「自殺増だし感染対策をやめて経済を回そう」は暴論

2020/11/19
薬師寺 泰匡(薬師寺慈恵病院)

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行の第3波が到来した模様です。まん延を防ぐべく、様々な自粛が呼びかけられる一方、「これ以上の自粛は生活が成り立たない」ということで、経済を回しながら感染は広げないようにするという線引きを探る状況が続いています。

著者プロフィール

薬師寺泰匡(薬師寺慈恵病院院長)●やくしじひろまさ氏。富山大学卒。岸和田徳洲会病院(岸徳)での初期研修を経て救急医療の面白さに目覚め、福岡徳洲会病院ERで年間1万件を超える救急車の対応に勤しむ。2013年から岸徳の救命救急センターで集中治療にも触れ、2020年から薬師寺慈恵病院に職場を移し、2021年1月からは院長として地方二次救急病院の発展を目指している。週1回岡山大学の高度救命救急センターに出入りし、ますます救急にのめり込んでいる。

連載の紹介

薬師寺泰匡の「だから救急はおもしろいんよ」
ER×ICUで1人盛り上がる救急医。愉快な仲間達と日本一明るい救命センターを目指して日々奮闘し、「ER診療の楽しさ」の伝承にも力を入れています。出会った患者のエピソードや面白かったエビデンス、ERを離れた救急医の日常までを綴ります。

この記事へのコメント(6件)

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  • Freud(2020/11/28 08:26)

    自殺者の半数は経済的原因とされています。救急の現場まで到達できるのは救命可能性のある方で、既遂者はその何倍もいますので救急の現場の印象だけで自殺者全体の話はできないと思います。

  • ウルトラの親父(2020/11/27 17:03)

    「エビデンスに基づいて人をほめる」というのはいいですね。相手をきちんと見ていないとできないことです。私もやってみようと思います。「サンクスカード」を使っている組織もありますが、それと根っこは同じですね。医療現場だけでなく、一般の上司や教師とも共有したいお話しです。 まず「エビデンスに基づいて嫁をほめる」ことからやってみようと思います。

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