各種設定やあらすじなどを紹介するページです
今後、修正や追加を繰り返していくと思います。
1.登場人物一覧
2.簡易設定資料
3.各話あらすじ(ネタバレ)
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1.登場人物一覧
【シュオウ】
本作の主人公。
浮浪児であった幼少期に、優れた動体視力の良さを見込まれてアマネに拾われる。
師となったアマネから、人を相手にする際の戦技と、深界という特殊な環境下での生き方を教わる。
右目目蓋を開く事ができないくらいの大火傷を負った痕がある。
火傷痕を隠すために装着している大きな眼帯と、
東地では珍しい灰色の髪をしている事から、人里では不必要に注目を集めてしまう。
性格は好奇心旺盛で向上心が強く、基本的に前向きな性格だが、幼少期に容姿が原因で差別を受けるという苦い思いも抱えている。
★無名編主要人物
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【アマネ】
異名を持って世に知られる暗殺者。
本来人が生活を送る事ができない深界にあって、普通に暮らすことができる術を持つ。
主人公の育ての親であり、師匠であり、名付け主でもある。
【アイセ・モートレッド】
ムラクモ王国の貴族、モートレッド伯爵令嬢。
肩まで伸びた輝くような金髪が見る者に強く印象付ける。
あどけなさが残るが気品と美しさも合わせ持つ。
プライドが高く完璧主義な所があり、融通が利かない性格。
貴族の子女が通う学校、宝玉院の卒業試験に臨む際主人公と出会う。
左手甲にある輝石は淡い緑色をしており、風の力を操る輝士候補生。
【シトリ・アウレール】
癖のあるふわふわとした水色のロングヘアが特長。
豊満な身体と妖艶な美女としての風貌を持つ。
子爵家に生まれるが、怠惰で無気力、軍人としての生き方にはまるで興味がない。
表情に乏しいが、やる気のなさからきている事で感情の起伏に乏しいわけではない。
遠距離砲撃を得意とする”晶士”としての適性があり、水色の輝石は巨大な水球を生み出す。
宝玉院の卒業試験でアイセと同じ班に配属され、主人公と出会う。
【アミュ・アデュレリア】
思春期も迎えていないような幼子に見えるが、100を越える年月を生きる長老。
東地の名門土着貴族、アデュレリアの長であり、藤色の燦光石”氷長石”の継承者。
軍においては序列上位の重将の地位にあり、同時に公爵としての爵位と広大な領地を有する。
燦光石は持つ者の老化をゆるやかにする特性を持つが、アミュの老化の遅さはなかでも異例であり、
それは本人の才や実力の高さの証明ともなっている。
有能な人材を集める事を常としており、自身が監督した宝玉院卒業試験で活躍した主人公に一目を置く。
【カザヒナ・アデュレリア】
アデュレリア公爵、アミュの副官であり、若くして士官序列一位の"重輝士"の階級にある名武官として名を馳せる。
剣術、馬術に長け、輝石の力"晶気"の扱いにも優れる多才な人物。
相手によってころころと態度を変えるため、周囲からは変人として見られる傾向にある。
主人公と出会って後は、なぜかその体臭に執着するも、理由は本人にもわかっていない。
【クモカリ】
巨体でべた塗りの化粧をしたマッチョなオカマさん。
あまりにも強烈な個性を放つ容姿からは想像もつかないほど優しい心根を持った人物。
主人公らと共に宝玉院卒業試験に臨み、その報奨金を元に夢であった自分の店を持つ。
【ジロ】
蛙と人の中間のような蛙人と呼ばれる種族の男。
旅先で覚えたおかしな言葉が特長的。
淡々とした誠実な人柄で、卒業試験の従者として皆を助ける。
【ボルジ】
酔って主人公達に難癖をつける傭兵くずれ。
思い人への求婚のために正式な軍人としての仕事を求め、卒業試験の従者として参加し、主人公に命を救われる。
★従士編主要人物
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【グエン・ヴラドウ】
ムラクモ王国の軍と政の両方を統べる王に次ぐ権力者。
王不在の現ムラクモ王国においては、実質的な最高権力者として君臨する。
近衛軍を預かる元帥であり、政の頂点"王轄府"を統括している。
ムラクモにある4つの燦光石の一つ赤黒い”血星石”の主。
血星石は謎の多い輝石であり、その石が持つ力がどのようなものであるか、公には一切情報が知られていない。
謎多きこの石は、その名に血という言葉が入っていた事から、おかしな噂を呼び、いつしかグエンが人間の血を吸って力を得ているという話が流布された。
民衆には”吸血公”の渾名と共に畏怖の対象とされ、
また仁徳に優れた治世を行う事から、ムラクモの父として愛されてもいる。
何代ものムラクモ王に仕え、すでにグエンがどれだけの年月を生き続けているのかを知る者はいない。
血族はおらず、過去に戦場で拾った遺児、イザヤを側に置いている。
【ミヤヒ】
ムラクモ王国軍の地方砦に勤める女従士。
そこそこ剣の腕が立ち、口は悪いがそこそこ容姿も良い。
軍に入ったシュオウの先輩として、なにかと気にかけている。
【ヒノカジ】
ミヤヒの祖父であり、従曹の階級にある現役の軍人。
シワス砦の実質的なまとめ役として部下達に信頼されている。
若い頃は剣術道場を運営していた。
【フェイ・アベンチュリン】
ムラクモ王国の実質的な属国アベンチュリンの女王。
砂を操る燦光石”砂金石”の主。
傲慢で強欲な性格から度々トラブルを起こす問題の多い人物。
【シュウ・アベンチュリン】
アベンチュリン現女王の弟である王子。
性格は姉とは正反対で、お人好しで優しく、他人の顔色を見る癖がある。
民衆や宮中の一部からは強く王位継承を望まれていたが、具体的な行動は起こさなかった。
【ハリオ&サブリ】
親から継ぐ物がない冴えない平民の子。
食べていくために軍に所属するが、やる気はまるでない。
アデュレリア公爵家の酒を盗み飲みして人生を狂わせる。
★謹慎編主要人物
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【サーサリア・ムラクモ】
東地を統べる大国ムラクモの王女にして、唯一の王族。
腰まで真っ直ぐ伸びた黒髪と蒼い瞳、陶磁器のような白い肌は人形染みていて、どこか儚くて危うい美しさがある。
ムラクモ王家の石”天青石”の唯一の継承候補者だが、心を惑わす薬に溺れて継承できずにいる。
深い蒼色を称えた輝石は、毒物を散布するという特殊な力を持つ。
気に入らない事がある度、能力を使って周囲の者達をいたぶるため、恐れられている。
暴力的な気性と、幽鬼のように所在なさげな性格を合わせ持った不安定な人格の持ち主。
【ジェダ・サーペンティア】
サーペンティア公爵家、現当主であり燦光石”蛇紋石”の主オルゴアの子。
ムラクモ王国軍の武官であり、輝士の階級にある。
淡い黄緑色のロングヘアで、容姿は黙っていれば美女にしか見えないほど眉目秀麗。
特異な美貌と合わせて、風の刃を自在に操る戦場での残虐な戦い方から、その名は嫌悪や羨望等様々な色を孕んで知られている。
華々しい公爵家一族の子として生まれながらも、宛がわれる仕事は汚れ役や面倒事が多く、謎の多い人物。
【クネカキ・オウガ】
代々アデュレリア一族に忠誠を誓う一族の出身。
初老の武官でアデュレリアが保有する”左硬軍”准将の階級にある。
典型的な軍人気質の持ち主で、特技は鉄拳制裁。
普段は、領地アデュレリアに隣接する白道と関所門の全体を統括する立場にある。
【シシジシ・アマイ】
没落した貧乏貴族であるアマイ一族の人間。
地理、歴史、深界学などの知識に長ける文官肌の男で、長い間”宝玉院”で教鞭を執っていた。
自他共に認める王家至上主義者でもあり、お人好しそうな眼鏡をした風貌からは想像も付かないほど裏の多い人物でもある。
教職を辞してからは外交官としての任務に就き、北方諸国に強いコネを得る。
【カナリア・フェース】
有力な地方領主フェース侯爵家の令嬢。
カザヒナの同期生であり、現在はエリート部隊である王家親衛隊の隊長を務める武官。階級は重輝士。
からめてを活かした戦技を得意とし、淡い青色の輝石を有する。
赤み混じりの金髪は注目を集め、凛々しい出で立ちと相まって、荘厳な獅子を思わせる風体をしている。
用心深い性格をしている一方で、主君であるサーサリアの言に言いなりになってしまう、権力に対して弱腰な一面もある。
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2.ラピスの心臓世界、設定資料(簡易版)
〈深界〉
灰色の木々が集まる、"灰色の森"で覆われた平地部分の総称。
〈灰色の森〉
灰色の木々が集まってできた森林地帯。
幹は石のように硬く柔軟性も合わせもち、伐採するには長時間の労力が必要とされる。
灰色の森には"狂鬼"と呼ばれる化け物が巣くい、危険な植物が無数に生い茂っている。
〈狂鬼〉
深海でのみ生息する独特な虫や獣の総称。
雨に打たれると暴れ狂う事から、狂鬼と呼ばれるようになった。
"夜光石"の光を好まない性質を持ち、また狂鬼が持つ"輝石"はどれも他生物に比べて大きく、目立つ場所に露出されている。
餌として、人間を見つけた際は好んで捕食する傾向にある。
〈輝石〉
あらゆる生物が持つとされる器官。中心部に存在する"命核"と呼ばれる部分に傷が入ると、持ち主の肉体は一瞬で砂のように崩れ去る。
輝石の大きさや体のどの部分に存在するかは、各生物事に異なる特長を持つ。
人の場合は、必ず左手の甲部分に存在し、大きくその弱点を外に晒す形で存在する。
個人ごとに色の違いという特長があり、通常多くの人々は"濁石"と呼ばれる白濁した色の輝石を持つ。
一部に、様々な色の輝石を持つ人間も存在し、そうした輝石を持つ者は、様々な特殊な力を使いこなす事ができる。
これら色のついた輝石を"彩石"という。
通常、人間の輝石の種類は親や血族者、先祖の特性を受け継ぐ。
〈燦光石〉
彩石の中でも特に秀でた力を持った輝石。
別名で王の石とも呼ばれ、所有者はその力から世界各国の統率者としての立場に就いている事が多い。
持つ者の老化を遅延させるという特性も持つが、程度には個人差がある。
ある特殊な方法により、血族者の間でのみ継承を行う事ができる。
〈夜光石〉
主に山岳地帯で掘り出される鉱物資源。
水に濡れる事で光を放つ特性がある。
裕福な者や、深界を旅する者達に灯りとして愛用されている。
〈白道〉
上質な夜光石を加工してつくられた白い道。
強い浸食力を持つ灰色の木々の侵攻を防ぐ事ができる唯一の手段。
深界から高地へ追いやられた人類は白道を各所まで伸ばし、各地との交流を取り戻した。
時に交易の要として、世界をめぐる血管としての役割を持ち
また戦争の際には戦場の舞台となる事も多い。
周辺の危険度により、森の密度が濃い場所ほど道幅は広く作られる。
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3.各話あらすじ ※ネタバレあり
【無名編】あらすじ
凄腕の兇手アマネに拾われたシュオウは、弟子として研鑽を積み、深界の家を出て人の世に舞い戻る。
旅の資金を得るために受けた、深界踏破訓練での従者という仕事を受けるも
共に旅をする事になったのは、傲慢さが見え隠れする娘アイセと、怠惰でやる気のないシトリという、二人の貴族の娘達。
それに同じ立場の従者として、巨体のオカマであるクモカリと蛙人族のジロという、異色な人物達だった。
あらゆる苦難を乗り越えて無事に深界の森を踏破したシュオウ達は、それぞれに絆を深め良き仲間となっていた。
シュオウはムラクモ王国でも上位に位置する権力者、アデュレリア公爵に認められ王国軍への入隊を請われる。
気まぐれと好奇心から軍に入る事を決めるシュオウだったが、宛がわれた任地は僻地のシワス砦であった。
【従士編】あらすじ
隣国アベンチュリンとの国境に面する拠点、シワス砦。
国境を守るそこは、一見して重要な場所にも思えるが
アベンチュリンは実質的なムラクモの属国として軍事力を持たない弱小な存在であり
シワス砦は関所としての役割以外なにもない、平和で退屈な田舎の僻地として存在していた。
絆を深めたアイセ、シトリの貴族の娘達から、毎日のように送られてくる贈り物が原因で、シュオウは任地になじめずにいた。
しかし、ある日舞い込んだアベンチュリン女王からの夜会への招待状を切っ掛けに事態は一変する。
参加者として選ばれたシュオウと、先輩従士ミヤヒ、その祖父ヒノカジ従曹と共に
案内役の王子に付き添われ、一行はアベンチュリンへと向かう。
だが、辿り着いた先で待っていたのは歓待ではなく、暴力と強制的な拉致だった。
首謀者である女王は、捕らえたミヤヒ、ヒノカジの命と引き替えに、ムラクモへの無理難題をふっかける。
その伝達役に指名されたシュオウは、疲れ切った体に鞭を打ちながら、どうにか王都まで情報を届ける。
アデュレリア公爵の助けを得て、国の実質的最高権力者であるグエンから、仲間を助け出すための手段を得たシュオウは
単身アベンチュリンへ戻る。しかし待っていたのは女王フェイのさらなる暴虐だった。
シュオウは自力で仲間を取り戻し、ムラクモへの帰路についた。
【謹慎編】最新話までのあらすじ
アベンチュリンに囚われた仲間を救い出すための行動と引き替えに、シュオウは謹慎処分を言い渡されていた。
その間を、身柄の引き受け役を買って出たアデュレリア公爵の元で過ごす事になる。
謹慎とは名ばかりの、穏やかで充実した毎日がすぎていく。
引き籠もりを続けているせいで内外での評判が悪くなったサーサリア王女が、アデュレリアへ遊学にくることが決まっていた。
元教職にあったアマイという男は、北方との新たな商談を餌にしてアデュレリア領主アミュに、王女との面談をアミュに約束させる。
アデュレリアに到着したサーサリア王女を出迎えたシュオウは、初対面で顔面を殴打されるという最悪なお返しをいただいてしまう。
王女を守護する親衛隊の隊長、カナリアと知り合い、シュオウは彼女と良好な関係を築く。
王女が集った各地の貴族達と顔合わせをする夜会を終えた夜。
親衛隊を率いるカナリアは、サーサリアの突然のわがままにより、深夜の山中へ向かうことになる。
同行を申し出たシュオウだったが、一行は濃霧の中に道を失ってしまう。
突如、サーサリアを乗せる馬車と親衛隊は、紅い狂鬼の襲来を受ける。
混乱の中で多くの輝士達が命を失い、同行していたアデュレリアの血統に連なる幼い娘ユウヒナもまた、崖底に向かって放り出されてしまう。
咄嗟の判断で、無意識のうちにユウヒナを救い上げたシュオウは、彼女と入れ替わるようにその身を空中に投げ出してしまう。
+注意+
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