17歳のツイートに賛否殺到 「政権擁護じゃないのに」
今年3月、名古屋市立八王子中の公開授業で前川喜平・前文部科学事務次官が講演したことについて、文科省が市教育委員会に問い合わせた問題が発覚した。
「意味のない講演。森友・加計の話ばかり」
ほどなくネット上で、それより1カ月ほど前に、こんなツイートをしていた高校生が注目された。
八王子中の講演と同じ頃にあった前川氏の別の講演に対する感想だった。
加計学園問題について「行政がゆがめられた」と発言した前川氏。ネット上で前川氏に批判的な女性と高校生がやりとりし、「講演は政治的な話ばかりで心に響きませんでした」といった言葉が発せられた。
ネット上に高校生を称賛するコメントがあふれた。「出たー。純真な生徒の率直な意見」「高校生の前でイデオロギー全開の講演などとんでもない訳で!」
朝日新聞DIGITAL 2018年5月3日07時00分 記事
https://www.asahi.com/articles/ASL4P64P5L4POIPE016.html
今日のニュースで、TOKIOの山口達也氏がジャニーズ事務所を解雇(契約解除)となったそうです。
巷では、賛成と反対と大賑わいで、意味もわからず「セカンドリンチ」という言葉が飛び交い、物事の真相がハッキリしていない段階で、本来セカンドリンチという言葉は、被害者の状況が明確になっていることであり、昨年の暮れに拙ブログの記事で書いた『しばき隊』によるMさんリンチ事件などが、その代表的な事例です。顔が変形するまで集団でボコボコにされた挙句、当団体リーダーである野間易道氏(周辺の関西某有名大学教授KM氏合わせ)による被害者の実名や所属、さらには謂れのない罵詈雑言を浴びせつけられ、心と体に加え、Mさんの社会的名誉までも傷つけられるという異常な事態に発展しました。
‐辛淑玉文書を読む その1‐
https://ameblo.jp/epikutetosu/entry-12332234737.html
そういう意味では、今回の女子高生の状況とまったく事情は異なるものです。
異論もあると思いますが、綺麗な顔が変形するほどまでに殴られ続け、他の事例では『爆報フライデー』における、仮面ライダーブレイド(2004)の主演俳優であった椿隆之氏が、ロードレイジに遭い、顔面粉砕骨折するという恐ろしい事件がありました。椿氏は、後に事件のショックにより記憶を失い、華々しい芸能生活から一転、引きこもり生活にまで落ち込んでしまう事実からしても、実際に「殴られる恐怖」というものは、体験された人にしかわかりません。
ハッキリ言って、そんなものが好きな連中は、やくざ者の底辺しかいなく、まともな人間たちにとって、誰もがそんな経験はしたくはありません。
話がそれてしまいましたが、本題の17歳高校生のツイートにもどり、一体この子は「何の目的」で、前川喜平・前事務次官の講演を聞いたのでしょうか。
前川氏の職業柄、文部次官という政治的エリートであり、必然的に講演内容は氏が在籍した組織の話や、忖度があった安倍内閣の話に移るのは当然で、この高校生はビジネスセミナーで「経済的な話ばかりで心に響かなかった」と詭弁を吐き散らかすの如く、その姿は、まさに滑稽としか言いようがないでしょう。
ついでに、この高校生には、絵本でも読み聞かせてあげればよかったのでしょうか。
それをもてはやす周りの外野も胡散臭いこと山の如し。
「純真な生徒の率直な意見」などと称していますが、逆を返せば、たとえばSEALDsや関連組織(十代の少年少女)の活動に、散々と無知だの、頭の悪いガキどもなどと罵詈雑言を浴びせ、私自身はSEALDs界隈の歴史認識や、日本在住の韓国人研究者である鄭さんへの脅迫、さらにはしばき隊との絡みで、実際のところ、まったく支持も共感もしていませんが、同時にSEALDsに対して「大矛盾の発言をする」連中の言葉に、一切の正当性はないと思っています
また「高校生の前でイデオロギー全開の話」としても、同じ世代の朝鮮学校の高校生(それ以下の小中学生)たちは、すでに幼い時から自分たちの境遇を知覚して、否応なく政治的な状況(朝鮮半島と日本の関係)を考えざる得なく、自分たちに降りかかってくる差別の問題、時の政府や国民感情によって、日常生活すら圧迫される現実を通して、日本の高校生とは違って、「現実を伴う痛み」を通じながら、政治に関心を持つことを、ある種「強いられて」います。
ここで振り返ってみると、そもそも、なぜ「政治的なことがアウト」なのか疑問です。
私としては、そうした「ルール」を提唱している連中こそ、日常的に政治的な発言をしたり、もちろんそれは己の偏見や差別心を「正当化」するツールでしかなく、日本語のインターネットを使っていると、特定の集団に対しての「政治的発言」はノーで、また別の集団にはスルーもしくは専権的に与えられる現実が見受けられます。
上述の「偏り」を内包した上で、多くの日本人は、下らない芸能人の不祥事ネタに飛びつき、意味のない議論を延々と繰り返し、個人で溜飲を下げたり、妙な充足心を満たして終わる行動を繰り返しています。
一歩海外の政治フォーラムサイトを見て見れば、東アジアや私たち日本人が「どう見られていて」、そこから見える日本の「国際的地位」の現実から、多くのことを学ばなくてはならないというのに、似非右翼趣味を拡散したり、芸能人ネタばかりが持ち上げられる日本の「言論」ないし「社会構造」というものは、自国の主権や国益にとっても、マイナス要因しか生まないのです。
Do you think your military should be squatting in east Asia?①
Do you think your military should be squatting in east Asia?②
<参考資料>
・Michikoさんのブログ『No risk, no say』
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Re:Re:Re:無題
>「モリカケ問題」よりも重要な問題はたくさんあります
この問題の本質は公文書偽造であってそれによって日本という国家の運営が崩れてしまう可能性もあるわけですから日本で第一に話されているのは当然であると思います。ふーくんさんがよく言っておられる東アジアでの同盟もこの公文書偽造の問題が解決しなければ信頼を勝ち取れず孤立してしまうかもしれません。そう考えると国内よりも世界に目を向けるというのはともすれば無責任ともいわれるかもしれないことかもしれませんがそこらへんはどのようにお考えでしょうか?
コメントありがとうございます。
行政問題については、私としては「まったく無視」しているわけではありません。中には安倍政権における経済的利権から、あんなものは大したことではないとする元ニコニコ動画の経営陣であった夏野剛氏のご意見然り、私も「それは違うだろ」という感想を持ちました。
しかしながら、そうした日本の行政問題と「同列に」、あるいはそれ以上の問題として、我が国の国家主権をまことに侵害している在日米軍の問題しかり、関係するアメリカ人たちの物騒で傲慢な意見など(すでに英語ブロガーのMichikoさんが検証済み)、大局的に、今私たちが置かれている状況がとてもまずい状況であることだと、ferionさんを含めた多くの日本人の方々に、是非ご理解頂きたいのです。
またツイッターの件に関しては、私の立場としても、基本自由で構わないという考えですが、日本の言論空間として見た場合、そのような一方的な物言いが流布することは、色々な意味で偏りを生みますし、もっと大事なことに目を向けるためにも、私は強めの口調で問題提起を致しました。
ふーくん
2018-06-02 01:00:31
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