ハリセンボンからの屈辱的な仕打ちの締めは、なんと剃毛である。

はるか似「子供が下の毛生やしてるのは、おかしいよね。」

おかしいのは、コイツの頭の中だ。

しかし、反抗は許されない。
また、しても無意味だろう。
安全剃刀で、俺の下の毛は、キレイさっぱり剃り上げられた。
その後ようやく、体を拭いて浴室を出る。

部屋に戻ると、高校生と中学生が談笑していた。
小耳に挟んだ会話の切れ端から、どういうお仕置きにするか相談していたようだ。

「そしたら、最後の二人、こっちに来て。」
真里さんの声に、中学生二人が近づいて来た。

それにしても、全裸で中学生からお尻叩きのお仕置きを受けるとは、余りにも惨めすぎる。
二人ともあどけない顔をしている分、我が身の情けなさに涙を催した。

中学生1「あれ?悠君、もう泣いてるの?
って、おちんちんの周り、つるつるじゃん。」
中学生2「ホントだ、何で~!?
それにしても悠君、泣き虫ね~。
私達が、ちゃんと躾てあげないとね。」

ふと視界に入った美咲さん。
芯から嬉しそうに、顔も紅潮している。

まず、一人が椅子に座り、俺を手招きする。
中学生1「は~い、悠君、ママの膝においで。」

すっかりママ気取りの中学生である。
俺は、羞恥のあまり動けない。

すると高校生達が、
「ほら、悠君、ママが呼んでるよ。
苛められてお漏らしする子は、いっぱい躾て貰わなきゃ。」
と笑いながら、俺を中学生の膝の上へと連れて行く。

さっきから嬉しそうな美咲さんが、
「真里、この子達まだ中学生だから、道具を使わせようよ。
平手じゃ、悠君も物足りないと思うから。」
と提案する。

今日は美咲さんに、よく驚かされる。
先ほどの優しさは、何処へ行ったのか…
俺を苛めたいのか、苛めたくないのか、よく分からない人だ。

真里さんも、同じ気持ちだろう、呆れた顔のまま、返事を忘れている。

中学生1「あ、じゃあ、道具使う代わりに、十分間好きなだけ叩いていいですか?」

真里さんを差し置いて、美咲さんが答える。
「いいわよ。
悪い子の悠君に、しっかりお仕置きしてやって。」

皆、思わずどっと笑う。
真里さんも苦笑いを浮かべて、頷いた。

中学生は、真里さんのゴーサインに、嬉しそうに嬌声を上げた。
そして、俺の髪を撫でながら、
「悠っ、しっかり反省してもらうからねっ!
叩かれる度に、『ママ、恥ずかしいお漏らしした悠に、お仕置きありがとうございます』って言うんだよっ」

まだ声も幼い。
それが命令口調である。

俺の羞恥と屈辱感は、頂点に達した。
が、今までのように、抵抗したら益々悲惨な目に遭うことから、
「はい…お仕置き…お願いします…」
と返事せざるを得ない。


中学生1「はい、ちゃんと挨拶できたね。
えらい、えらい。

じゃ、いくよ~。」

パチィーン!

「あぐうぅっ!
ま、ママ…恥ずかしい…お漏らしした、ゆ、悠に、おじおき、ありがとうございまずっ」

既に真っ赤に腫れ上がっているからなのか、中学生の平手打ちが半端なく痛い。
こんなのを十分間耐えきれそうにない。

真里「変態、この子の平手、痛いだろ?
中学生といっても、私の空手の後輩だからな。
しかも、県大会三位だぞ。」

なんですってぇ!?

真里「六秒で一発として、百近く叩かれる事になるな。
こりゃ、お仕置きとしてはハードだな。
でも嬉しいだろ、変態。」

俺は唖然とした。
冗談じゃない、逃げなきゃ殺される。

中学生の膝から脱出を、試みようとしたが、高校生達とハリセンボンに、両手両足を取り押さえられた。
そしてガムテープで、両手、両膝を、中学生が座ってる椅子に何重にも巻きつけ固定された。

中学生1「しょうがない子ね~。
手加減してあげようと思ったけど、逃げようとしたから厳しくいくね。

悠、分かった?」

本能では、なりふり構わず謝るべき、と告げるが、年下の女の子にそんなみっともない真似は出来ない。
というか、本来、見苦しく泣き喚くのも許されない。
ここは、意地でも相手の思い通りにいかないようにせねば。

俺は、ぐっと歯を食いしばり、無言を通すことにした。

中学生1「あれ?
悠、お返事は?」

パッチィーン!

「くうっ!」

中学生1「あれれ?
反省の言葉は?

悠、ひょっとして悪い子になっちゃったの?

じゃあ、こっちも手加減無しでいくね。」

パッチィーン!
パッチィーン!
パッチィーン!

凄まじい連打が、俺の尻を襲う。
その痛みに、涙がこぼれてきた。

中学生は、文字通り一切の手加減をしない。
同じとこへ、集中砲火を浴びせてきた。

俺は、自分の選択が誤りであったことに気づく。

「うっ、うぅっ、
ご、ごめんなさい、ごめんなさいっ、もう反抗しませんっ!
お願いしますっ、手加減じでぐらざいぃっ!」

見栄も外聞もなく、中学生に哀訴した。

中学生1「今頃遅いよっ!
たっぷり反省してもらうからねっ!」

「お願いじばず、お願いじばずぅ、ぼ、ぼう、だえぎればぜんんっ!」

中学生1「大丈夫よ、お尻叩きで死ぬことないから。

それよりも、悠をいい子にしてあげないとね。」

足を端つかせて、痛みを紛らわせることも出来ない。
俺に出来ることは、無様に泣き喚き、哀訴しながら、僅かにお尻を左右に振るだけだ。

「ごべんなざぁいっ!
何でも言うごどぎぎまずがらぁっ!

ゆ、許じでぐらばいぃっ!」

この時、真里さんの、
「よし、五分経過。」
という声が聞こえた。