あまりお金がかからない「オタ活」もあれば、お金がかかる「オタ活」もあります。いろいろな概念が「推し」と表現されるようになっている中でも、いわゆる熱狂的な「オタ活」をしているオタクたちは、「推し」という概念を持たない人にとっては、きっと信じがたいお金の使い方をしています。
どんな「オタ活」をしているかどうかで、出費は様々ですが、いくつか例を挙げてお話ししていきましょう。
実在しない存在である二次元の「推し」への出費の多くは、テレビアニメや映画作品の場合、DVDやBlu-rayのような映像媒体の購入、そして推しキャラクターの各種グッズの購入など、物に対する出費がほとんどの割合を占めています。
(例えば、人気アニメ『呪術廻戦』とリアル脱出ゲームを企画運営するSCRAPがコラボしたリアル脱出ゲーム「呪霊棲まう廃校からの脱出」でも多くのオリジナルグッズが展開されています)
街で同じ缶バッジがたくさんついた鞄を見かけたことがある人もいるのではないでしょうか。あれは通称「痛バ」といって、数十個の缶バッジを一つ一つ取り付けて作る、オタクの苦労と愛のかたまりです。
鞄のサイズにもよりますが、一つの鞄を一面埋めるにも50個以上の缶バッジを集める必要があります。単価500円程度の缶バッジだとしても、50個集めるとなると、25,000円も必要ということになります。
また、二次元のグッズはブラインド商品(袋を開けるまでどのキャラクターが入っているかわからない)が大半を占めます。つまり、10個買ったとしても10個推しが出るとは限らないのです。
缶バッジを数十個購入するという金銭面の負担も大きいですが、さらに推しじゃないキャラと推しの缶バッジの交換を募って、痛バを一面埋めつくす数の推しを集めるというとんでもない労力もかけているのです。
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