山陰の選挙

亀井 亜紀子 氏

亀井 亜紀子 氏かめい あきこ
肩書き 党副幹事長、党島根県連代表
出身 東京都出身
政党 立憲民主党
現新 前職
年齢 56歳
最終学歴 カナダ・カールトン大卒
住所 松江市西津田6丁目
選挙事務所 松江市津田町
最終更新日:2021年10月18日

第一声要旨

公助や農林水産を再建
 公助の立て直しを訴えたい。公的医療機関の再編統合の議論がいまだに止まらず、われわれはJR木次線の存続問題も抱えている。公的サービスは、人口が少なくても、効率が悪くても、必要だから税金で行っている。それを民間と同じ論理で、もうからないからやめるというのはおかしい。政治の間違いは政治が正さなければならない。

 土地と結びついた農林水産業の再生を急ぐ。ものづくりの拠点も国策で戻していく。日本経済の6割を占める個人消費を回復させるには消費税を5%に戻すことが一番の特効薬になる。

 島根原発は全国で唯一、県庁所在地に立地し、30キロ圏内には45万人以上が暮らす。再稼働の是非は知事や市長、議員だけで決めず、住民投票をすべきだ。民主的にものごとを決める流れを島根からつくる。この保守王国で勝つことができれば、必ず日本が変わる。

候補者の横顔

動物好き 亀と息抜き
 国政選挙に初挑戦した時から「陽(ひ)の当たる島根」をスローガンにしてきた。

 太陽を想起する赤みの強いオレンジ色は当時から変わらぬトレードマークだ。自身を奮い立たせる勝負の色でもあり、選挙中も衣服のどこかに取り入れる。

 衆院議員の4年間で、合区を巡る参院選挙制度改革について本会議で反対討論をしたことが最も思い出深い。1期6年の参院議員経験を踏まえ「県民代表の気持ちで合区解消を訴え、すっきりした」と振り返る。

 動物好きで、特に名字にちなみ亀のグッズに目がない。旅先ではつい手が伸びる。学生時代の愛称と同じ「かめこ」と名付け大事にするウミガメの縫いぐるみは、12日間の遊説を共にする相棒だ。

 2月からはイシガメ2匹を県連事務所で飼う。帰県すると水槽の前に直行し、しばらく様子を眺める。たまに床の上に出して遊ばせるのが楽しみで息抜きにもなる。

 短気は運気を下げると言い聞かせる。平常心を保つ秘訣(ひけつ)は神社に参り、手を合わせて心をリセットすること。「一喜一憂せず亀のようにどっしりと、しぶとく生き残りたい」と笑う。

政策アンケート

(1)感染症対策

【問1】新型コロナウイルスの流行「第6波」の備えとして最優先に進めるべき対策は何か。問1は10字、問2は150字以内で回答してもらった。
【問2】問1の回答理由は。国の感染症対策の評価や政治に求められる役割は何か。

「検査体制の拡充」

 無症状の感染者を隔離するためにPCR検査体制の拡充は必須と考える。国民生活に影響が大きい緊急事態宣言の発出が科学的根拠ではなく、東京五輪の日程などを考慮した政治的な決定であったことは大いに問題だ。そのため、感染者数の拡大も減少も理由を説明できず見通しも立たなかった。国民への説明は政治の役割である。

(2)経済政策

問1は10字、問2は150字以内で回答してもらった。
【問1】コロナ禍で疲弊した経済の立て直しに最も必要な政策は何か。
【問2】問1の回答理由は。コロナ後を見据え、山陰経済の持続可能性を確保するために必要なことは何か。

「消費税を5%に減税」

 日本経済の6割を占める個人消費を活性化するために消費税減税は最も効果的であり、コロナからの回復にも必要だ。マスクや防護服、半導体や木材など、輸入に依存してコロナ禍で品薄になった経験に学び、ものづくりの国内回帰も国策として進める。公共事業は中海に架橋し、堤防を開削したいと考えている。

(3)東京一極集中是正

問1は10字、問2は150字以内で回答してもらった。
【問1】何を重視して、東京一極集中の是正に取り組むか。
【問2】問1の回答について、具体的にどのような過程で一極集中の是正を進めていくか。

「デジタルと第1次産業」

 「半農半X」「半漁半X」など、中山間地域や離島では第1次産業との兼業で生活している人がいる。農業者戸別所得補償制度の復活や沿岸漁業の促進策により生業を安定させ、空き家を公営住宅に活用して安価な住まいを提供する。デジタル環境の整備によるテレワークの推進や、子育て環境の充実もU・Iターンの増加に有効だ。

(4)原発再稼働

問1は10字、問2は150字以内で回答してもらった。
【問1】中国電力島根原発2号機の再稼働に賛成か、反対か。
【問2】問1の回答理由は。エネルギー政策の展望をどう考えているか。

「反対」

 核のゴミ問題を考えれば原発は持続不可能であり、国の責任で終わらせるべきだ。特に島根原発は、県庁所在地に立地し、再稼働は半径30キロ圏内に住む人々の生命と財産に直結する。2号機再稼働の是非は一部の人ではなく、住民投票により民主的に決めるべきだ。太陽光発電や洋上風力を推進し、新しい産業をつくる。

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