真里「そ、そんな…
通路って…冗談でしょ!?」
当然の反応だ。
ふと、美咲さんの反応を見ると、明らかに好奇な笑みを浮かべている。
まったくこの人は…。
やっぱり俺もお仕置きしとけば良かった。
それにしても、こうなっては裸の女性に興奮するどころじゃないな。
佳織「チビ、だからサークルの連中を呼んでおけって言ったんだよ。
そしたら、室内だけで済んだのにな。」
なる程、佳織はあくまでも、真里さんを晒し者にしたいらしい。
佳織「お前が悠にした事、忘れちゃいないよな?
いい歳して、未成年の悠を裸にして苛めやがって。」
真里さんは辛そうな表情で、沈黙したまま佳織を見つめている。
選択肢は三つある。
刃向かう。
謝る。
従う。
すると真里さんは、悔しそうな表情で土下座する。
「すいませんでした。
外に出すのは許して…ください…
…お願いします…」
真里さんの背中に、芽依と奈津紀が囃したてる。
芽依「きゃははははっ、でも背中には、お仕置きしてください、ってあるのに。」
奈津紀「あっはははははっ、ホントだよね~。
ちびっ、往生際悪いよっ!
あっ、そうそう、写真撮っとこ。」
奈津紀がデジカメを構えたが、真里さんは、頭を下げたまま、微動だにしない。
下手に動いて佳織達を刺激するより、従順を装うほうがいいと判断したのだろう。
真里さんの謝罪。
しかし、佳織は冷たく一蹴する。
「お前さ、悠が泣きながら土下座したの許したか?
そして、こうやって頭を踏みつけたよな?」
と言いながら、真里さんの頭を踏みつける。
真里「ぐっ…
ひっく、うっ…うっ…」
全裸で土下座した真里さんは、佳織に頭を踏まれて嗚咽する。
かなりの屈辱だろう、自分より十年下からの仕打ちだから。
さすがにあんまりだ。
「佳織…
俺の為って、気持ちは嬉しいけど、真里さんがちょっと可哀想だよ。」
佳織は、その言葉に振り向くと、俺に近づいてきた。
ぱんっ、ぱんっ!
返事が往復ビンタである事に、俺は驚いた。
佳織「悠っ、お前の優しさって、時々歯痒くなるな。
どこまでお人好しなんだ?」
そう言うと佳織は、俺の肩を抱いて耳元で囁いた。
「此処にいる全員に、二度とお前を苛める気がおきなくなるようにする為だよ。
酷いのは、私も分かっている、だけど気にするな。
…さっきは叩いたりしてゴメンね…。」
佳織…
そこまで俺の事、気にかけてくれるのか…
俺の心は、佳織に傾いた。
友達みたいな感じだったのが、異性として意識し始めた。
その時、今日の違和感が何であるかも分かった。
そうだ、今日の流れからいうと、佳織が彼女、って事を認めることだ。
というか、そもそも当事者に付き合う気が有るのか無いのか、確認せずに話が進んでいること自体恐ろしい。
…
まぁ、佳織は、昔から自分の気持ちを伝えるのが、下手だったからな…
それに此処まで好かれてるなら、応えてやらねばなるまい。
そんな事を考えている間に、佳織達は、真里さんを外にだそうとしている。
真里「ホントにごめんなさいっ、ごめんなさいっ!
どんなお仕置きでも受けるから、外へ出すのは許してくださいぃっ!」
佳織「外へ出すのがお仕置きだよ。
ほら、言う事聞けよっ、チビっ!」
…もし、俺が悪さしたら佳織から何されるか分からんな…
結局、多勢に無勢、あわれ真里さんは、玄関から外へ出されようとしている。
真里「待って!
ちょっと待って!
こんなの、人に見られて通報されたら、アナタ達もタダじゃ済まなくなるよっ!」
佳織の動きが、ピタッと止まった。
真里さんは、土壇場で助かったと安堵の表情を浮かべたが、それは彼女の気のせいに過ぎなかった。
佳織は、真里さんの髪を鷲掴みにして、自分の方へ向き直させる。
佳織「チビ、そんな話でビビると思ってんのか?
仮に、私が捕まったとしても、お前のやった事も明るみに出るんだぞ。
そん時、私は未成年で彼氏が苛められた報復、お前は名前も明かされて、未成年者への性的暴行。
罪と失うものは、どっちが大きいかな?」
真里「…そ、それは…」
佳織「私は別に構わない。
お前が生き恥晒した上、全国ニュースで放送されるなら、警察に捕まっても構わないっ!」
その場にいる者、皆驚いた。
そして佳織の覚悟に、誰しも戦慄を禁じ得ない。
特に真里さんの驚愕と悲痛な表情は、余りにも哀れであった。
佳織「チビ、それにお前、全く反省の色が無いな。
おかげで、お前への同情心なんか全然湧かないよ。」
真里さんはうなだれた。
彼女は、逆らう事の愚かさを悟ったようだ。
が、素直に従うには、自分が惨めに思えるのだろう、声を殺してむせび泣く。
佳織「チビ、分かったら外出ろよ。
人に見られたら、『私は悪い子だから、お仕置きをいただいてます』って言えば、お前の悪事がバレることないからな。」
確かにその通りだ。
真里さんが、自分のした事を隠し通したいなら、このお仕置き自体、自分の意志で受けていると、言わざるを得ない。
う~む、佳織は勉強はさっぱりだが、事、争い事や喧嘩となると、異常な程知恵が廻る。
暫く泣いていた真里さんは、哀しみの表情で立ち上がると、玄関から外へと歩を進めた。
通路って…冗談でしょ!?」
当然の反応だ。
ふと、美咲さんの反応を見ると、明らかに好奇な笑みを浮かべている。
まったくこの人は…。
やっぱり俺もお仕置きしとけば良かった。
それにしても、こうなっては裸の女性に興奮するどころじゃないな。
佳織「チビ、だからサークルの連中を呼んでおけって言ったんだよ。
そしたら、室内だけで済んだのにな。」
なる程、佳織はあくまでも、真里さんを晒し者にしたいらしい。
佳織「お前が悠にした事、忘れちゃいないよな?
いい歳して、未成年の悠を裸にして苛めやがって。」
真里さんは辛そうな表情で、沈黙したまま佳織を見つめている。
選択肢は三つある。
刃向かう。
謝る。
従う。
すると真里さんは、悔しそうな表情で土下座する。
「すいませんでした。
外に出すのは許して…ください…
…お願いします…」
真里さんの背中に、芽依と奈津紀が囃したてる。
芽依「きゃははははっ、でも背中には、お仕置きしてください、ってあるのに。」
奈津紀「あっはははははっ、ホントだよね~。
ちびっ、往生際悪いよっ!
あっ、そうそう、写真撮っとこ。」
奈津紀がデジカメを構えたが、真里さんは、頭を下げたまま、微動だにしない。
下手に動いて佳織達を刺激するより、従順を装うほうがいいと判断したのだろう。
真里さんの謝罪。
しかし、佳織は冷たく一蹴する。
「お前さ、悠が泣きながら土下座したの許したか?
そして、こうやって頭を踏みつけたよな?」
と言いながら、真里さんの頭を踏みつける。
真里「ぐっ…
ひっく、うっ…うっ…」
全裸で土下座した真里さんは、佳織に頭を踏まれて嗚咽する。
かなりの屈辱だろう、自分より十年下からの仕打ちだから。
さすがにあんまりだ。
「佳織…
俺の為って、気持ちは嬉しいけど、真里さんがちょっと可哀想だよ。」
佳織は、その言葉に振り向くと、俺に近づいてきた。
ぱんっ、ぱんっ!
返事が往復ビンタである事に、俺は驚いた。
佳織「悠っ、お前の優しさって、時々歯痒くなるな。
どこまでお人好しなんだ?」
そう言うと佳織は、俺の肩を抱いて耳元で囁いた。
「此処にいる全員に、二度とお前を苛める気がおきなくなるようにする為だよ。
酷いのは、私も分かっている、だけど気にするな。
…さっきは叩いたりしてゴメンね…。」
佳織…
そこまで俺の事、気にかけてくれるのか…
俺の心は、佳織に傾いた。
友達みたいな感じだったのが、異性として意識し始めた。
その時、今日の違和感が何であるかも分かった。
そうだ、今日の流れからいうと、佳織が彼女、って事を認めることだ。
というか、そもそも当事者に付き合う気が有るのか無いのか、確認せずに話が進んでいること自体恐ろしい。
…
まぁ、佳織は、昔から自分の気持ちを伝えるのが、下手だったからな…
それに此処まで好かれてるなら、応えてやらねばなるまい。
そんな事を考えている間に、佳織達は、真里さんを外にだそうとしている。
真里「ホントにごめんなさいっ、ごめんなさいっ!
どんなお仕置きでも受けるから、外へ出すのは許してくださいぃっ!」
佳織「外へ出すのがお仕置きだよ。
ほら、言う事聞けよっ、チビっ!」
…もし、俺が悪さしたら佳織から何されるか分からんな…
結局、多勢に無勢、あわれ真里さんは、玄関から外へ出されようとしている。
真里「待って!
ちょっと待って!
こんなの、人に見られて通報されたら、アナタ達もタダじゃ済まなくなるよっ!」
佳織の動きが、ピタッと止まった。
真里さんは、土壇場で助かったと安堵の表情を浮かべたが、それは彼女の気のせいに過ぎなかった。
佳織は、真里さんの髪を鷲掴みにして、自分の方へ向き直させる。
佳織「チビ、そんな話でビビると思ってんのか?
仮に、私が捕まったとしても、お前のやった事も明るみに出るんだぞ。
そん時、私は未成年で彼氏が苛められた報復、お前は名前も明かされて、未成年者への性的暴行。
罪と失うものは、どっちが大きいかな?」
真里「…そ、それは…」
佳織「私は別に構わない。
お前が生き恥晒した上、全国ニュースで放送されるなら、警察に捕まっても構わないっ!」
その場にいる者、皆驚いた。
そして佳織の覚悟に、誰しも戦慄を禁じ得ない。
特に真里さんの驚愕と悲痛な表情は、余りにも哀れであった。
佳織「チビ、それにお前、全く反省の色が無いな。
おかげで、お前への同情心なんか全然湧かないよ。」
真里さんはうなだれた。
彼女は、逆らう事の愚かさを悟ったようだ。
が、素直に従うには、自分が惨めに思えるのだろう、声を殺してむせび泣く。
佳織「チビ、分かったら外出ろよ。
人に見られたら、『私は悪い子だから、お仕置きをいただいてます』って言えば、お前の悪事がバレることないからな。」
確かにその通りだ。
真里さんが、自分のした事を隠し通したいなら、このお仕置き自体、自分の意志で受けていると、言わざるを得ない。
う~む、佳織は勉強はさっぱりだが、事、争い事や喧嘩となると、異常な程知恵が廻る。
暫く泣いていた真里さんは、哀しみの表情で立ち上がると、玄関から外へと歩を進めた。
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