設計方法論 | ||||
【更新日】2007-12-1 作成開始 |
■私の学位論文は「紙搬送機器設計のための製品世代交代に基づく仮想試作と配置最適化に関する研究」であった。企業の現場設計者は、毎日「設計」をしているが、設計について語らない。設計を語るより、設計そのものの方が面白いからである。逆に「設計」を論ずる人の多くは、実際の設計をしていない。そういう設計論に違和感もあった。そんなこともあって、50歳を過ぎて無謀にも自分なりの設計方法論の体系化を試みたものであった。社会人留学先では研究のやり方、論文の書き方の基礎をたたみこまれることになり、学問というものが、実は役に立つということを知った。結局、研究より設計の方が面白いし、研究に求められる知的な厳密さを持ち合わせないということもあって、学位論文で提案した設計方法論を一般に理解していただけるところまで突き詰めることができずにいる。本項では、その延長として、関心を持っているいろいろな「設計方法論」について書いていきたい。 ■タイトルに「Design for X」としたのは、方法論として一般的に認知されているスタンフォード石井教授が提案する「DfX」とは直接的には関係がない。方法論というと「HOW TO」というイメージが強く、理屈はともかく安直に答えを出してくれるという誤解が少なくない。設計は安直ではない。だから設計には「HOW TO」本はない。何かそれに代わるキャッチフレーズがないかと考えて、Design for X という語感が好きで使わせていただいている。Xは未知数である。方法論にはいろいろある。方法論はあくまでも設計に役に立って初めて意義がある。企業内にいるときに、次から次へと、各種の方法論やツールが押しつけられてきた。使わせる方は、設計がうまくいくより、その方法論がうまく使われることに関心を持った。本末転倒である。設計のための方法論でありたい。未知なるものを求めることが設計である。だからDesign for X である。 |
設計とは何か | 設計と認証 |
■設計とは何だろか(2008-2-7) ■昭和初期の「機械設計」論(2008-2-24) ■ |
■新JISマークへの改訂とISO(2008-3-9) |
発想と実証 | 左右共用品設計 |
■アブダクションという発想(2008-11-22) ■「アイデアのつくり方」という名著(2008-11-23) ■「ライト、ついてますか」問題(2009-12-3) |
■左右共用品の概念提案 (2009-5-11) ■左右共用品の定義と分類 (2009-5-11) ■S社8mmビデオのキラル・デザイン(2009-5-24) |
「TRIZ」と「USIT」 | 「FDMSサイクル」と「VTC」 |
■TRIZからUSITへ(2009-4-23) ■USIT/全体プロセス構造(09--4-23) ■USIT/問題定義プロセス(09--6-11) ■USIT/問題分析プロセス/閉世界ダイアグラム(1)(09--6-11) |
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