2021年10月現在、コロナはまだ落ち着きません。
前回書いた記事から一年。
社会的な状況で大きく変わったところといえば
・ワクチンができて接種した人が増えたこと(10月11日時点で二回接種が63.5%)
・「抗体カクテル療法」など実効性の高い治療法が見つかったこと
・重症化を抑える特効薬「モルヌピラビル」に注目が集まっていること
・緊急事態宣言は2020年の1回に対して、2021年は既に3回(延長あり)
・緊急事態宣言中でも人出が多くなってきたこと
何となく光の筋が射しているのが見えてきたものの、抜本的な状況の打破には至っていないのが実情です。
福岡でも9月に一日あたり1000人を超えるPCR陽性者が出るようになり、親しくしている社長含め数人が感染しました。
30代にもかかわらず、肺機能が非常に低下して、数週間経った今でも疲れやすいなどの症状があったり、一時期は味覚がなかったりと、日常生活に支障をきたすレベルで大変な思いをしたとのことでした。
忙しくてワクチンも打てていなかったのも災いで、とにかく、よくわからない言説に左右されてコロナをなめてかかったりしない方が良いようです。
業績は横ばいだが可能性は右上がりに
今でもスケジュールだけはアナログ手帳にしています。
10月のページを開くと、空いている日は週に1日程度で、他の日はだいたい何かの予定が書きこまれています。
3年前くらいは週に2~3個の予定が書きこまれていれば十分な感じだったのですが、今は1日に2~3個書き込まれている日も多く、大きく様変わりしました。
手帳もここ数年で少し大きめのサイズに変えたので、自分の仕事の状況が変わったのだなとしみじみと思います。
昨年、それまでの2倍以上の売上になり、コロナが続く中これからどうなるだろうとは思っていましたが、今年はほぼ同じで前年比4%増となりました。
これは非常にありがたいことで、しかも、売上構成は一社に依存することなく、30%未満が複数ある状態です。
起業後3年くらいで「脱・メイン取引先依存」を掲げて取り組んでいましたが、その状態がようやく実現できたと言えます。
取引先が複数に増えたことで経済基盤は安定し、収益も将来的に見込めている部分があるので計画を立てやすくなりました。
また、昨年からの取り組みが実を結び、少ないながらもまったく新規の取引先からの売上も得ることができました。
コロナになってから、それまで対面用で使う資料の作成を主にしていましたが、オンラインで使えるコンテンツの作成や開発に取り組み続けています。
新しいビジネスゲームの開発や、既存コンテンツのバージョンアップにも取り組んでおり、引き合いも少しずつ増えていることから、将来的な可能性は拡がっているように感じます。
新しいオリジナルゲームを作った
ものごころつく前からファミコンで遊んでいて、社会人になってからしばらく鳴りを潜めていたもののコロナをきっかけにSwitchとPS4を買い、遊んでみていました。スマホゲームもやっています。
昔「こち亀」を読んでいて登場した「ハイパー小学生社長」の「電極+(ぷらす)」が「ゲームはやらない。つくって売る方」みたいなことを言っていたのがとても印象に残っていて、でも、自分は作る方に回ることはないんだろうな、と思っていました。
ですが、コロナをきっかけにビジネストレーニングにゲームは有効で、しかもそれがオンラインであればなお良いという流れに乗り、やったこともないゲーム開発に取り組むことになりました。
ゲームを作ったことはありませんが、ゲームをやった経験は人一倍あったので、分析力がものを言って、全体のシステムをどうするのか、どの要素をどういう風に掛け合わせたらよいのか、また、そこにストーリー性を持たせてプレーヤーに少しでも良いので没入感を与えるにはどうしたら良いのか、などを考えて少しずつ形にしていきました。
プログラミングをする余裕はないので、ブラウザベースで出来るゲームをフリーのプラットフォームを活用して形にしました。
「なんかおもしろそう」で増える仲間
「ゲームを作ってるんだけど手伝ってくれない?」というと、ゲーム世代の人はなぜかおもしろがって進んで協力してくれて、特に報酬もないのに一緒に考えてくれたことは良い機会になりました。
最初は2人から始まり、3人、4人、5人、6人というふうにドラクエっぽくなっていき、最終的には大学の講義でゲームを取り上げてもらって、30人くらいの学生に経験してもらいました。
もともと、大学の講義で使ってはどうか、というゴール設定から始まった話なので、半年間でここまで達成できたのは非常に大きな前進だったと思います。
仲間への投資と活躍
仲間が欲しいと言い続けて5年、少し前からすでに部分的に協力してもらってはいましたが、今年の初めくらいから在宅ワーク常任で協力してくれる人を3人くらいに増やしました。
自分が苦手とする業務をお願いできることになって、こちらのストレスがとても減ったのと、時間の使い方に余裕が出てきたのはまちがいありません。
在宅なのでマイペースで仕事をしてもらえるし、制約が多い分、ムリなときは事前調整がスムーズなので非常にやってよかったと思っています。
ちなみに僕は以前から「ベーシックインカム」に強い興味・関心を持っていて、それは幼なじみがニートだからということもあるのですが、在宅の一人はその友達にお願いして月々一定額を支払ってみる、ということをやっています。
普通であれば、成果とか労働時間への対価を支払うのが当たり前ですが、とりあえず払うから何かやってくれ、の感じで、売上になるとは限らない仕事をつくってはやってもらい、の繰り返し。
特にうつ病とかではないので普通に仕事はしてくれるし、この前も「携帯買いたいから会社からの収入を書いてよいか」とか「奨学金返せた」とか前向きなことを言っているので、仕事をしてもらっている以上純粋な意味でのベーシックインカムではないかもしれないですが、多額ではなくても毎月の定額収入が、生活や精神の安定につながることを実感しており、ベーシックインカムのプチ実験はできたと思っています。
拡がる仲間の輪
事業を進めていると、今の自分が持っているリソースだけではできないことが出てきます。特に、プログラミングやデザインなどの技術的な部分、商品の認知度を高めて売上につなげる営業展開などは、僕にはできないので積極的にお願いするようにしています。
それに加えて、この秋から「中小零細企業のDXを推進するギルド」を作って、ゆるやかなネットワークを立ち上げました。まだ組織らしからぬ組織で、お互いに学習を進めている段階ですが、来年の今頃は一定の成果を見ているのではと思っています。
健康の重要性と労働集約型ビジネスモデル依存からの脱却
これまで、かなり前向きなことやうまく行っているような雰囲気のことをたくさん書いてきましたが、必ずしもそうではありません。
今の取り組みが売上に絶対につながるとは限りませんし、外部の仲間にお願いする代わりに費用は増えて、自分の給料は上げられない状態にもなっています。
また、7月に急病になり緊急入院して仕事に穴をあけてしまい、自分が動くことでお金を得られるビジネスモデルの限界とリスクも実感しました。
仲間とのネットワークがある以上、それを価値にして含んだ収益の請求ができれば良いのですが、その道筋をつけることが一つの課題。
そして、健康リスクは常につきまとうので、自分の健康維持向上に努めることはもちろんのこと、自分が動かなくても収益が安定的に立つような仕組みを構築することが次の課題。
これからも
以上の2つの課題を解決するために、
勉強する
人と会う(コロナ真っ盛りのときよりも少しハードル下がってきた)
これは継続する。
また一年後は良い内容を書いている自分でいたい