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特集:厳冬続く地方のレジャーパーク “イバラの道”続く「グリュック王国」(1) 「中世ドイツとグリム童話」の本格テーマパーク しかし文化創造体験に生活者は呼応せず苦境に。前途はオーナーの決断次第か? |
2005年12月28日 ※書籍「レジャーパークの最新動向2002」(2002年8月発行)の記事を掲載しています |
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しかも、強烈な個性によるトップダウンの弊害として、テーマパーク運営のノウハウを掴んだ多くのスタッフが会社を去ってしまったという。せっかくの創意工夫や接客体験が再生産されず、結果的にリピート客の消失につながってしまった。強烈な夢を持つ事業家が、バブルに乗って夢を叶えたという意味では、ハウステンボスもシーガイアにもその要素は共通する。しかし両社ともすでに運営の母体が交代し、往時のトップは表舞台から身を引いているのが現実なのである。上下分離、公設民営ではないが、起業と運営は切り離した方がリスクヘッジになり、その分、早期にサクセスストーリーに転じられるわけだが、「グリュック王国」維持の力の源泉は変わっていない。 |
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