最初に言っておきますが、Fairies(フェアリーズ)が大好きです。
大好きすぎるゆえに、今のこの状況がかわいそうすぎるので、なぜこうなってしまったのかを、ちょっと考えてみたいと思います。
●なにがかわいそうなの?
オリコン調べによると、CD発売日から1週間での総売上が約9800枚と1万枚に達しなかった。
初登場11位という結果。TOP10にも入れなかった。
期待しているほど、売れなかった。
●デビューシングルなんだから、そのぐらいなのでは?
ものすごい額の広告宣伝費をかけているので、それに見合った売上をしないと困る。
●どのくらい広告宣伝費をかけたの?
正式な額は分かりませんが、TV、CM、街頭POPの露出は、類を見ないぐらいの露出でした。
・TV
スッキリ
いいとも
サンジャポ
HEY3
カミスン
ほか多数
・CM
GALAXY S II
ハーゲンダッツ
レコチョク
ロッテ Fit’s
・街頭広告
主に渋谷を街頭ジャック
東急ストア 表、裏
センター街
タワレコ
ラッピングカー
デビューもしてない(デビュー間もない)グループにここまでお金かけるのも、異例。
つまり、「お金かけたわりに、売れてないよね」という状況。
スタートダッシュが切れなかったわけです。
では、なぜスタートダッシュが切れなかったんでしょう?
歌も上手だし、ダンスは他のアイドルとは比べものにならないほど上手。
顔も似たような顔が多いという意見があるかもしれないが、みんな可愛い。
マイナス面が少ないと思えるグループなので、メディア露出を多くすれば
認知度が上がり、売れるというストーリーは見えてきそうです。
なのに、なぜ?
その理由は5つあると思います。
(1)アーティストではなくアイドルとして売りだしてしまった
(2)若い男性層より女子中高生がメインターゲット
(3)デビュー曲を大人っぽいナンバーにしてしまった
(4)歌う人を一人にしてまった
(5)個々のイメージカラーを統一しなかった
ひとつづつ紐解いていきましょう。
(1)アーティストではなくアイドルとして売りだしてしまった
Fairies(フェアリーズ)は、安室奈美恵・DA PUMP・SPEEDを輩出したヴィジョンファクトリー所属。つまり歌って踊れるアーティストグループ。
しかし、Fairies(フェアリーズ)は、平均年齢13.1歳という若さとそのビジュアルの良さを売りに、アイドルというフィールドで勝負をしようとしたのが敗因。
AKB48、SKE48、NMB48、ももクロ、スパガ、スマイレージなどなど上げればキリがないくらいアイドル戦国時代。他のアイドルグループと横並びにされては、埋もれてしまう。
アイドルというフィールドで戦ってしまっては、勝ち目がないので、アーティストとして打ち出したほうが良かった。
(2)若い男性層より女子中高生がメインターゲット
アイドルとして売り出すのであれば、コアなファンをいかに囲い込むかが焦点です。
オタクという言葉でカテゴライズするとあれですが、コアなファンが多い若い男性層の購買量は、スタートダッシュには必要不可欠です。
しかし、Fairies(フェアリーズ)の売り出し方は「アイドル」ですが、実際は「アーティスト」寄り。
なので、そのコアなファンを囲い込めなかったのも要因のひとつ。
あと、「ダンスが上手で可愛い」ということからFairies(フェアリーズ)には、同世代のファン、広く言うと女子中高生のファンが多いです。
何回かライブ会場に行きましたが、たしかに他のアイドルグループに比べると中高生のファンの割合が多かったです。(あくまで割合なので、絶対値的には、圧倒的にコアなファンが占めてますが。)
TVの切り口も「同世代からの支持が多い」となっていて、女子中高生をメインターゲットにしたい模様。
若い男性層より経済的に劣る女子中高生がメインターゲットだと枚数は、伸びない。
(3)デビュー曲を大人っぽいナンバーにしてしまった
一番の敗因は、これだと思っています。
今回のデビューシングルは、両A面。
大人っぽいナンバー「More Kiss」
元気いっぱいナンバー「Song for You」
表A面が大人っぽいナンバー「More Kiss」なので、テレビで歌う曲は、すべてMore Kissでした。
ユーザが求めているのは、平均13.1歳という若さを売りとした元気いっぱいのナンバー。
なのに、なぜ平均13.1歳というコたちに、背伸びさせる歌を歌わせるのだろう。
みんな可愛い。
ダンスが上手。
歌がウマい。
元気な曲が歌える。
大人っぽい曲も歌える。
これを全部いっぺんに満たそうとして、表A面が大人っぽいナンバー「More Kiss」になったようだが、これが失敗だ。
ものには、順番がある。
元気な曲が歌えるという認知 → そんなコたちが大人っぽい曲も歌っているというギャップ
この方程式は成り立つ。
しかし、元気な歌が歌えるという認知がないのに、大人っぽい曲を歌わせては意味が無い。
SPEEDで例えると分かりやすいかも。
デビュー曲は、元気いっぱい「Body&Soul」 → それがあっての「White Love」
最初から「White Love」歌われても、戸惑うだけだ。
(4)歌う人を一人にしてまった
大人っぽいナンバー「More Kiss」
→ 伊藤萌々香が一人で歌う(他のメンバーは、コーラスもないダンスだけ。)
元気いっぱいナンバー「Song for you」
→ 全員で歌う
テレビで歌われるのは「More Kiss」な訳だから、
Fairies(フェアリーズ)というのは、センターの伊藤萌々香だけが歌って
残りのメンバーは、ダンスだけ。というイメージを植えつけてしまった。
メンバー7名もいるので、顔を少しだけでも覚えてもらうためにも、少しでいいから各々にコーラスパートが必要。マイクさえ持たされないなんてかわいそうすぎる。
このような面も考えても、表A面は、全員で歌う元気いっぱいナンバー「Song for you」にすべきだった。
(5)個々のイメージカラーを統一しなかった
いきなり7名の女子中学生の顔と名前を覚えて下さい!と言われても、はっきり言って覚えられない。
そのソリューションでよく用いられるのは、「色分け」だ。
ゴレンジャーでもそうだけど、真ん中は、赤で、アイドル的な存在はピンクなど
衣装の色を固定化して、色で判断してもらう。
顔と名前を一致してなくてもいいから、「黄色のコは、かわいいよね」とか言ってもらえればいいのだ。
がしかし!
Fairies(フェアリーズ)は、色を固定化していない。
大好きな清村川音を例に取ると、
CDジャケット写真では、「緑」
プロモーションビデオでは、「黄色」になっているのだ。
しかも、分かりづらくしているのは、
プロモーションビデオで「緑色」を別の人(井上理香子)が着ている。
これでは、ユーザが混乱してしまうのは、無理もない。
少なくとも、イメージカラーは統一しておくべき。
こう考えると、スタートダッシュが切れなかったのも、当然だったのかなぁとも思う。
Fairies(フェアリーズ)の本人達は、すごい頑張っているし、その想いとか伝わるので、
なんとか売り出す側の大人に、ぜひ頑張ってもらいたい。
アイドルとアーティスト。
二兎追うものは一兎も得ず。
アイドルというフィールドじゃなくてアーティストのフィールドで、妖精の羽を広げて頑張って欲しい。
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Fairies(フェアリーズ)がスタートダッシュを切れなかった5つの理由 | etekichi.com
marchelle Bottenfield
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