物事には表と裏があり、
反対側から見ればそちらも表となり、裏となりうる。
一方向しか見ず、一部分しか見ず、偏った判断をし、書き殴る。
何気ない一言がまた誰かを傷つけ、悲しませるという事に気付かぬまま。
そして、そんな態度とは裏腹に、自分は誰かを傷つけたりはしていないと信じ込み、また誰かを無意識に傷つける。
そんな連鎖が起きている。
昔からいじめたほう、傷つけたほうはすぐに忘れ、いつまでも覚えているほうがしつこいと責める事さえある。
一度ついた傷は消えない。
傷つけた自覚のない人ほど、自分が傷つけられた時には激しく反応する。
常に被害者ポジションにいるからだ。
まさか自分が誰かを傷つけるなどと思いもしないのだろう。
不思議なものだな。
まわりまわって、巡り巡って、加害者と被害者がループしている。
そこを抜け出すためには、自分を振り返る事、一度冷静になってみること、された事にだけフォーカスせず、自分がした事も考えてみるといいかもしれない。
片方の視点ばかりに気を取られていたら、大切なものを見逃すと思った。
両方の視点を持ち、最後にゆっくり自分に向き合う。
そうすれば、一方向から誰かを責めたり、自分が嫌になる事も少なくなるかもしれない。
自分だけが被害者という事はない。
そして、自分だけは誰かを傷つけないとも限らない。
あなたが今責めているその人は本当に悪者だろうか?
視点を変えればまた違うものが見えてくる。
一見加害者に見えるその人も被害者で、
被害者と思われている人は加害者の可能性もあり、
すべてハッキリと言い切れる事はない。
さらには、常に自分の主観で判断している事に気づかねばならない。
何事も多角的に見ていけば争いや諍い、仲違いも減るかもしれないね。
アイツが悪い!は裏を返せばアイツ(自分)も悪いと言われているようなもの。
世の中、見方を変えれば立場が逆転する事もあるのだから。