仕方なくコンビニの袋に右手を入れて一枚とる。

自分で書いたヤツが当たることを祈りつつ開くと、
『女性の下着を穿くこと』

なんじゃこりゃ~。
俺以外は罰ゲームじゃないじゃん。

芽依「おっ、私の書いたやつだ。
おめでと~。」

「ちょっと待てよ。
下着の着替えなんて出きるわけないだろ。」

美咲さんは俺の言葉に、
「大丈夫、穿かなくなったのを貸してあげるから。」
と部屋を出て行った。

「ちがう、美咲さん、俺が言いたいのは…」
と言おうとすると、
佳織「どうせスカートで見えないからいいじゃん。
男のくせに細かいよ。」

佳織の言葉に俺は沈黙してしまった。

奈津紀「前から思ってたけど、悠って佳織には素直だよね。」

佳織「仲良いだけだよ、なっ、悠?」
佳織は意味ありげな笑みと視線を送ってきた。

「あ、ああ。」
と俺が返したとこで美咲さんが戻ってきた。

美咲「はい、悠君これに穿き変えて。」

渡されたのは水玉模様のショーツだ。
美咲さんが使っていたショーツと思うと、ちょっとドキドキする。

開き直りもあったろう。
俺はいそいそと穿き変えた。

ショーツは穿き心地が悪くないが、前の方がはみ出すのではないかという頼りなさがあった。

とにかく俺はこれで身につけてるものは、全部女性物になってしまった。

芽依「ねぇ、スカートめくってみて。」

またくだらないリクエストが出る。

女装した上に、女物のパンツはいたのを見せられる訳がない。

が、佳織がまた口を開く。
「ホントに穿いたかチェックすんだよ。
当然だろ?」

佳織の言葉に、俺はしぶしぶ後ろ向きになる。

佳織「顔はこっち向けよ。」

佳織の言葉に、俺は振り返る。
そしてスカートをお尻まで捲り上げた。

芽依「うわっ、マジで穿いてる~。
悠、変態~。」

その言葉に他の三人もどっと笑う。

俺は屈辱的な仕打ちに俯いて震えていた。
笑い声の中、ひたすら羞恥に耐えていた。

ふと、

パシャ!

その音にハッとすると、奈津紀がデジカメをもって笑っている。

奈津紀「悠、見てごらんよ。
あんたメッチャ萌えるから。」

その言葉にデジカメの画像を見ると、真っ赤に照れた美少女がスカートをめくっている。
まるで弱みを握られて、強制させられてるような妖しさがあった。

俺は写真撮られたことも忘れて思わず息をのむ。
ヤバい…
自分に恋をしそうな可愛さだ。


佳織「じゃ、次いこ次。」

芽依「わぁ~、メッチャ楽しくなったね。」

ちなみに俺は楽しくない。
が、新たな自分発見に少しワクワクしてきたのも否定出来ない。
とりあえずデジカメの画像は後で考えることにしよう。

二回目、勝者はまたも美咲さん。

美咲「はい、悠君一枚引いて。」
ニコニコしながら袋を俺に差し出す。

またかよ…
俺は諦めたように一枚引く。

開いてみると、
『お尻叩きのお仕置き』
と書いてある。


「はあ!?何これ?」
俺は思わず驚きの声を上げた。

佳織は俺のリアクションに、ひょいと内容を覗く。
「何これって、お尻叩きのお仕置きだよ。
字、読めないのか?」

「じゃなくて、
なんだよ、お仕置きって…」
俺の言葉を遮るように、
「よし、一番目は私が叩いてやるよ。」
言い終わるや否や佳織は俺を抱えようとする。

「話聞けよ、何だよこれ」
俺は暴れて抵抗を試みるが、残念なことに力で佳織に負けている。

そして俺は、佳織の顔を見てギョッとした。
佳織はこれ以上ないくらい嬉しそうな顔をしている。

何考えてんだコイツ、と思っている内に、佳織は椅子に座り俺を膝の上に乗せようとする。

冗談じゃない。
幼なじみの同級生にお仕置きなんてされてたまるか。

佳織「悠っ、罰ゲームだろ?
逆らうとヒドい目に会うよ。」

いくら佳織の言葉でも、今回は聞けない。
俺も必死に抗い続ける。

と、急に体が宙に浮いた。
足元を見ると美咲さんが俺の両足を抱えている。
その傍らで奈津紀がガムテープで俺の両足を巻きにかかる。

今度は芽依に両手を掴まれた。
芽依は俺に微笑むと、
「悠ちゃん、言うこと聞かないとダメでちゅよ~。」
と赤ちゃん言葉で俺をからかう。

奈津紀は足が終わると、すぐさま両手をガムテープで縛っていく。
見事な連携プレーだった。

瞬く間に俺は、佳織の膝の上で両手両足を縛られた姿になる。
しかも女子高生の制服に水玉のショーツという、情けない格好でだ。

佳織はウキウキした声で俺の尻を撫でながら、
「さあ~て、悠っ!
反抗した罰で厳しくいくよ~。
覚悟はいい?」

俺は佳織からのお仕置き宣言に、激しくうろたえた。
「まてよっ!
これじゃ、罰ゲームじゃなくて虐めじゃないか!」

佳織「悠はまだ素直になれないのね~。
でも関係ないわよ。」

ぱんっ!

スカートの上からだ。
痛みはそれほどでも無いが、同級生を含めた三人の異性の前で、同級生にお尻を叩かれることに激しい羞恥と屈辱にみまわれた。

芽依「佳織、お尻叩きって直にやんないとお仕置きにならないんじゃない?」

俺は耳を疑った。
怯えたように芽依を見上げる。

デジカメを持った奈津紀が、俺の表情を見て写真を撮る。
「悠~、マジ可愛い~。
今にも泣きそうな顔が最高~。」

佳織は芽依の言葉に、
「そうだよね~。
お尻丸出しにしないお仕置きってありえないよね~。」
と、心から嬉しそうに答える。

そしてあっさりとスカートが捲られる。
下半身にひんやりと外気を感じた。

俺は何とか逃げようとするが、佳織の左手に腰を抑えられ体は動かせない。

佳織の右手がショーツにかかったと思ったら、一気に膝まで下げられた。
俺は4人の女性の前で、お尻を丸出しにされた。


美咲「へ~、悠君、綺麗なお尻ね~。
こうして見ると本当に女の子みたいよ。」

芽依「うっわ~、白くて小さなお尻。
悠、あんた本当に男の子?」

奈津紀「あれれ?悠、泣いてんの?
でも可愛い~。」

俺はあまりの屈辱に悔し涙を浮かべていた。