朝に感じる「漠然とした不安感」の原因と、その対処法

アラーム音が、不安感のトリガーになってしまうことも…!

神経が鋭くなりやすい朝は、不安の症状を起こす人が多い時間帯。イギリスの調査によると、朝に漠然と広がる不安感に襲われた経験がある人は意外と多いよう。本記事では、その原因が一体何なのか、そしてどう対処したらいいのか、専門家に詳しくききました。アラーム音が、不安感のトリガーになってしまうこともあるんだとか…。
Tara MooreGetty Images

朝起きた時、何かむかむかするような感覚に陥ったことはない? はっきりとはわからないけれど、漠然と広がる不安感。朝、こういう不安感に襲われた経験がある人は意外と多いよう。

原因は一体何なのか、対策はどうしたらいいのか、<Red>が専門家に詳しくききました。


【INDEX】


    朝、不安感を感じる人はどれぐらいいる?

    最近のイギリスの調査では、ストレスと不安を感じる人は増加傾向にあり、若者の3人に1人が、収入の面やら住居のコストやら、さまざまな理由で1年前よりも不安が増大していると回答したそう。

    また、10人に1人以上の人が、人生の中で「生活に支障のある不安障害」を経験する可能性があるとか。そして、最も切実に不安感にさいなまれるのは目覚めた直後とのこと。

    「朝は、不安の症状を起こす人が多い時間帯です」と語るのは、イギリスの精神衛生関連福祉団体、<アングザエティ UK>のCEOでメンタルヘルスの専門家であるニッキー・リッドベターさん。

    「たとえば、朝に不快感を覚えて目が覚めることがよくある、という人は、不安感が生活に影響していると考えられるかもしれません」

    25歳のローラさん(仮名)は、人生の大半を不安感にさいなまれながら過ごしてきたそう。「私の場合、不安感は朝に強くなるんです」とローラさん。

    「不安感は1日中感じますが、朝はたいがい不安の発作とともに目が覚めます。とにかく目を開けたとたんに不安を感じるんです」

    さらに彼女は、こう続けます。

    「私は強迫性障害(OCD)を抱えているんですが、目が覚めたとたんにそれが始まって、ささいなことまで考えすぎてしまうんです。たいてい、動悸や手のひらの発汗、息切れといった肉体的な症状として出てきます」
    rear view of sad man sleeping on bed
    MaskotGetty Images

    朝の不安の原因

    では、そもそも朝に不安を感じるのはなぜ? リッドベターさんによる解説がこちら。

    1.朝は特に神経が鋭くなる

    「一晩ぐっすり眠った後は、意識がリフレッシュしていて、脳が情報処理にとりかかる態勢ができています。睡眠中はリラックスしているため、朝に目が覚めると反動のように心配事がわいてきて、リフレッシュしきった脳がその不安な思いをまず処理しはじめてしまうというわけなんです」
    「その後の時間は通常、朝よりは疲れてくるので、そうした心配やストレス要因について深く考える余力はなくなってくると考えられます」

    2.横になっている時ほど、自分の思考に集中してしまいがち

    「朝は、これから過ごす1日について考えをめぐらす時間。その日のうちに起こるであろうことや問題などについて『もしこんなことが起きたら』という仮定にもとづく不安が発生しがちなんです

    3.睡眠中に見た悪夢が、漠然とした不安感を引き起こすことも

    「悪夢を、実際に起こったことのように感じて目を覚ます人もいます。そういう場合、夢の中で起こったことが原因で、現実に肉体的な症状が引き起こされてしまうんです」

    4.アラーム音が不安感を引き起こすことも

    これは、 睡眠のある特定の段階でアラームによって目が覚めたときに、体内で恐怖に対する「闘争・逃走反応」(ファイト・オア・フライト反応)に類似する仕組みの一種である「恐怖反応」が引き起こされるからとのこと。

    不安感が続くことによる健康被害

    こうした不安感が日常的に続くと、肉体的にも精神的にも健康への影響はかなりのものになる可能性が。

    前出のローラさんも、こんな風に言っています。

    「1日中ネガティブな気分に陥ったままにならないようにするには、ものすごい努力が必要です。不安との戦いで最悪なのは、1日がスタートする前に、このせいで疲れきってしまうことなんです」

    朝の不安感の対処法

    リッドベターさんによると、対策はいろいろあるそう。効果的な対策のひとつは、アラームを起床時間の10分前にセットするようにするなどして、不安と向き合う心構えの時間をとるというもの。

    「起床後に余裕をもたせることで、急がなければという余分なストレスや、遅刻するかもしれないという不安を防ぐことができます」

    朝のコーヒーをカモミール・ティーに替えてみるのもオススメだそう。その理由は、刺激物が不安の症状を悪化させることがあるから。

    また、起きたらすぐFacebookやTwitter、InstagramなどのSNSを見るという習慣がある場合は、やめたほうがいいとのこと。

    「絶えず更新内容をチェックしないと気がすまないとか、SNSのプレッシャーによって不安な状態になっている場合は、SNSチェックを最優先にするのをまずやめてみましょう」

    さらに、マインドフルネス(瞑想)なども効果的。ローラさんは、朝<Netflix>で予定調和の内容のものを視聴したり、瞑想アプリを活用したりしているそう。

    「まだ完全に目が覚めていないうちにこういうことをすることによって、かなり気分が楽になります」

    時間があるときには、ヨガエクササイズを実践してみるのも有効とのこと。「ヨガは心身にエネルギーを行き渡らせ、ストレスに対する『闘争・逃走反応』から頭を切り替えるのに有効な場合があります」と、リッドベターさん。

    「それに、朝一番にエクササイズを行うことは、幸せを感じるホルモンとも言われているエンドルフィンの放出につながり、落ち込んだ気分や不安と戦えるようになるとも考えられます」

    ただし、不安の元となっている根本的な原因に取り組むことも重要。それには、カウンセリングを受けたり、認知行動療法(CBT)を実践したり、かかりつけ医を通じてトークセラピーのサポートを受けるなどの手段があるとのこと。

    「朝、漠然と不安を感じることがあるのは自分だけじゃなかったんだ」ということがわかるだけでも、少し気持ちが楽になったはず。できるだけすっきりしたスタートを切れるよう、起床後すぐの過ごし方を工夫してみて!


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    ※この翻訳は、抄訳です。

    Translation:西山佑(Office Miyazaki Inc.)

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