芽依は、今朝早くに佳織に事の顛末を話したらしい。
俺も、今朝の出来事を芽依に伝えた。
芽依「あんた、馬鹿じゃないの!?
佳織が、今どんな気持ちでいるか分かってんの!!
何、のんびりと寛いでんのよっ!」
佳織を、そういう気持ちにさせたのはお前だろうが。
芽依「ケータイじゃ何だから、今から私ん家まで来てよっ!」
プツ、ツーツー
なんて奴だ。
が、佳織が心配だから急ごう。
芽依の家に行くと、奈津紀も来ていた。
開口一番、
「このマゾッ、私ら我慢してんのに、何で見ず知らずの人にお仕置きされてんのよっ!」
知るかっ、それは美咲さんに言ってくれっ!
二人の話だと、どうやら佳織は、俺が他人に玩具にされるのが嫌いらしい。
芽依や奈津紀は、この前の続きをやりたそうだが、佳織が許さないという。
そして二人からも、佳織が俺を好きだという話を聞いた。
ということは、佳織が俺の事を守ってくれてるのだろう。
俺は、佳織が愛おしく感じると共に、すまないという気持ちに包まれた。
それにしても、この二人は、俺を苛めることしか考えてなさそうだ。
芽依「美咲さんね?
あの人の企みでしょ?
こう言っちゃあなんだけど、あの人常識が無いよ。」
その通りだが、美咲さん一人に罪を着せるのは、気が引ける。
芽依と奈津紀は、美咲さんの悪口に花を咲かせ始めた。
俺は、そういう話を聞きたくない。
「なあ、そんな事より、佳織探しに行こうぜ。」
それから三人で、心当たりを探してみるが、見つからない。
ケータイも相変わらず繋がらない。
ようやく夕方近くに、佳織からの着信が入る。
が、何となくとるのが怖い。
無意識に着信を切った。
芽依「この馬鹿っ!
あんた何やってんのよ!」
奈津紀「ホント、信じらんない!
悠っ、あんたお仕置き決定っ!」
二人の剣幕に、俺は慌ててかけ直す。
佳織「こらっ悠っ、お前何切ってんだよっ!
ふぅふぅ…
…まあいいや…
三日後、お前の仇をとってやるからなっ!
その日、空けとけよっ!」
プツ、ツーツー
え!?仇をとるって、どういうこと?
芽依と奈津紀に、佳織が言ったことを話した。
芽依「ふ~ん、そしたら美咲さんをお仕置きすんのかな?」
奈津紀「だね。
仇うちって言ったら、そういう意味だよね。」
俺は、芽依と奈津紀の解釈に驚いた。
佳織が美咲さんをお仕置きする…?
年も離れてて、性格も正反対だけど、スゴく仲のいい姉妹だ。
幼なじみである俺は、そこら辺、よく知っていた。
俺を苛めるけど、好きって言ってくれて、初めての人になってくれた美咲さん。
俺を守ってくれてる、そして好きでいるらしい、佳織。
何か嵐の予感がしてきた。
三日後、昼近く。
佳織、芽依、奈津紀が揃って、俺を迎えに来た。
いや、もう一人…
美咲さんが、三人の後ろで俯いていた。
いつも陽気な彼女が、叱られた子供みたいに悄げ返っている。
その姿に、可哀相な気持ちになったが、反面、何が起こるかのか期待もある。
佳織「悠っ、お前は嫌だろうけど、真里って奴のマンションに行くからな。」
なんと!
またあのドSの部屋に行かなきゃならないのか!?
というか、実は今回も罠で、佳織達を加えてのお仕置きじゃなかろうな。
佳織「悠っ、早くこっち来て車に乗れ。」
佳織の表情は、険しい。
下手にグズグズしてたら、ますます険しくなるだろう。
そしたら、自分の危惧も現実になりかねない。
俺は、大人しく従うことにした。
車内で、大体の話を聞いた。
それは、驚くべき内容であった。
美咲さんと真里さんは、本業だけでは生活出来ないため、『M性感』というヘルスで働いているという。
『M性感』とは、男性客がMで、女性から様々な責めのプレイを体験出来る風俗店のことだ。
二人は、デッサン会を口実に、俺を実験台としてプレイの研究をしたということらしい。
サークルのメンバーも、真里さんがそれとなく前置きしていたこともあり、好奇心も手伝って参加したとのこと。
佳織「お姉ちゃん、そうだよね?」
美咲さんは、無言で頷いた。
佳織は俺に、
「という訳で、未成年の悠を性的虐待した事になるよね。
警察沙汰にする代わりに、二人にお仕置きを受けて貰うことにしたんだ。」
俺は愕然とした。
特に、美咲さんが風俗店で働いていた事にショックを受けた。
それに美咲さんをお仕置き!?
やがて、嫌な記憶のあるマンションへと着いた。
佳織は、歩みの遅い美咲さんを急かすように、真里さんの部屋へ向かう。
呼び鈴鳴らすと、すぐにドアが開いた。
どうやら、真里さんも待っていたらしい。
彼女も蒼白な顔で、俺達を迎える。
そして、奥の部屋へと案内される。
他には、誰もいない。
が、佳織は怒ったように真里さんを問い詰める。
「ねぇ、何で他の連中が来てないの?
三日間の猶予は、全員揃わせる為でしょう?」
真里さんは、俯いて沈黙している。
その表情は、固く強張っていた。
佳織「ねぇ、何でって聞いてんじゃん。
答えてよ。」
佳織の執拗な問いに、真里さんはボソボソと返す。
「…あの娘達に知られたくないから…
…勘弁して…」
知られたくないのは、風俗店で働いていることだろうか?
何にしても、佳織の不機嫌さが増してるようだ。
佳織「じゃ、とりあえず、録ったやつ見せてよ。
話はそれからだね。」
問答しても仕方ないと思ったか、佳織は先へと促す。
俺も、今朝の出来事を芽依に伝えた。
芽依「あんた、馬鹿じゃないの!?
佳織が、今どんな気持ちでいるか分かってんの!!
何、のんびりと寛いでんのよっ!」
佳織を、そういう気持ちにさせたのはお前だろうが。
芽依「ケータイじゃ何だから、今から私ん家まで来てよっ!」
プツ、ツーツー
なんて奴だ。
が、佳織が心配だから急ごう。
芽依の家に行くと、奈津紀も来ていた。
開口一番、
「このマゾッ、私ら我慢してんのに、何で見ず知らずの人にお仕置きされてんのよっ!」
知るかっ、それは美咲さんに言ってくれっ!
二人の話だと、どうやら佳織は、俺が他人に玩具にされるのが嫌いらしい。
芽依や奈津紀は、この前の続きをやりたそうだが、佳織が許さないという。
そして二人からも、佳織が俺を好きだという話を聞いた。
ということは、佳織が俺の事を守ってくれてるのだろう。
俺は、佳織が愛おしく感じると共に、すまないという気持ちに包まれた。
それにしても、この二人は、俺を苛めることしか考えてなさそうだ。
芽依「美咲さんね?
あの人の企みでしょ?
こう言っちゃあなんだけど、あの人常識が無いよ。」
その通りだが、美咲さん一人に罪を着せるのは、気が引ける。
芽依と奈津紀は、美咲さんの悪口に花を咲かせ始めた。
俺は、そういう話を聞きたくない。
「なあ、そんな事より、佳織探しに行こうぜ。」
それから三人で、心当たりを探してみるが、見つからない。
ケータイも相変わらず繋がらない。
ようやく夕方近くに、佳織からの着信が入る。
が、何となくとるのが怖い。
無意識に着信を切った。
芽依「この馬鹿っ!
あんた何やってんのよ!」
奈津紀「ホント、信じらんない!
悠っ、あんたお仕置き決定っ!」
二人の剣幕に、俺は慌ててかけ直す。
佳織「こらっ悠っ、お前何切ってんだよっ!
ふぅふぅ…
…まあいいや…
三日後、お前の仇をとってやるからなっ!
その日、空けとけよっ!」
プツ、ツーツー
え!?仇をとるって、どういうこと?
芽依と奈津紀に、佳織が言ったことを話した。
芽依「ふ~ん、そしたら美咲さんをお仕置きすんのかな?」
奈津紀「だね。
仇うちって言ったら、そういう意味だよね。」
俺は、芽依と奈津紀の解釈に驚いた。
佳織が美咲さんをお仕置きする…?
年も離れてて、性格も正反対だけど、スゴく仲のいい姉妹だ。
幼なじみである俺は、そこら辺、よく知っていた。
俺を苛めるけど、好きって言ってくれて、初めての人になってくれた美咲さん。
俺を守ってくれてる、そして好きでいるらしい、佳織。
何か嵐の予感がしてきた。
三日後、昼近く。
佳織、芽依、奈津紀が揃って、俺を迎えに来た。
いや、もう一人…
美咲さんが、三人の後ろで俯いていた。
いつも陽気な彼女が、叱られた子供みたいに悄げ返っている。
その姿に、可哀相な気持ちになったが、反面、何が起こるかのか期待もある。
佳織「悠っ、お前は嫌だろうけど、真里って奴のマンションに行くからな。」
なんと!
またあのドSの部屋に行かなきゃならないのか!?
というか、実は今回も罠で、佳織達を加えてのお仕置きじゃなかろうな。
佳織「悠っ、早くこっち来て車に乗れ。」
佳織の表情は、険しい。
下手にグズグズしてたら、ますます険しくなるだろう。
そしたら、自分の危惧も現実になりかねない。
俺は、大人しく従うことにした。
車内で、大体の話を聞いた。
それは、驚くべき内容であった。
美咲さんと真里さんは、本業だけでは生活出来ないため、『M性感』というヘルスで働いているという。
『M性感』とは、男性客がMで、女性から様々な責めのプレイを体験出来る風俗店のことだ。
二人は、デッサン会を口実に、俺を実験台としてプレイの研究をしたということらしい。
サークルのメンバーも、真里さんがそれとなく前置きしていたこともあり、好奇心も手伝って参加したとのこと。
佳織「お姉ちゃん、そうだよね?」
美咲さんは、無言で頷いた。
佳織は俺に、
「という訳で、未成年の悠を性的虐待した事になるよね。
警察沙汰にする代わりに、二人にお仕置きを受けて貰うことにしたんだ。」
俺は愕然とした。
特に、美咲さんが風俗店で働いていた事にショックを受けた。
それに美咲さんをお仕置き!?
やがて、嫌な記憶のあるマンションへと着いた。
佳織は、歩みの遅い美咲さんを急かすように、真里さんの部屋へ向かう。
呼び鈴鳴らすと、すぐにドアが開いた。
どうやら、真里さんも待っていたらしい。
彼女も蒼白な顔で、俺達を迎える。
そして、奥の部屋へと案内される。
他には、誰もいない。
が、佳織は怒ったように真里さんを問い詰める。
「ねぇ、何で他の連中が来てないの?
三日間の猶予は、全員揃わせる為でしょう?」
真里さんは、俯いて沈黙している。
その表情は、固く強張っていた。
佳織「ねぇ、何でって聞いてんじゃん。
答えてよ。」
佳織の執拗な問いに、真里さんはボソボソと返す。
「…あの娘達に知られたくないから…
…勘弁して…」
知られたくないのは、風俗店で働いていることだろうか?
何にしても、佳織の不機嫌さが増してるようだ。
佳織「じゃ、とりあえず、録ったやつ見せてよ。
話はそれからだね。」
問答しても仕方ないと思ったか、佳織は先へと促す。
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