ONE DAY SCHEDULE
-
8:30
- 出社
- メールを確認し、1日の
作業に
備える。
-
9:00
- プロジェクト会議
- プロジェクト担当者と、
業務調整や
進捗状況の
確認を行う。
-
13:30
- 工場訪問
- 製造機器メーカーの工場を訪問。
納入機製作の進捗状況を確認する。
-
16:00
- 資料作成、設計
- 発注者の打合せ資料作成。
-
19:30
- 退社
- 繁忙度によって変わる、
この時間を
退社の目安に
している。
01
仕事内容
お客様の要望を引き出し、形にしていく仕事。幅広い業務を担当し、生産性の高い施設をつくり上げる。
私が所属する生産・研究施設第1グループは、主に医薬品の生産工場の設計を手掛けている部署。担当者は建物の建設、生産機器の選定や調達、工場内のレイアウトなどに携わるのはもちろん、現場にて施工管理業務や生産機器の試運転業務も担当。生産性の高い施設を総合的にプロデュースするのが役割です。お客様からのオーダーは「これだけの敷地で、1年に何億錠の固形剤を製造したい」といった最終的な生産目標のみ提示されることが多いため、「原材料はどんな性質のものなのか」、「何人の作業員がどんな動き方をするのか」など、さまざまな設計条件をヒアリングしながら設計をつくり込んでいきます。そのため、技術的な知識はもちろん必要ですが、相手の要望を引き出す交渉力も必要とされます。また、170年を超える歴史を持つ鹿島の中にあって、エンジニアリング部門はまだスタートして20年弱ほどの部署。ノウハウを蓄積しながら事業の柱に育てていくのも私たちの仕事です。
製品だけでなくお客様への深い理解こそが安心と高品質を両立させる鍵となる。
例えば、医薬品の工場を設計するうえで考慮しなければならないのは、生産に携わる人たちの安全性。薬品などを生産する施設では、生産過程で健康な人が誤って摂取すると重大な障害を引き起こす原材料を使用していることも少なくありません。そのため、お客様と一緒に作業の手順を確認し、危険な材料が空気中に飛散する恐れのあるスペースではアイソレーター等を設置するなど、原材料を封じ込めるといった技術が必要になります。住宅やオフィスビルなどと異なり、生産設備は完成後にいかに安全で効率的に製品を生み出すことのできる仕様になっているかが最も重要。そのため、お客様の製品やビジネスモデルについても知識が深まっていくのがこの仕事の面白さのひとつです。多方面の知識をより深め、お客様の事業の発展に貢献できるような工場をつくっていきたいですね。
02
入社の動機
生産という機能を持つ建築物に興味を持ち、鹿島のエンジニアリング部門で働きたいと思った。
大学院では冷媒の熱物性の測定や熱エネルギーシミュレーションなど、どちらかというと設備に近い研究をしており、同じ研究室からはインフラ系の会社に就職する先輩や同級生が多かったのですが、私は鹿島の社員の方と出会ったことから建築に興味を持つように。特に工場やプラントなどは単なる建物ではなく、ものを生み出す生産機能を持った施設であることと、設計から施工まで幅広く担当できることに魅力を感じ、入社を決意しました。
03
今後の目標
理論と知識を深め、何かの分野で「鹿島で一番」と言われる存在を目指したい。
「この分野のことなら披田に聞けば間違いない」と思ってもらえるような確固たる専門分野を持つことが目標です。そのためには、より一層深い理論と知識を身につける必要があると思っています。私たちが手掛ける施設は、勘や経験ではなく、すべてを理論的に説明できるものでなくてはなりません。何かの分野で「鹿島で一番」の存在になりたいですね。
04
休日の過ごし方
休日はゴルフや、ライブ、野球観戦へ。なるべくアクティブに過ごすことを心がけている。
オンとオフの切り替えをしっかりするため、休日はなるべく家で過ごさないようにしています。会社の同僚や友人、時には仕事を通じて交流を深めた方とプライベートでゴルフに行ったり、好きなアーティストのライブを見に行くことも多いです。また小学校から大学まで野球部に所属していたため、今でも野球を観戦するのは大好きです。特に地方の現場などに行ったときはその土地の高校野球をよく見に行きます。
05
鹿島の社風
お客様にとっての「最適」。それを追求するのがエンジニアの責任だと思う。
良いものをつくるために常に全力で品質を追及する社風を感じます。例えばコンペなどで提案が評価されることはエンジニアとして最も誇らしい気持ちになる瞬間ですが、お客様の目的を考えた場合、品質だけではなく価格や工期といった全体のバランスを考慮した最適化を図ることがより重要だと考えます。お客様の経営方針や業務内容によってプロジェクトごとに重要な要素の優先順位は異なるため、各プロジェクトでお客様が重要視されているものは何か、もっと言えば各担当者が最も求められていることは何かを常に考えながら、業界の中でも高水準の鹿島として、最低限確保しなければならない品質基準を追求しながら取り組むことがエンジニアとしての責任につながると考えています。
学生へのメッセージ
“自分のやりたいこと”を見つけるのは簡単ではありませんが、とても重要なことです。固定概念やこれまで学んできたことだけにとらわれず、視野を広げいろいろな会社を見ることをオススメします。
MESSAGE
※原稿は取材当時のものです。
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