回答受付終了まであと5日

ID非公開

2021/10/21 14:15

22回答

チャイコフスキー交響曲第一番の第二楽章冒頭の和声について質問します。 一小節目の三拍目、四拍目の和声を説明して下さい。 一小節目Es-dur主和音、二小節目の主和音の間の和音です。 よろしくお願いします。

作詞、作曲・41閲覧・xmlns="http://www.w3.org/2000/svg">100

回答(2件)

0

そこはポピュラー和声では「トニック ディミニッシュ」という和音型に当たります。 それをトニックペダル(主音保続)上の半音階的刺繍和音の一種として使われたものです。 藝大和声では「偶成和音」の一言で済ませていると思います。 そこの和声はこんな流れ↓ですね。 1)ソ~~ ド♭ ミ♭|シ♭~ 2)シ♭~ ラ♮ ~~|シ♭~ 3)ソ~~ ファ♯ ~~|ソ~~ 4)ミ♭~ ミ♭ ~~|ミ♭~ これはポピュラー和声式で説明すると コード進行が E♭→E♭dim(♭13)→E♭ になります。 ディグリーネーム(和音の度数記号)は Ⅰ→Ⅰdim(♭13)→Ⅰ 機能は T→TD→T (要するに全てT) です。 ハ長調に移調するとこう↓ですね。 1)ミ~~ ラ♭ ド~|ソ~ 2)ソ~~ ファ♯ ~~|ソ~ 3)ミ~~ レ♯ ~~|ミ~ 4)ド~~ ド~ ~~|ド~ ドレ♯ファ♯は異名同音のドミ♭ソ♭に読み替えるとdimコード(減三和音)になります。 メロディのド♭(ラ♭)は次の小節のシ♭(ソ)に対する下行導音的なアプローチノート(短二度下行する倚音)です。 この和声音(Ⅰdim)も非和声音(♭13)も、減七和音と全音上の減七和音を組み合わせた8音音階で成り立ちます。 2種あるコンディミ(コンビネーション オブ ディミニッシュ スケール)の一つで、メシアンの第2旋法の第1音を一つずらすとこの音階の音列になります。 しかし、いい質問ですね。 チャイコフスキーがトニックディミニッシュのみならず、コンディミ(と後に日本では言われることになる和声)も使っていたとは、流石ですね。