイエットのサポートに繋がります。摂取カロリーを消費カロリーよりも小さくしながら、必要な栄養素を摂取し続けることが健康的なダイエットの秘訣です。


一方で、過度な食事制限によるダイエットは、リバウンドを引き起こす可能性が高いだけでなく、健康な肉体から遠ざかってしまいます。カゼインプロテインは、健康な身体に必須のタンパク質を確保するだけでなく、腹持ちの良さで過度のカロリー摂取を抑制する効果が期待できる食品です。


まとめ

最後にこの記事のポイントを振り返ろう!


  • プロテインは過剰摂取すると副作用が生じる可能性がある食品です。身体に大きな影響を与える副作用としては肝臓や腎臓の異常が挙げられます。症状が進行すると、腎臓病や糖尿病にも繋がるので気を付けましょう。


  • 髪の毛や肌などの目に見える部分にも、プロテインの副作用が生じることがあります。副作用に悩まされたくないなら、適切な摂取量を守りましょう。


  • 女性がプロテインを摂取する際には、目的に合わせてプロテインの種類を選択しましょう。肌の調子を整えたいならソイプロテインがおすすめです。

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