民主政権の憲法停止へ=男女平等、議会制など否定か―タリバン
【9月29日 時事通信社】アフガニスタンのイスラム主義組織タリバンの暫定政権は28日、男女平等をうたった民主政権時代の憲法を停止し、旧王制時代(1964~73年)の憲法を一時復活させると明らかにした。「イスラム法に反する部分は除外する」とも表明しているが詳細は不明で、同憲法に含まれた議会制などを否定する可能性が取り沙汰されている。
地元民放トロTVによると、暫定政権のシャライ法相代行が28日、中国の駐アフガン大使との会見で方針を明らかにした。ザヒル・シャー王時代の憲法を「暫定政権の間」復活させるといい、独自憲法制定までの経過措置という。
王制時代の憲法には、議会制や選挙実施、女性の投票権などが盛り込まれている。タリバンが「西洋的」と見なすこうした規定は取り入れられない可能性が高い。王制時代の憲法の効力がいつ復活するかについては明らかになっていない。(c)時事通信社