東京都北区議会の定例会最終本会議で8日、討論に立った公明党の須藤彰雄議員は、選挙期間外に「名前入りたすき」を着用して街頭演説することを“違法”だと区選挙管理委員会が各党に通知しているものの、共産党が臆面もなく繰り返す行為の「間違いを認め謝罪すべき」と追及した。

共産党は北区で今年6月、都議選の告示前にもかかわらず、出馬予定の都議が名前入りたすき着用で街頭演説していた。「選挙違反ではないか」と同月の区議会企画総務委員会で公明議員が指摘。共産党は事実と認め、陳謝していた。

ところが、先月19日には衆院選小選挙区の東京12区に共産党から出馬予定の前衆院議員が、選挙期間外に北区内で名前入りたすきを街頭演説で着用している様子が翌日付の「しんぶん赤旗」に掲載。これに対し、公明党の坂口勝也議員が1日の区議会決算特別委員会で、国会議員をめざす者が「平気でルール破りしては区民に顔向けできない」と断じた。

しかし共産党は同委員会で、名前入りたすき着用の街頭演説を「政治活動であり、ルールを守っている」と強弁し、今度は開き直った。