日本が100年以上もの間、モンテネグロと戦争状態だったことをご存知でしょうか?
全く知らないどころか、モンテネグロという国も聞いたことあるような、ないような…?
昔は「セルビア・モンテネグロ」という国でしたが、独立して現在は「モンテネグロ」となっています。
モンテネグロはバルカン半島にあり、アドリア海を挟んでイタリアと対岸の位置にあります。
日本とモンテネグロ公国が戦争状態になったのは1905年(明治38年)の日露戦争の時です。
モンテネグロ公国はロシアと共に戦うために日本へ宣戦布告しました。
しかし、モンテネグロと日本は遠いために直接戦闘することはありませんでした。
1905年9月にポーツマス条約が結ばれ、日露戦争は終戦。
この時モンテネグロ公国はほとんど戦争に参加していなかったため、条約の内容を交渉する講話会議に呼ばれてなかったのです。
そのため国際法上は日本と戦争状態になったまま放置されることになってしまいました。
1918年に隣国のセルビアと合併するこのになり、モンテネグロ公国は「セルビア・モンテネグロ」になります。
このことにより、モンテネグロ公国まさかの消滅。
国自体がなくなれば自動的に終戦となりそうなものですが国際法上はそうはいかず、
国がなくなった後も日本は存在しない国と戦争状態という奇妙なことになってしまいました…。
2006年、セルビア・モンテネグロからモンテネグロとして独立宣言をしました。
日本政府もモンテネグロ独立の承認をしました。
その時ついでに日露戦争の休戦を行うということでしたが、日本政府からは情報が出ていないため不明です。
国際法上は戦争状態でも100年以上経っており、誰もそのことでモメたりしていないため放置し続けている…と考えられます。
ただ、こういったケースは他にもまだまだあり国際法上では敵国同士という事例も結構あったりします。
また100年も続いた戦争と聞くと大戦争のようにも聞こえますが、200年や300年続いた戦争も沢山あります。
おまけ
モンテネグロの絶景スポットを紹介
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