続いては10月31日投開票の衆院選。
熊本県内それぞれの選挙区の候補者の訴えと構図をお伝えします。
22日は、前職と新人の三つどもえの戦いとなった熊本3区。
そして、前職同士の一騎打ちとなった熊本4区です。
熊本3区は山鹿市、合志市、菊池郡市、阿蘇郡市、上益城郡が選挙区でご覧の3人が立候補しています。
【N党・新 本間明子 候補】
「NHKの集金のあり方について国民の皆さん、多くの皆さんに知ってもらうために今回立候補しました」
『NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で』新人の本間 明子さん。
NHKの受信料を支払った人だけが視聴できる「スクランブル放送化の実現」を
訴えます。東京都在住の2児の母でウェブ制作会社社長の本間さん。
初めての選挙戦は知名度アップを図ろうとロードバイクで各地を周り、街頭演説の様子や予定はSNSに投稿して支持を呼びかけています。
【N党・新 本間明子 候補】
「NHKを見る人には適正な金額を払ってもらい、見ない人は払わなくていいようなごく普通の庶民感覚、当たり前のことを実現したい」
【自民・前 坂本哲志候補】
「地方からの経済回復を成し遂げていこうではありませんか」
自民党・前職の坂本 哲志さんは党所属の県議や地元の市町村長などとの組織力で
7回目の当選を目指します。
菅内閣では地方創生や少子化対策の担当大臣を務めた坂本さんは自身の実績をアピールします。
【自民・前 坂本哲志候補】
「これからはコロナ後の経済の再生を果たしていかなければなりません。20~30兆円の補正予算案を組んで隅々まで行き届くような経済がV字回復するような
経済対策、お金の使い方をしていかなければなりません」
アフターコロナの経済回復として観光業や飲食業への支援の拡充。ロボットなどの先端技術を活用したスマート農業の推進などを訴えます。
社民党・新人の馬場 功世さんは初の国政選挙に野党統一候補として挑みます。
社民党や、馬場さんを支持する連合熊本の幹部らが出席した出陣式では自民党の政治とカネの問題を批判しました。
【社民・新 馬場 功世候補】
「モリカケ問題や桜を見る会はまさしく政治の私物化であり権力の腐敗であります。野党共闘で政権交代しかありません」
選挙戦初日から社民党の福島みずほ党首が熊本入りし馬場さんの支持を呼びかけます。
【福島みずほ党首】
「農業問題を頑張る、地方のために意見を言える議員、馬場 功世を3区の皆さん国会に送ってください」
県職員時代、農家の経営改善などに取り組んできた馬場さん。
農家が安定した農業経営ができる補償制度の実現や、大企業の内部留保金への課税によるコロナ禍で疲弊した生活と経済の再生などを政策に掲げます。
続いては熊本4区。八代・人吉・宇城・天草など県内で最も広い選挙区でご覧の2人が立候補しています。
8回目の当選を目指す自民党の金子 恭之さん。
選挙戦序盤は去年7月豪雨の被災地、八代や人吉球磨地域を党所属の県議や地元の市長村長と回りました。
【自民・前 金子 恭之 候補】
「この4区あるいは熊本の意見が内閣のど真ん中に直通でつながる」
岸田内閣で総務大臣を務める金子さんは自・公政権の政策実現力をアピール。
豪雨からの復興については、これまでの国の補助金や権限代行による復旧工事などの実績を強調します。被災したJR肥薩線とくま川鉄道については再開に向けて働きかけると訴えました。
【自民・前 金子 恭之 候補】
「私は役割を果たしていく地方の議員だからこそできる被災地だからこそできる
総務行政を務めていきたい」
前回の衆院選で比例復活した立憲民主党の矢上 雅義さんは再び金子さんに挑みます。選挙戦初日は党所属の議員や連合熊本の幹部らと宇土市で出発式。
【立憲・前 矢上 雅義 候補】
「安心して国民・県民が暮らしていける防災対策に頑張りたい」
そのあと球磨村の仮設団地を訪れ被災者たちに今後の復興に向けた政策を訴えました。
序盤戦は、豪雨で大きな被害を受けた人吉球磨や芦北地域を回った矢上さん。
宅地かさ上げの早期実施による被災者の生活再建のほか、JR肥薩線とくま川鉄道の復旧支援や災害時の孤立集落対策として衛星電話の整備などを訴えます。
【立憲・前 矢上 雅義 候補】
「早急に宅地かさ上げを実施するとともにJR肥薩線の早期復旧を通して生活・経営再建に全力で取り組む」