はてなインターネット文学賞「わたしとインターネット」
こんにちは、不動産ライターの小花絵里(おばなえり)です。
私は現在31歳。小5からインターネットの世界に入り浸っているので、ネット歴20年になります。
学校の人間関係に馴染めなかった私にとって、インターネットの世界は人生そのものと言っても過言ではないかもしれません。
とにかく、インターネットの存在は、私の人生の中でなくてはならないものです。
そこで今回は、はてなインターネット文学賞「わたしとインターネット」のお題から私の思いを書いていきます。
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インターネットは仮想の現実世界
私にとって、インターネットの世界は第2の現実世界でした。
というよりも、当時小・中学生だった私にとっては、現実世界そのもののように感じられました。
ここでは、私のインターネット人生を振り返ります。
家にも学校にも居場所がない
私が小学5年生のときにインターネットの世界にのめり込んだ理由は、家にも学校にも居場所がなかったから。
当時、親族の会社で働いていた父は理不尽な理由で解雇され、夜にトラックの運転手をしながら昼は資格を取得するための学校に通っていました。
5人の子どもを養っていかなければならないプレッシャーは、とても大きかったと思います。
父は、余裕がない生活のストレスを家族に当たり散らしていました。
そんなわけで、私は家に帰るのが嫌でなるべく家にいないようにしていました。
私は明るく元気な性格で、小学4年生までは楽しく学校に通っていました。
学校の人間関係に馴染めなくなったのは、小学5年生のクラス替えがきっかけです。
このクラスでは、人気ブランド服で身を固めたおしゃれで可愛い女子が中心になっていました。
つまり、貧乏でおしゃれとは程遠い私は蚊帳の外というわけです。
ただ、当時の私は勉強・運動がめちゃくちゃ得意で、割とハッキリ物を言うタイプだったので、大々的にいじめられることはありませんでした。
無視されていただけです(笑)。とはいえ、当時はとても辛かったですね。
私とインターネットの出会い
私の通っていた小学校が情報教育の指定校(当時の記憶が曖昧なので、ちょっと違うかも)になっていたので、かなり熱心にパソコン教育をしていました。
父に頼み込んで中古パソコンを買ってもらったことをきっかけに、ネットの世界にのめり込んでいきました。
小・中学生が集まる掲示板とチャットに入り浸り。
学校に行っていない時間はずっと張り付いていたと思います(笑)
そこで知り合った友達と文通したこともありました。
インターネットが現実世界に近づいていく
中学3年生頃から、ネットで知り合った人と会うようになりました。
当時は「インターネットで知り合う人は危険!絶対に会ってはダメ!!」という風潮だったので、家族などには言わずに行動しています。
とはいえ、1対1で会うのは私も怖かったので、会う相手は学生のみ。
さらに、友人も連れて行って一緒に街中を歩くだけにしたり、路上ライブをしているところを見に行ったりする程度にしていました。
正直なところ、小学5年生~中学生のときの学校の記憶がほとんどありません。
私の中で「学校は出席日数を稼ぎに行くところ」としか思っていなく、インターネットの世界こそが青春だったからです。
当時は「学校に通う時間が無駄」「ずっとインターネットの世界にいたい」と本気で思っていました。
徐々にリアルが生きやすくなってくる
私が通っていたのは地元の公立小・中学校。
地元はそこそこ治安が悪いこともあってか、学校内もあまり良い人間が集まっているとはいえませんでした。
地元最難関の女子高に入学したことで、価値観がガラリと変わりました。
内面が大人な人ばかり。尊敬できる人が集まっています。
勉強と部活どちらも熱中して、とにかく一生懸命頑張っていました。
高校3年間は、ほぼ毎日制服を着て学校に行っていました。
そのくらい、学校が楽しくて好きでした。
リアルが生きやすくなってくると、自然とネットとの付き合い方も変わりました。
これまでは「インターネットこそ私の現実世界」でしたが、リアルが充実してくると「インターネットは現実世界とは別の仮想世界」に変化しています。
リアルが充実してもネットの世界に居続ける
年齢を重ねて大人になっていくに連れて、ネット上の友人とリアルで会って遊ぶ機会が増えました。
数でいえば、学校で知り合った友達よりも多かったかもしれません。
ただ、時間が経過するごとにネットの友人と連絡が取れなくなることが増えました。
掲示板・チャット→メッセンジャー→Skype→LINEと連絡ツールが変わっていったこと・自分も相手もリアル世界が充実してきたことが影響していると思います。
それでも、ずっと連絡を取り続けている人もいます。その人たちは、ネット上で知り合ってから10年以上の付き合いになります。
私は、受験・就職・結婚・出産・育児……様々な人生のライフイベントを迎えました。
リアルが充実しても、変わらずインターネットの世界に居続けています。
インターネットの世界は、私にとってかけがえのない存在です。
かつて存在したインターネットで面白い人は、世界が一周してリアルの方が生きやすくなってしまった
「かつて存在したインターネットで面白い人は、世界が一周してリアルの方が生きやすくなってしまった」
これは、私が中学3年生の頃から仲良くしているネット上の友人の言葉です。かれこれ15年くらいの付き合いになりますね。
友人は、続けてこんなことも言っていました。
私もそうだけど、大人になったらもう嫌な人とか集団と関わらなくて良くなって、逆に今はリアルの方が好きなこと話したり遊んだりできて快適だよ、、リア充(死語)になったわけでもないのに、、
大人になるにつれて、嫌な人・嫌な集団と関わらなくてもよくなるから、インターネットの世界に逃げる必要もなくなってくる。
さらに最近はインターネットが身近になって、みんなが利用するようになった。
より多くの人がインターネットの世界に入ってくるようになって、現実世界と同様に自由な発言がしにくくなってきている。
そうすると、リアルの方が「好きな人と好きなことが話せる快適な世界」であることに気付いてしまう……。
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インターネットの世界は変わっていく
時代とともにインターネットのあり方は変化しています。
昔に比べると、インターネットの世界はリアルの世界にも多大な影響を与えています。
小学5年生から20年間、インターネットの世界に生きてきた私。
今は、Webライター・ブロガーという「仕事」としてもインターネットと関わりを持っています。
私にとってのインターネットは、もう1つのリアル。
きっと、これからも。
はてなインターネット文学賞「わたしとインターネット」