伸び悩む自民党が共産党への“ネガキャン”を激化「野党共闘への脅威の裏返し」

2021/10/24 14:03

(右から)野党共闘でれいわ新選組の山本太郎代表、立憲民主党の枝野幸男代表、共産党の志位和夫委員長、社民党の福島瑞穂党首(C)朝日新聞社
(右から)野党共闘でれいわ新選組の山本太郎代表、立憲民主党の枝野幸男代表、共産党の志位和夫委員長、社民党の福島瑞穂党首(C)朝日新聞社

 自民党や公明党が今になって共産党批判を仕掛けてくる理由についてこう続ける。

「それだけ野党共闘を脅威に感じている裏返しではないのか。19年の参院選でも一部、野党共闘したが、その時、自民党はここまで共産党批判はしなかった。うちが政権与党になっても共産党は閣外協力と明確に言っている。自衛隊廃止なんてことになるわけがないでしょう」

 しかし、現場レベルでは野党共闘に新たな“火種”が生じているという。

「自民党の共産党叩きは、あまりに使い古された選挙手法で、呆れたものです。一方で立憲民主の支持団体である連合が立憲候補を共産が支援、共産候補を立憲が支援していることに強い不快感を示している。立憲民主はこのことに苦慮しています。公明候補と共産の候補が激突する選挙区がありますが、連合は公明候補の支援を表明。公明は徹底した共産攻撃をしていますが、野党サイドを見ると、立憲は連合を慮って共産候補の応援に消極的です。『自分たち(共産党)を集票マシンとしか思っていない』などと現場の共産党スタッフから不満がでています」(官邸関係者)

 激化した選挙戦で最後に笑うのはどちらか。

(今西憲之 AERAdot.編集部)

1 2 3

あわせて読みたい

  • 与党圧勝再び3分の2の中、安倍一強にNOを突きつけた北海道で民主主義が機能した理由とは?

    与党圧勝再び3分の2の中、安倍一強にNOを突きつけた北海道で民主主義が機能した理由とは?

    dot.

    10/23

    野党共闘への壁と選挙協力の限界とは? 池上彰×山口二郎の「衆院選」対談

    野党共闘への壁と選挙協力の限界とは? 池上彰×山口二郎の「衆院選」対談

    AERA

    10/13

  • 自民64議席減の予測 石原伸晃 下村博文、萩生田光一も当落線上か

    自民64議席減の予測 石原伸晃 下村博文、萩生田光一も当落線上か

    週刊朝日

    9/29

    菅政権を倒すカギは「共産党」 “無敗の男”の仕掛けと赤旗砲

    菅政権を倒すカギは「共産党」 “無敗の男”の仕掛けと赤旗砲

    週刊朝日

    3/4

  • 野党共闘必勝法指南! 政治学者・中野晃一×憲法学者・小林節

    野党共闘必勝法指南! 政治学者・中野晃一×憲法学者・小林節

    週刊朝日

    2/1

この人と一緒に考える

コラムをすべて見る

コメント

カテゴリから探す