2021年辛丑、「革命の年」に「岸田革命」の狼煙が上がった
私は、年初に
という記事を書きました。
今年は10年に一度の「辛(かのと)の年」であることと、昭和天皇生誕120周年であることから、「革命が起きるかもしれない」と予言しました。
そして4月25日の参院広島再選挙の記事で 菅義偉内閣の「終焉」「総辞職」の方向が確定しました。
それにしても、菅義偉は呆れるほどしぶとかったですね(怒)
私は、拙著「四柱推命と政治 菅とバイデン: 晦気(かいき)の祟り」
で「遅くとも5月にはレームダック(死に体)になるだろう」と予想しました。
4月29日のかつての「天皇誕生日」にアップした記事
http://akimasa-fushimi.sakura.ne.jp/wp/2021/04/30/29750/
で、世界中で「反新自由主義革命」が同時に勃発することを予言しました。
「反新自由主義革命」の潮流は西側先進国では「既定路線」です
アメリカの「トランプ現象」イギリスの「ブレクジット」、そしてバイデン大統領の「反新自由主義政策」を見れば明らかです。
9月1日の記事で
次期総裁「岸田文雄&宏池会待望論」を書いたら、本当になってしまってびっくりしました。
更に2日後の9月3日に、菅義偉首相が退陣して2度びっくりしてしまいました。
岸田文雄新総理の「新しい資本主義」=「反新自由主義革命」の歴史的意義
歴史的意義
「小泉政権以降の新自由主義政策を転換する」と言う公約を掲げて、堂々と自民党総裁選に「圧勝」したことです。
★2001年4月26日以来、20年半の「小泉―竹中構造改革の否定と終焉」を意味します。
岸田さんが、自民党総裁選で、「小泉構造改革を再現したい」河野太郎と、「構造改革利権の既得権益者」の小泉進次郎を完膚なきまでに叩きのめした事実で明らかでしょう。
結果として「河野太郎の石破茂化」、若しくは「第二の石破茂」が確定しました。
石破茂は4度、自民党総裁選にチャレンジするたびに、党員党友票も国会議員票もすり減らして、20名いた石破派も脱会者が増えて15名になってしまいました。
そして、「小泉進次郎の粗大ゴミ化」が明確になりました。
初出馬以来、過去四回の衆院選で、一度も地元横須賀入りしたことのない進次郎が横須賀で発見されて地元民の失笑を買っていました。
生まれたばかりの岸田政権を否定する意見に反論する
1. 短命政権説
私はそうは思いません。
「短命説」を唱えるのは、高橋洋一ら「反日新自由主義者」達で、当然自分たちの願望が入っています。
目前に迫った10月31日投開票の衆院選で「ダメージミニマム=落選者の最小化」を達成すれば「必要条件」はOKです。
岸田首相は「衆院選の目標」を与党(自公)で過半数と言っています。
その議席数は233議席です。
直近の2017年の衆院選では
自民党・・・・・・284議席
公明党・・・・・・・29議席の
与党合計 313議席
公明党は創価学会と言う組織票ですから、取りこぼしはないと仮定して、必ず出る落選者は自民党の「魔の三回生」「魔の五回生」からでるとすると
284議席―233議席=51議席
で、MAX51人まで落選者を押さえれば、条件を満たします。
第二次安倍政権の3回の衆院選で「安倍人気」でビニールシートの様に「他力」で舞い上がった「資質の劣る」議員が79人残っていますから本当に力のあるものが28人生き残れば良いでしょう。
来年7月の参院選でも同様に「ダメージミニマム=落選者の最小化」を達成すればOKです。
衆院選に続き、参院選と言う「十分条件」をクリアすれば、衆院選の任期は4年後の2025年、参院の改選は3年後の2025年まで有りません。
一期3年は楽に務められるでしょう。
そして、参院選を乗り越えれば「内閣改造」をして、自派閥の宏池会を中心とした強力な布陣を敷くことができます。もう、細田派、麻生派と言う党内の大派閥に気兼ねする必要は無くなります。
2. 安倍・麻生傀儡政権説
「党役員人事」「閣僚の配置」ともに非常によく練られた周到なものだと思います。
ネトウヨが最も不満な高市早苗の政調会長人事
「でしゃばり」「人望が無い」高市早苗を押し込むには最適なポスト
You tubeの動画で
「伊藤詩織事件」で有名な山口敬之元TBS記者
「高市さんは細田派の中堅、若手から非常に嫌われている」
新自由主義者で嘉悦大学教授の高橋洋一
「高市さんは一定の人に非常に嫌われている」
You tubeで番組を持つ某元政治記者
「岸田陣営と高市陣営が2,3位連合を組むとき、岸田さんが3位になった時、岸田派の若手らが「俺は高市には入れない」と公然と不満を漏らした」
高市を猛プッシュした安倍元総理
「高市さんには友達がいないからな~」
閣僚にすると「閣内不一致」で混乱させられる危険が有る。
政調会長にするメリット
自民党政調会は国会で審議する法案を決める組織なので、高市をトップに据えると、「夫婦選択的別姓」や「LGPT法案」が阻止されます。
自民党右派に一定の配慮ができるわけです。
細田派からの党役員、入閣組は「反安倍・親甘利」の議員が多い。
安倍・麻生傀儡政権と言うよりは、自民党総裁選で岸田陣営の選対顧問になり、勝利に決定的な役割を果たした甘利幹事長に最大限の配慮をした「信賞必罰」「論功行賞」人事と言えるでしょう。
3. 発信力不足、経済政策に具体性不足と言う批判
★「新自由主義政策の否定」→「新しい資本主義」の提示自体が「刺激的過ぎるほど革命的」です。
元東京都知事の舛添要一氏や、先ほど触れた某元政治記者が「経済政策に具体性が無く、抽象的だ」と批判しています。
★しかし、私に言わせると「新しい資本主義=ステークホルダー資本主義」が分からないのは、現代経済学の基本を理解していないのと、世界の経済学の「最新の潮流」を知らないことの証左です。
私が別の機会に、読者様に嚙み砕いてわかりやすく解説する予定です。
★岸田政権が最低、総裁任期の「一期三年」やれば、国内の「反日新自由主義者」達は根絶されるでしょう。
それは、大阪府と大阪市、関西エリアから日本維新の会が消えることを意味します。
★岸田文雄首相と次期首相に林芳正さんと「宏池会総理」が二代続けば、2001年4月26日以来、20年強続いた「小泉―竹中構造改革路線」の仕組みが日本全国から跡形もなく抹消されるでしょう。
竹中平蔵―高橋洋一―岩田規久男らの「反日新自由主義者」の亡命先はもうない。
新自由主義の本家本元のアメリカとイギリスが、既に新自由主義を既に否定していますから。
★私は、岸田文雄首相を最後まで応援して「新自由主義の根絶」と「新しい日本型資本主義の確立」をこの目でしかと見守りたいと思います。
私の近況と今後の予定
私は冒頭述べましたように、昨年5月以来、休みなく突っ走ってきましたので、つかの間の「完オフ=休息」を楽しんでいるところです。
しかし、くつろいだ薩摩犬の様に「全身を耳にして」1キロ先に落ちた針の音も聞き漏らすまいと情報収集に励んでいます。
書くべきテーマで未着手の物
1. アメリカのアフガン撤退と敗北、カブール陥落の原因と将来に与える影響
ベトナム戦争以来の「アメリカ第二の敗戦」です。
昔、TVにかじりついてみた「サイゴン陥落」を彷彿させます。
しかし、このテー―マには情報収集に相当な時間が必要です。
2. 中国の不動産バブルの崩壊
中国不動産開発大手・中国恒大集団のデフォルト危機
情報を正確に開示しない「共産党独裁資本主義国家」ですから、中国ウォッチャーの数だけ、異なる説があります。
このテーマも、正確な全体像が把握できるまで相当な時間を要するでしょう。
上記2テーマに加えて、スタートしたばかりの岸田政権の政治もウォッチしなくてはなりません。
私は今、怒涛の如く押し寄せる膨大な情報で、脳がヒートアップしないように、必死で頭をクールダウンしているところです。
読者の皆様、次回執筆までしばしの猶予を下さい。
2021年10月14日 衆院解散の日
伏見顕正
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