サッとブラシを使うだけ...!
愛犬のここぞというシャッターチャンスだったのに、首輪やリードが変な風に映っているのが気になる…なーんてこと、ありますよね。「Photoshop Elements」から登場する新バージョンでは、たった数回クリックするだけで、写真に映ってほしくなかったものを簡単に取り除くことができるようになります。
もともと「Photoshop Elements」は、時間もお金もかかるフォトショをいきなり使い始めるよりも、アマチュア向けで写真編集の基本が学べるという位置付け。AI搭載の「Adobe Sensei」プラットフォームによって、ほぼ自動でそれなりの写真に仕上げてくれる上に、インターフェースが合理化されているためサクッと簡単に操作できて、結果的にフォトショ並みのクオリティが得られるのが魅力です。
新しい「Photoshop Elements 2022」では、写真ワーピング(例:丸いサングラスの反射を置き換え)といった新機能のほか、静止画に雪の結晶など動くエレメントを追加して、MP4で出力/SNSで共有することができるようになります。これらはいわばAIの画像処理の真のポテンシャルが注目されるようになった初期のころの技術ともいえますが、今では簡単ツールとしてテクノロジー慣れしていないお年寄りの人たちも挑戦できるくらい身近なものになりました。
さらにトップクオリティの仕上げによく使われる編集や修正ができるガイド付き編集には、新たにふたつのオプションが加わります。ひとつは写真のコンテンツを考慮したフォトショのアルゴリズムを自動化したもので、フレームの変更や背景画像の拡張、写真を縦長/横長に修正できるようになります。もうひとつは専用SNSアカウントを持つペットオーナーにピッタリのもので、ペット写真の赤目修正、カラー・光の調整、毛並みのエッジを目立たせるなどの加工ができます。
また、首輪やリードなど映ってほしくなかったものを、消しゴムで消すかのようにサッサと消すことができるAI搭載ブラシも追加されました。こうした作業をひとつひとつ丁寧に行うと、あっという間に数時間かかってしまうところが、数回クリックするだけで完了するのでかなり便利になりそうです。
フォトショなどAdobeのプロ級編集ツールは、月ごとの利用料あるいはAdobe Creative Cloudメンバー年会費がかかるのに対して、「Photoshop Elements 2022」はスタンドアローンのソフトウェアとして1万9580円で販売されています。