さて、「 親父(タイプ5w6)のこと」→ここ←読んで頂けたでしょうか? たぶん
驚いたのではないかと…。
ところで、上記の文章を書いたのは、私の連れ合いですから、このタイプ5の
男性は、私からは舅に当たる人です。
連れ合いの実家には毎年夏冬2回訪れていました。で、舅に関するエピソー
ドを追加して、皆さんにお知らせしたいと…。
なお、舅と姑は数十年前に亡くなっているので、時効が取れたと考えられるの
で、思い切って取り上げることにしました。
なにしろ変わった人です。舅のような男性は初めてでした。代々引き継がれた
神職者ですが、収入など殆ど得られない仕事なのに、真剣にしっかりと几帳面
に勤めていました。与えられた仕事に厳しく、細かいところまで記憶している方
でした。
初めて舅と会話ができたのは、神社に関して私が幾つも質問したので、それに
対してしっかりと応えてくれたことです。会話は二時間くらいだったと思うのです
が、姑は、舅が長いこと嫁(私のこと)にいろいろ説明している様子を見て、「こん
なことは初めてよ!」と告げられました。
なお、舅にとって関心のあることを質問しない限り、嫁(私のこと)だけでなく、他の
人たちと会話が進むことなど無かったと言えます。とにかく、人間に関心や興味を
持つことはなく、自分が関心のある物事のみを追求する人と言えます。
また、一年に一回くらい我が家に電話してくることがありましたが、「年末の宝くじ
を買ってほしい」といい、「はい!分かりました…」と、こちらが返事するのも聞かず
に電話を切ってしまう。
田舎では宝くじに当たることはないらしく、大都市であれば当たると思って、息子
夫婦に頼みこむ人でした。むろん何十年も宝くじを買っていたようですが、一度も
当たったことがない。
舅はずっと質素な暮らしをしていた人で、金を貯めたり欲しがるような人ではなか
ったのに、なぜ宝くじで当てたいのか全く理解できないままです。
数十年前のことです。私たち夫婦は家庭菜園を始めていましたが、舅も畑仕事を
していました。ある日、突然に知らせもせず勝手にやってきて、我が家に泊まり、
翌日、舅は畑に種を蒔きつつ、私に耕し方を教えてくれたことがあります。
その折、畑の中でヘビがカエルを飲みこむところを舅が見つけて、そのヘビを手づ
かみで捕まえ、右手でヘビの皮を剥き、左腕に巻きつけて、うれしそうに見せてくれ
ました。怖いもの知らず!?!
また、ともに畑を耕している時に、舅は小学生だった頃のエピソードを突然思い出し
たようです。舅は小柄で一見おとなしい弱い男に見えましたが、いじめられた男子
に復讐したらしいのです。自分の腰の皮ベルトで、いじめっ子を傷つけたとうれしそ
うに私に話す。おとなしい人ではなかった! やはり攻撃的になれるのだと。
また、年の暮れに舅の家に到着すると、舅は玄関でニコニコしながら「よう来たな!」
と言うが、こちらが返事しない前に、くるりと背中を向けて他のところに行ってしまっ
た。大抵いつもこうなる。相手の話など聞く気は全く無い人だった!
舅は一見、やさしそうで穏やかな人に見えるが、他者のことなど考えたことが無いみ
たいで、友人もなく、他人と親しくなることも無かった。家族と会話らしい会話をするこ
とも殆ど無かったと言えます。
さて、次はとんでもないエピソードを披露するつもりです。でも、長くなったので次回に
したいので、よろしくお願いいたします。