暫く美咲さんを休ませた後、奈津紀からのお仕置きとなる。

奈津紀も、前屈の姿勢にさせ、屈辱的な反省の言葉を言わせる。

道具は、どこから持ってきたのか、ゴム製のラケットだ。

バチィッ!

美咲「いやあああぁぁぁぁぁぁっ…
み、美咲の、は、恥ずかしいお尻、ごめんなさいぃっ…」

休憩をはさんだおかげで、美咲さんも気を取り直していたとこだ。
両足をピタリと閉じて、痛みに耐えている。

佳織も、姉がお仕置きされるのが辛いのだろう。
表情は依然として固い。

奈津紀「ほら、美咲さん、ちゃんと反省してる?
さっきから姿勢が崩れてばかりだよ。」

バチィッ!

美咲「あひいいいいいぃぃぃっ…
み、美咲の…恥ずかしい…お尻、ご、ごめんなざぃぃ…」

ほんの数発で、美咲さんは激しい尻振りダンスを踊る。
奈津紀は、ダンスが終わって、美咲さんが一息ついたあたりで、次の打擲にはいる。

これは俺も経験があるが、とても辛い。
叩かれる合間に、次の打擲の恐怖と羞恥を、十二分に味わう。

美咲さんからすれば、全裸の状態で、妹や後輩に叱責されながらお尻を叩かれる事を認識させられるのは、想像を超えた羞恥であり、屈辱だろう。

当然、奈津紀からのお仕置きは、時間をかけてゆっくり進んでいく。

バチィッ!

美咲「あぐうぅっ、ご、ごめんなざいっ、…も、もう許じでくらざいぃっ…」

奈津紀「美咲さん、反省の言葉が違うよ。

はい、やり直し。」

奈津紀の無情な宣告に、美咲さんの哀訴も慟哭に変わる。


それにしても、芽依と奈津紀の厳しさは、何事だろう。
親友の姉ならば、手心あっても良さそうなのに…。

何はともあれ、美咲さんは激しいダンスと共に、涙と鼻水で床を濡らしている。

やり直しを含めると、二十五以上は叩かれたであろう、ようやく最後の一打を迎える。

バチィッ!

美咲「ひぐううううぅぅぅぅっ…
みっ、みざぎの…はずがじいおじり、…ご、ごべんなざいぃっ…」

奈津紀は、叩き終わるや否や、美咲さんを抱きしめて、
「美咲さん、もう人の気持ちを踏みにじるような事、しないで下さいね。
私も水に流しますから。」

んんんっ?
芽依といい、奈津紀といい、何があったか気になるなあ~。

すると佳織が、
「おい、悠っ、お前の番だぞっ。」
と俺を呼ぶ。

はっきり言って、俺は気が進まない。
美咲さんを、これ以上辱めたくない。

「俺はいいよ。
美咲さんが可哀想だもの。」

佳織は、怒気を発した。
「悠っ!やれったらっ!」

佳織、そこまでやる必要があるのか?
俺も思わず怒鳴る。
「当事者の俺がいいって言ってんだよっ!」


佳織は、厳しい表情で俺を睨む。

が突然、ニコッと笑みを浮かべ、
「やっぱり、悠は優しいな。
お前のいいとこだよ。」
と俺に抱きついてきた。

佳織は、俺を抱きしめたまま、頬擦りしてる。
「だから、悠の事好きなんだ。
悠っ、お前ホントにかわいいよ。」

か、佳織…
みんな見てるよ…

美咲さんは、佳織の勢いに戸惑いつつ、
「悠君、ありがとう…
そして、皆、ごめんなさい…」
と詫びた。

芽依「おほんっ、えっとお取り込み中悪いけど、先に用事すませません?」
奈津紀「佳織ぃ~、悠と乳繰り合うなら、二人だけでやってくれる~?」

二人の言葉に、佳織も我に返る。
照れながら俺と離れると、
「ゴメン、ゴメン。
じゃ、お姉ちゃんへのお仕置きは終わりでいいね?」

芽依と奈津紀が頷く。

そこで、佳織の表情は阿修羅へと変わる。
「そしたら、一番の悪にお仕置きしようかね。」

俺達、五人の視線が真里さんへ向けられる。
真里さんは、今から訪れるお仕置きの恐怖に、表情が強張っている。

佳織「あんたさぁ…
やりすぎなんだよね。

悠を四つん這いにして部屋を歩かせながら、尻を蹴りまくったよね?
笑いながら、悠の頭を踏みつけたよね?
無防備な悠のお腹を、蹴り上げたよね?

他にもいろいろあるけど、一番許せないのは大勢の女達に虐めさせた事よ!」

真里さんの顔が、青ざめていく。
もはや、逃れられぬとこではあるが、最後の悪あがきを試みてきた。

真里「確かに、私と美咲が悪いけど、何でアンタが仕切ってんの?

お仕置きとかは、その、へん…
悠君が決めることじゃないの?」

このやろう、変態と言おうとしたな。

真里「仮に、お仕置きって言ったって、何で全裸で受けなきゃなんないの?」

佳織が一番嫌うもの、卑怯な振る舞いだ。

佳織「はあ?何言ってんの今更?
それに誰にアンタって言ってんだよ?」

佳織の臨戦態勢に、真里さんも身構える。

佳織っ、真里さんは、背低いけど空手の有段者だぞっ!

佳織が、ニヤリと微笑む。
「へぇ~、空手やってんだ~。
自信ありそうだね、じゃあ、私を倒せたら見逃してやるよ。」

おいっ!佳織っ!無茶はよせっ!
というか、何故お前がルールを作ってんだっ?

真里さんは、佳織の言葉に蘇生した。
俺を苛めた時の、自信に満ちた顔になると、佳織に蹴りを見舞う。

速いっ!

ずばんっ!と鈍い音がした。
が、佳織は、蹴られながら、真里さんへタックルを仕掛けた。

床に倒して、マウントポジション(仰向けの相手の腹部に跨った状態)になると、平手で真里さんを打ち据える。