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桜を見る会に写真つき怪文書「入れ墨だらけの『半グレ』もいた」

一般人が容易に侵入できない議員会館内部で、入れ墨だらけの「反社」が桜を見る会に参加していたというビラがまかれた

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「桜を見る会」には1万8000人を招待。政府は招待者名簿を「廃棄した」という苦しい言い訳を続けている

「桜を見る会」を巡る問題が、いよいよ収拾がつかなくなってきた。

下の写真をご覧いただきたい。これは、11月18日に衆参議員会館の議員事務所に投函されたビラ、いわゆる「怪文書」だが、問題はその内容である。

「反社とされる人物が、大勢、今年の『桜を見る会』に参加していたことを示す写真が添付されていました。ご丁寧に入れ墨だらけの写真まで載っけてね。さらに21日には、追加の怪文書まで投函され、そこには写っている人物の犯罪歴が書かれた新聞記事が添付されていました。議員会館は一般人が入るには必ず荷物チェックがある上、アポなしでは議員のポストまでたどり着けない。身内がバラ撒いた可能性も否定できず、自民党内は上を下への大騒ぎになっていますよ」(自民党中堅議員

当該の怪文書に写っているうちの一人は、関西の裏社会では知らぬ者はいないほどの大物で、詐欺や恐喝容疑で逮捕された経歴の持ち主とされる。

「地下格闘技団体の代表も務めるなど目立った活動もしていた、有名な半グレですよ。逮捕されたときに山口組系の組員と一緒だったことから、暴力団とも繋がりがあったと言われています」(全国紙大阪社会部記者)

安倍晋三首相(65)主催という名目のもと税金約5500万円を投じて開催された「桜を見る会」に、本当にこんな人物が参加したとすれば、会を巡る一連の問題はさらに大きくなる(会を管轄する内閣府は本誌の取材に無回答)。

いままでスキャンダルがあれば素早く火消ししてきた安倍政権も、今回ばかりはそうはいかないという。というのも、危機管理を一手に担ってきた菅義偉官房長官(70)と安倍首相が、一枚岩ではないからだ。政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏が言う。

「『桜を見る会』問題に関しては、安倍首相が自ら釈明を繰り返し、そのたびに墓穴を掘っている。首相が自ら釈明するのは極めて異例ですし、それを見て何もしないのはこれまでの菅さんのやり方ではありません。おそらく、『ポスト安倍』の呼び声が高くなってきた菅さんに危機感を覚え、安倍首相が遠ざけているんでしょう。政権のツートップの足並みが揃わない限り、事態の収束は見えてきません」

安倍首相の地元後援者を大量招待した上、前夜祭ではホテルニューオータニで会費5000円の格安接待。税金の私的利用や公職選挙法違反疑惑が浮上しているなか、反社の招待まで……。「桜を見る会」が、いままで蓋をされてきた安倍政権の膿を一気に噴出させている。

議員会館にバラ撒かれた怪文書。反社とされる人物が、菅官房長官と握手している写真まで掲載されている
本誌未掲載カット 安倍晋三首相 総理主催の「桜を見る会」の写真つき怪文書が撒かれた

『FRIDAY』2019年12月13日号より

  • 撮影:鬼怒川 毅(1枚目写真)

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